化学工学Ⅲ

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 化学工学Ⅲ
科目番号 0170 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 橋本健治「ベーシック化学工学」化学同人
担当教員 古谷 昌大

到達目標

化学反応速度論・化学平衡論・物質収支論などの諸原理を適用して,化学プロセスにおける物質の変化を最も合理的・経済的に行うために必要な装置設計とその操作条件を理解できること.本科目においては特に,液液抽出・調湿と乾燥・流体からの粒子の分離に関連した基礎的な問題を解くことができること.さらに,これまでの化学工学関連授業の内容を総合的に理解できること.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
液液抽出液液抽出についての応用的な計算ができる.液液抽出についての基礎的な計算ができる.液液抽出についての基礎的な計算ができない.
調湿と乾燥調湿・乾燥についての応用的な計算ができる.調湿・乾燥についての基礎的な計算ができる.調湿と乾燥についての基礎的な計算ができない.
流体からの粒子の分離流体からの粒子の分離について応用的な計算ができる.流体からの粒子の分離について基礎的な計算ができる.流体からの粒子の分離について基礎的な計算ができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
化学プロセスを考える際は,エネルギー・資源の有効活用や省資源・再利用などを常に意識して,循環型社会の構築を目指していかなければならない.化学反応速度論・化学平衡論・物質収支論などの諸原理を適用することによる,化学プロセスにおける物質の変化を最も合理的・経済的に行うために必要な装置設計とその操作条件を理解する.本科目においては,液液抽出・調湿と乾燥・流体からの粒子の分離に関連する基礎的事項を扱う.また,後期の後半では,これまでの化学工学関連授業の総復習を行なう.
授業の進め方・方法:
教科書を中心に講義を進めるが,国内外の専門書を参考にしたプリントなどで補足することもある.科目の性質上,演習が必要不可欠なので随時演習問題を課し,内容の理解度を見ながら講義を進める.
この科目は学修単位科目「B」であり,授業外学修の時間を含める.
注意点:
環境生産システム工学プログラム:JB3(◎)
関連科目:化学工学I(本科3年),化学工学Ⅱ(本科4年), 反応工学(本科5年)
評価方法:定期試験を80%,課題20%として評価する.
     上記の評価で合格点に満たないときは,状況に応じて追加課題や試験などで加点を行う場合がある.
評価基準:学年成績60点以上

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバスの説明,液液抽出の概要 シラバスの説明,液液抽出の概要について理解できる.
2週 液液平衡関係(1) 液液平衡関係について理解できる.
3週 液液平衡関係(2) 液液平衡関係について理解できる.
4週 液液抽出装置 液液抽出装置について理解できる.
5週 液液抽出の計算(1) 液液抽出の計算について理解できる.
6週 液液抽出の計算(2) 液液抽出の計算について理解できる.
7週 液液抽出の計算(3) 液液抽出の計算について理解できる.
8週 中間試験 液液抽出に関連した問題を解くことができる.
2ndQ
9週 試験の返却と解説,湿り空気の性質 湿り空気の性質について理解できる.
10週 湿度計 湿度計について理解できる.
11週 湿度図表 湿度図表について理解できる.
12週 調湿操作 調湿操作について理解できる.
13週 乾燥課程(1) 乾燥過程について理解できる.
14週 乾燥課程(2) 乾燥過程について理解できる.
15週 乾燥時間の計算 乾燥時間の計算について理解できる.
16週 期末試験 調湿と乾燥(と液液抽出)に関連した問題を解くことができる.
後期
3rdQ
1週 シラバスの説明 シラバスの内容について理解できる.
2週 粒径・粒径分布 粒径・粒径分布について理解できる.
3週 流体中の粒子の運動(1) 流体中の粒子の運動について理解できる.
4週 流体中の粒子の運動(2) 流体中の粒子の運動について理解できる.
5週 重力沈降による粒子の分離 重力沈降による粒子の分離について理解できる.
6週 濾過による粒子の分離(1) 濾過による粒子の分離について理解できる.
7週 濾過による粒子の分離(2) 濾過による粒子の分離について理解できる.
8週 気体からの粒子の分離 気体からの粒子の分離について理解できる.
4thQ
9週 中間試験 流体からの粒子の分離に関連した問題を解くことができる.
10週 試験の返却と解説,化学工学に関する総まとめ(1) 化学工学に関する復習事項について理解できる.
11週 化学工学に関する総まとめ(2) 化学工学に関する復習事項について理解できる.
12週 化学工学に関する総まとめ(3) 化学工学に関する復習事項について理解できる.
13週 化学工学に関する総まとめ(4) 化学工学に関する復習事項について理解できる.
14週 化学工学に関する総まとめ(5) 化学工学に関する復習事項について理解できる.
15週 化学工学に関する総まとめ(6) 化学工学に関する復習事項について理解できる.
16週 期末試験 化学工学に関連した総合問題を解くことができる.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題合計
総合評価割合8020100
専門的能力8020100