物理化学Ⅱ

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 物理化学Ⅱ
科目番号 0091 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材
担当教員 松野 敏英,常光 幸美

到達目標

物理化学に関する基礎事項について必要な専門知識を把握できる能力を育成するために, 物理化学Ⅰ(第3学年)において主として学習した物理化学の巨視的な概念である熱力学と化学平衡の基礎の上に, 特にその応用の領域である化学反応速度, 電解質溶液, 電池の起電力,気体運動論,熱統計力学,表面等に関しても習得する.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1物理化学Ⅱの応用問題が解ける物理化学Ⅱの基礎問題が解ける物理化学Ⅱの基礎問題が解けない
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
物理化学Ⅱの講義を行う。教科書を中心に講義を進めるが,その不足部分はプリント等で補う.なお,この科目は学修単位であり,すべての時間において講義および演習で行われ,授業外学修のための課題(予習復習,授業内容に関する調査・考察)を課す.
授業の進め方・方法:
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバスの説明、授業概要の説明,経験的な反応速度論
2週 反応速度
授業外学習:章末演習問題10.3&4関連の学習
3週 反応速度
授業外学習:章末演習問題10.5&6関連の学習
4週 反応速度
授業外学習:章末演習問題10.7&8関連の学習
5週 反応速度の温度依存性
授業外学習:章末演習問題10.9関連の学習
6週 反応速度の温度依存性
授業外学習:章末演習問題10.10関連の学習
7週 反応速度の温度依存性
授業外学習:章末演習問題10.11関連の学習
8週 中間試験
2ndQ
9週 中間試験の解答・解説,いろいろな反応様式
授業外学習:章末演習問題11.1&11.2&11.3関連の学習
10週 反応機構
授業外学習:章末演習問題11.4&5関連の学習
11週 反応機構
授業外学習:章末演習問題11.6&7関連の学習
12週 反応機構
授業外学習:章末演習問題11.8&9関連の学習
13週 溶液内の反応
授業外学習:章末演習問題11.10&11関連の学習
14週 触媒作用
授業外学習:章末演習問題11.12&13関連の学習
15週 連鎖反応
授業外学習:章末演習問題11.14&15関連の学習
16週
後期
3rdQ
1週 溶液中のイオン
授業外学習:章末演習問題9.1&2関連の学習
2週 化学電池
授業外学習:章末演習問題9.3&4関連の学習
3週 化学電池
授業外学習:章末演習問題9.5&6関連の学習
4週 化学電池
授業外学習:章末演習問題9.7&8関連の学習
5週 化学電池
授業外学習:章末演習問題9.9&10関連の学習
6週 化学電池
授業外学習:章末演習問題9.11&12関連の学習
7週 化学電池
授業外学習:章末演習問題9.13関連の学習
8週 中間試験
4thQ
9週 中間試験の解答・解説、固体表面
10週 固体表面の成長と構造
授業外学習:章末演習問題18.1&2関連の学習
11週 吸着の度合い
授業外学習:章末演習問題18.3~5関連の学習
12週 表面における触媒作用
授業外学習:章末演習問題18.6&7関連の学習
13週 電極における諸過程
授業外学習:章末演習問題18.8&9関連の学習
14週 電極における諸過程
授業外学習:章末演習問題18.10&11関連の学習
15週 学習のまとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野物理化学反応速度の定義を理解して、実験的決定方法を説明できる。5前1
反応速度定数、反応次数の概念を理解して、計算により求めることができる。5
微分式と積分式が相互に変換できて半減期が求められる。5
コロイドと界面の定義・特徴を説明できる。5
表面張力の定義を理解して、測定法・計算法を説明できる。5
連続反応、可逆反応、併発反応等を理解している。5
律速段階近似、定常状態近似等を理解し、応用できる。5
衝突理論を理解して、アレニウスプロットを説明できる。5
活性錯合体理論を理解して、アイリングプロットを説明できる。5
活性状態のエンタルピー、エントロピー、自由エネルギーの関係を定量的に説明できる。5
触媒の性質・構造を理解して、活性化エネルギーとの関係を説明できる。5
表面の触媒活性を理解して、代表的な触媒反応を説明できる。5
ネルンストの式を用いて、起電力、自由エネルギー、平衡定数の関係が説明できる。5
電池反応と電気分解を理解し、実用例を説明できる。5

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000