専門基礎Ⅰ

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 専門基礎Ⅰ
科目番号 0081 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 マッカーリ 一般化学 上 東京化学同人
担当教員 西野 純一,坂元 知里

到達目標

化学は暗記科目ではなく,体系化された理論に基づいた学問である.元素の周期律や分子構造の多様性を体系的に理解させることを目標とする. 化学の基本的な知識を理解するとともに化学的思考力や応用力を養うことを自主的に行う能力を身につける.さらに,化学の学習を通じ,自学自習する習慣付けを行い,自己学習能力を身につける.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
元素の周期律元素の周期律を理解しているや分子構造の多様性を理解している元素の周期律表を暗記し典型元素や遷移金属元素の一般的性質を説明できる元素の周期律表を見ながら典型元素や遷移金属元素の一般的性質を説明できる元素の周期律表を見ても典型元素や遷移金属元素の一般的性質を説明できない
物質量や濃度の計算ができる.教科書を見ずに物質量やモル濃度の計算ができる.教科書を見れば物質量やモル濃度の計算ができる.教科書を見ても物質量やモル濃度の計算ができ無い
原子や分子の構造について説明ができる教科書を見ずに原子や分子の電子配置について説明ができる教科書を見て原子や分子の電子配置について説明ができる教科書を見ても原子や分子の電子配置について説明ができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
講義に加え,演習と確認試験を適宜行う.授業前に教科書である「マッカーリ一般化学」を熟読し学習範囲の予習を必ずしてくること,授業中に指名して練習問題の答え合わせを行う.また,演習の後,確認試験を行う.また,学習の習慣づけのため 家庭学習として日々の演習を課す.
授業の進め方・方法:
講義に加え,演習と確認試験を適宜行う.授業前に教科書である「マッカーリ一般化学」を熟読し学習範囲の予習を必ずしてくること,授業中に指名して練習問題の答え合わせを行う.また,演習の後,確認試験を行う.また,学習の習慣づけのため 家庭学習として日々の演習を課す.
注意点:
化学の学習を通じ,自学自習する習慣付けを行い,自己学習能力を身につけることも目的なので,教科書だけでなく参考書,演習書等を自主的に学習して試験に臨むこと.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス,シラバスの説明,中学校で習った事項の確認 なぜ化学を学ばなければならないのかを理解し説明できる.
2週 化学と科学的方法,単位,有効数字 科学的方法を理解し,説明できる
単位について理解し,説明できる
有効数字について理解し,説明できる
3週 次元解析,グッゲンハイム表記法 次元解析について理解し,説明できる
グッゲンハイム表記法について理解し,説明できる
4週 原子と分子,原子,化合物,混合物 原子と分子について理解し,説明できる.
化合物と混合物および単体について理解し説明できる
5週 演習(1),確認試験1 確認試験1で60点以上を得点すること
6週 周期表と元素の周期性,命名法,未定係数法 元素の周期律を理解し,典型元素や遷移元素の一般的な性質を説明できる.
無機化合物の命名法を理解し,説明できる
未定係数法について理解し,説明できる
7週 モル,アボガドロ数 物質量の単位であるモルについて理解し,説明できる
8週 前期中間試験 60点以上得点すること
2ndQ
9週 中間試験の解説,溶液のための計算 化学を学ぶ上での基礎的知識および化学で使用される濃度の内容を理解し,説明できる
10週 演習(2),確認試験2 確認試験2で60点以上得点すること
11週 前期量子論,イオン化エネルギー,輝線スペクトル イオン化エネルギーについて理解し,説明できる
輝線スペクトルについて理解し,説明できる
12週 ボーアの理論,量子化 ボーアの理論,量子化について理解し,説明できる.
13週 量子論(1) 主量子数,方位量子数,磁気量子数について理解し,説明できる
14週 演習(3),確認試験3 確認試験3で60点以上得点すること
15週 前期期末試験の解説,量子論(2) 電子殻,電子軌道,電子軌道の形を理解し,説明できる.
パウリの排他原理,軌道エネルギーの準位,フントの規則から電子の配置を示すことができる
16週
後期
3rdQ
1週 軌道構成 原子の概念を理解し,電子の軌道,電子配置および原子の性質と周期性について説明できる
2週 演習(4),確認試験4 確認試験4で60点以上得点すること
3週 イオン結合 イオン結合と共有結合について説明できる.
イオン化エネルギー,電子親和力,電気陰性度について説明できる.
分子間力(ファンデルワールス力)について説明できる.
4週 ルイスの式 価電子について理解し,希ガス構造やイオンの生成について説明できる.
基本的な化学結合の表し方として,電子配置をルイス構造で示すことができる.
5週 VSEPR 電子配置から混成軌道の形成について説明することができる.
6週 分子軌道 代表的な分子に関して,原子価結合法(VB法)や分子軌道法(MO法)から共有結合を説明できる.
7週 演習(5),確認試験5 確認試験5で60点以上得点すること
8週 後期中間試験 60点以上得点できる
4thQ
9週 後期中間試験の解説,局在化した結合軌道 配位結合の形成について理解し説明できる.
水素結合について理解し説明できる.
10週 化学的反応性 化学的反応性について理解し,説明できる
11週 化学式と解析 化学式と解析を理解し説明できる
12週 制限試材 制限資材について理解し説明できる
13週 化学量論性と計算 化学量論性の計算について理解し説明できる
14週 溶液のための計算2 溶液に関する計算について理解し説明できる.
15週 演習(6),確認試験6 確認試験6で60点以上得点できる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題合計
総合評価割合9000505100
専門基礎的能力9000505100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000