解析Ⅲ

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 解析Ⅲ
科目番号 0148 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 前期:2 後期:2
教科書/教材 「微分積分Ⅱ」「微分積分Ⅱ問題集」(森北出版)「応用数学」「応用数学問題集」(森北出版)「ドリルと演習シリーズ 微分積分」(電気書院)
担当教員 中谷 実伸

到達目標

専門教育の基礎知識としての数学を修得するために、以下の点を目標とする。
(1)1変数および2変数の微分積分の基本的な計算ができること。
(2) 微積分の応用問題を解くことができる。
(3) 1階および2階の微分方程式を解くことができる。
(4) 基本的なラプラス変換、逆ラプラス変換の計算ができる。
(5) 基本的な関数のフーリエ級数、フーリエ変換を求めることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1重積分の応用問題を解くことができる。重積分の基本的な計算ができる。重積分の基本的な計算ができない。
評価項目21階および2階微分方程式の応用問題が解くことができる。1階および2階微分方程式を解くことができる。1階および2階の微分方程式が解けない。
評価項目3ベクトル解析の応用問題を解くことができる。ベクトル解析の基本的な計算ができる。ベクトル解析の基本的な計算ができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RB1 説明 閉じる
JABEE JB1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
解析Ⅱの内容を踏まえて、前期は変数変換を用いた2重積分の計算、2重積分の応用および微分方程式の解法とその応用について学ぶ。後期はベクトル解析について学ぶ。
授業の進め方・方法:
講義と問題演習を適宜取り混ぜて行う。
注意点:
学年末成績(100点満点)が60点以上で合格とする。成績は、試験を8割、課題を2割として算出する。
この科目は、学修単位B(30時間の授業で1単位)の科目である。ただし、授業外学修の時間を含む。
授業外学修としては、次の授業の予習や復習の課題等を課す。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス・変数変換を用いた2重積分 変数変換によって2重積分を計算することができる。
2週 2重積分の応用(1) 2重積分を用いて、立体の体積を求めることができる。
3週 2重積分の応用(2) 2変数関数の広義積分を計算することができる。
4週 2重積分の応用(3) 2重積分を用いて、重心の座標を計算することができる。
5週 学習のまとめ 第1週から第4週までの内容を理解する。
6週 1階微分方程式(1) 微分方程式の解の概念を理解している。
7週 1階微分方程式(2) 変数分離形の微分方程式が解ける。
8週 中間試験
2ndQ
9週 1階線形微分方程式(1) 1階線形微分方程式が解ける。
10週 1階線形微分方程式(2) 1階線形微分方程式の応用問題が解ける。
11週 学習のまとめ
第6週から第10週までの内容を理解する。
12週 2階線形微分方程式(1) 定数係数斉次微分方程式が解ける。
13週 2階線形微分方程式(2) 定数係数非斉次微分方程式が解ける。
14週 2階線形微分方程式(3) 定数係数2階線形微分方程式の応用問題が解ける。
15週 学習のまとめ 第12週から第14週までの内容を理解する。
16週
後期
3rdQ
1週 ベクトル解析の導入、内積と外積 内積と外積の問題が解くことができる。
2週 スカラー場とベクトル場1 スカラー場とベクトル場の定義について理解する。
3週 勾配・発散・回転1 勾配の問題を解くことができる。
4週 勾配・発散・回転2 発散・回転の問題を解くことができる。
5週 曲線の媒介変数表示と接線ベクトル 曲線の媒介変数表示ができる。接線ベクトルを求めることができる。
6週 線積分1 線積分を計算できる。
7週 線積分2 線積分を計算できる。
8週 中間試験
4thQ
9週 曲面の媒介変数表示と接線ベクトル・法線ベクトル 曲面の媒介変数表示ができる。法線ベクトルを求めることができる。
10週 面積分1 面積分を計算できる。
11週 面積分2
面積分を計算できる。
12週 ガウスの発散定理1 体積分を計算できる。
13週 ガウスの発散定理2 ガウスの発散定理を理解する。
14週 ストークスの定理1 グリーンの定理を理解する。ストークスの定理を理解する。
15週 ストークスの定理2・学習のまとめ ストークスの定理を理解する。後期の内容のまとめ。
16週 後期期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学極座標に変換することによって2重積分を求めることができる。3後4
2重積分を用いて、簡単な立体の体積を求めることができる。3後5
微分方程式の意味を理解し、簡単な変数分離形の微分方程式を解くことができる。3後6
簡単な1階線形微分方程式を解くことができる。3後10
定数係数2階斉次線形微分方程式を解くことができる。3後13

評価割合

試験・小テスト課題・レポート合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100
専門的能力000
分野横断的能力000