分子生物学

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 分子生物学
科目番号 0122 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書(分子生物学超図解ノート 田村隆明 羊土社)・プリント・スライドにより講義を行う。
担当教員 川村 敏之

到達目標

JB-3(数学とその他の自然科学,情報処理,および異なる技術分野を含む問題にも対処できる,ものづくり・環境づくりに関する能力を身に付ける).
【自然科学,情報処理,および異なる技術分野を含む問題解決】転写、翻訳、複製という一連のセントラルドグマを中心に生命活動が精密に制御されていることを学ぶ。
【ものづくり・環境づくりに関する能力】バイオテクノロジー全般を理解し、微生物、植物、動物、医薬・疾患、工業、農業などエンジニアとして幅広く対応し、生じた問題を解決できる程度の知識を習得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1化学・生物を専門とするエンジニアとして分子生物学の知識を十分有し、諸問題の解決に応用・実践できる。 化学・生物を専門とするエンジニアとして必要な生物学の知識を有し、生理現象について分子レベルの説明が論理的にできる。 分子生物学の知識の習得が十分と認められない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

JABEE JB3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
生物の生理現象を分子レベルで理解する。1つ1つの現象をどのような分子が構成し、連携して生理現象を引き起こすかを考えることで、生物の進化や様々な疾患のメカニズムなどを理解できる。
授業の進め方・方法:
教科書・スライド・プリントを使用して行う。中間試験および期末試験で達成度を評価するのみならず、レポートや演習を随時行うことで確実に理解度を高める。
注意点:
環境生産システム工学プログラム:JB3(◎)
関連科目: 微生物学(4年・前期) 遺伝子工学(5年・後期)
評価方法:定期試験の平均点を総合成績とする。ただし,60点に満たない場合は追試験を課すこともあり,その場合は60点を超さない範囲で最大10点を加点する.
評価基準:最終成績60点以上を合格とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバスの説明、オリエンテーション
2週 原核生物と真核生物
3週 ウイルス、バクテリオファージ
4週 タンパク質の機能
5週 DNAの構造、機能
6週 RNAの構造、機能(mRNA,rRNA,tRNA)、セントラルドグマとは
7週 原核細胞の転写(オペロン)
8週 mRNA,rRNA,tRNA、リボソーム、コドン、アンチコドン、コドンユーセージ
2ndQ
9週 前期中間試験
10週 複製フォーク、岡崎フラグメント、リーディング鎖・ラギング鎖、DNAポリメラ-ゼ
11週 変異原、放射線、紫外線、AP部位、二本鎖切断、フレームシフト
12週 相同組換え修復と非相同組換え修復
13週 ヒストン、アセチル化・脱アセチル化、ユーロクロマチン・ヘテロクロマチン、テロメア、セントロメア
14週 細胞周期、サイクリン、酵母遺伝学
15週 レポート
16週 LTRーレトロトランスポゾン・non-LTRレトロトランスポゾン
後期
3rdQ
1週 胚発生、Hox遺伝子、レチノイン酸
2週 ダイオキシン(CyP450)、エストロゲン、重金属(メタロチオネイン)、セルラーゼ、リパーゼ
3週 抗原・抗体、T細胞、B細胞、マクロファージ
4週 Gプロテイン、サイクリックAMP、MAPキナーゼ
5週 ストレス応答(温度・浸透圧・ホルモン)
6週 分化・増殖、サイトカイン
7週 分化・増殖、サイトカイン
8週 後期中間試験
4thQ
9週 オーキシン、サイトカイニン、アブシジン酸、重力屈性、ファイトレメディエーション
10週 AFM、SEMによる生体観察法
11週 肥満(レプチン、Obマウス)
12週 がん(p53、アポトーシス)、老化(テロメア、テロメアーゼ、老化モデルマウス)
13週 神経伝達
14週 まとめ
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合30000000300
基礎的能力10000000100
専門的能力10000000100
分野横断的能力10000000100
0000000