化学反応速度論・化学平衡論・物質収支論などの諸原理を適用して,化学プロセスにおける物質の変化を最も合理的・経済的に行わせるために必要な装置設計とその操作条件を理解する。
概要:
化学プロセスはエネルギー・資源の有効活用や省資源・再利用などの循環型社会を意識しなければならない。化学反応速度論・化学平衡論・物質収支論などの諸原理を適用して,化学プロセスにおける物質の変化を最も合理的・経済的に行わせるために必要な装置設計とその操作条件を理解する。
授業の進め方・方法:
教科書を中心に講義を進めるが,その不足部分は国内外の専門書を参考にしてプリント等で補う。科目の性質上,演習が必要不可欠なので随時演習問題を課し,内容の理解度を見ながら講義を進め,適時クイズなどを行う。
注意点:
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 化学工学 | SI単位への単位換算ができる。 | 5 | |
物質の流れと物質収支についての計算ができる。 | 5 | |
化学反応を伴う場合と伴わない場合のプロセスの物質収支の計算ができる。 | 5 | |
管径と流速・流量・レイノルズ数の計算ができ、流れの状態(層流・乱流)の判断ができる。 | 5 | |
流れの物質収支の計算ができる。 | 5 | |
流れのエネルギー収支やエネルギー損失の計算ができる。 | 5 | |
流体輸送の動力の計算ができる。 | 5 | |
分級や粒径分布について理解している。 | 5 | 前2 |
粉体の固定層・流動層など流動性について理解している。 | 5 | 前2 |
粉砕、沈降、ろ過、集じん方法について理解し、必要な計算ができる。 | 5 | 前3 |
熱交換器の構造、熱収支について説明できる。 | 5 | |
熱伝導による熱流量について説明できる。 | 5 | |
熱交換器内の熱流量について説明できる。 | 5 | |
放射伝熱について説明できる。 | 5 | |
蒸発装置について説明できる。 | 5 | |
蒸発缶の物質収支と熱収支の計算ができる。 | 5 | |
蒸留の原理について理解できる。 | 5 | 前5 |
単蒸留、精留・蒸留装置について理解できる。 | 5 | |
蒸留についての計算ができる(ラウールの法則、マッケーブシール法等)。 | 5 | |
基本的な抽出の目的や方法を理解し、抽出率など関係する計算ができる。 | 5 | |
吸着や膜分離の原理・目的・方法を理解できる。 | 5 | |
バッチ式と連続式反応装置について特徴や用途を理解できる。 | 5 | |
温度、圧力、液位、流量の計測方法と代表的な測定機器(装置)について理解している。 | 5 | |
プロセス制御の方法と代表的なプロセス制御の例について理解している。 | 5 | |