環境都市工学設計製図Ⅰ

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 環境都市工学設計製図Ⅰ
科目番号 0009 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 ①First Stageシリーズ 建築製図入門、実教出版  ②建築計画Ⅰ(参考書)
担当教員 野々村 善民

到達目標

1:木造住宅の基本概念を理解し,敷地に対して,動線や採光、通風を考慮した建物配置を行い、建物全体の計画ができること.
2:エスキス,各図面(平面図,立面図,断面図,透視図など)の作成に取り組むこと.
3:計画的に作業を進め,締切までに完成できること.
4:各自のコンセプトが図面にどれだけ的確に反映できたかを発表し,質疑に対して応答できること.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1到達目標に示すような,製図が描け,明解なプレゼンができること.到達目標に示すような,基本的な製図が描け,プレゼンができること到達目標に示すような,基本的な製図が解けないこと.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RD1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
総時間数は45時間。前期は、木造住宅図面のトレースを行う。後期は、自由設計課題として戸建ての木造住宅設計を行う.
授業の進め方・方法:
前期は製図技術習得のために課題作品のトレースを行う。後期は、設計能力を養うために、まず現地調査や要件の整理からコンセプト(設計概念)をまとめる。その後、建築計画原論に基づき設計を進め、図面作成を行い、プレゼンテーションを行う。
注意点:
成績評価で60%以上を合格とする.
設計コンペに応募するなど,学習意欲の高い取り組みに対しては,評価を高くする可能性がある.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 授業の進め方,シラバスの説明,資料の配付、描き方の説明
トレースによる製図の描き方を理解する.
2週 製図のトレース(その1) トレースによる配置図,平面図(製図例2-1,左半分)の描き方を理解する.
3週 製図のトレース(その2) トレースによる配置図,平面図(製図例2-1,左半分)の描き方を理解する.
4週 製図のトレース(その3) トレースによる平面詳細図(製図例2-2)の描き方を理解する.
5週 製図のトレース(その4) トレースによる平面詳細図(製図例2-2)の描き方を理解する.
6週 製図のトレース(その5) トレースによる平面詳細図(製図例2-2)の描き方を理解する.
7週 製図のトレース(その6) トレースによる平面詳細図(製図例2-2)の描き方を理解する.
8週 中間確認 提出課題①を提出する.課題の内容は配置図,平面図,平面詳細図である.
2ndQ
9週 製図のトレース(その7) トレースによる立面図(製図例2-3)の描き方を理解する.
10週 製図のトレース(その8) トレースによる立面図(製図例2-3)の描き方を理解する.
11週 製図のトレース(その9) トレースによる断面図(製図例2-3)の描き方を理解する.
12週 製図のトレース(その10) トレースによる断面図(製図例2-3)の描き方を理解する.
13週 透視図 の作図(その1) 仕上げ・二点透視図(演習課題5,p.52-56)の描き方を理解する.
14週 透視図 の作図(その2) 仕上げ・二点透視図(演習課題5,p.52-56)の描き方を理解する.
15週 透視図 の作図(その3) 仕上げ・二点透視図(演習課題5,p.52-56)の描き方を理解する.
16週
後期
3rdQ
1週 ガイダンス・講義 授業概要及び課題説明の後,住宅の基本的な機能、配置計画等を理解する.
2週 講義・現地調査 関連法規の紹介、木造住宅・2世帯住宅の特性、積算概要、透視図の描き方を理解する.
3週 エスキス1 チェック,諸条件を基にコンセプトを検討し決定する
4週 エスキス2 チェック,必要居室の配置、動線計画、ボリュームを理解した上で、設計プランを作成する
5週 エスキス3 チェック,ボリューム、平面計画について理解しプランの作成を進める
6週 エスキス4 チェック,平面、立面の計画と建築物の内観、外観を想定し設計内容を修正・調整する
7週 エスキス5 チェック,設計作品について平面、立面、断面を総合的に精査する
8週 中間確認 チェック,プランの最終決定を行う.
4thQ
9週 図面作成1 平面図,立面図,断面図を作図する.
10週 図面作成2 平面図,立面図,断面図を作図し,透視図などを作成する.
11週 図面作成3 平面図,立面図,断面図を作図し,透視図などを作成する.
12週 図面作成4 平面図,立面図,断面図を作図し,透視図などを作成する.
13週 図面の仕上げ コンセプトやタイトル、面積表などを図面に書き入れる等の仕上げを行う.
14週 3分間プレゼンテーション1 プレゼンテーションによる表現能力を学ぶ.
15週 3分間プレゼンテーション2 プレゼンテーションによる表現能力を学ぶ.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野製図線と文字の種類を説明できる。4前1
平面図形と投影図の描き方について、説明できる。4前2
図の配置、尺度、表題欄、寸法と寸法線の規約について、説明できる。4前1,前2
与えられた条件を基に設計計算ができる。4後7,後8,後13

評価割合

模写課題設計課題合計
総合評価割合5050100
基礎的能力000
専門的能力5050100