概要:
本実験実習では,環境都市工学の分野で特に重要である測量について,1年生の専門基礎で修得した基礎的な技術を用いて校内平面図を作製する.また,測量士補試験を念頭においた演習問題を実施し,知識の定着を図る.
授業の進め方・方法:
1年生の専門基礎で修得した測量の基礎的な技術である「距離測量」,「角測量」,「トラバース測量」,「平板測量」の技術をもとに,ケント紙上に学校敷地内を3つのエリアに分けた校内平面図(1/400)を完成させる.測量成果の校内平面図はコンテスト形式で審査する.また,校内地図作成期間においては,「水準測量」の技術を習得するとともに,日誌やレポートを書く.さらに,データ整理演習およびプレゼンテーション演習を実施する.
注意点:
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
シラバス・測量実習の内容説明 |
測量実習で行う内容を理解する.
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2週 |
校内基準点のトラバース測量および距離測量① |
角測量および距離測量によりデータを取得する.
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3週 |
校内基準点のトラバース測量および距離測量② |
角測量および距離測量によりデータを取得する.
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4週 |
校内基準点のトラバース測量および距離測量③ |
角測量および距離測量によりデータを取得する.
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5週 |
校内基準点のトラバース測量および距離測量④ |
角測量および距離測量によりデータを取得する.
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6週 |
校内基準点のトラバース測量および距離測量⑤ |
角測量および距離測量によりデータを取得する.
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7週 |
校内基準点のトラバース測量および距離測量⑥(再測) |
再測の必要な測点において,角測量および距離測量によりデータを取得する.
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8週 |
トラバースの調整計算 |
閉合トラバースの調整計算ができる.
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2ndQ |
9週 |
細部測量①(図根点移写,測点確認) |
調整計算結果を用いて細部測量のための図根点移写ができる.
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10週 |
細部測量② |
校内地図作成のための細部測量ができる.
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11週 |
細部測量③ |
校内地図作成のための細部測量ができる.
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12週 |
細部測量④ |
校内地図作成のための細部測量ができる.
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13週 |
細部測量⑤ |
校内地図作成のための細部測量ができる.
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14週 |
細部測量⑥ |
校内地図作成のための細部測量ができる.
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15週 |
細部測量⑦(細部測量成果の確認) |
校内地図作成のための細部測量ができる.
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
細部測量および校内地図の仕上げ① |
校内地図作成のための細部測量ができる.校内地図の仕上げが正しくできる.
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2週 |
細部測量および校内地図の仕上げ② |
校内地図作成のための細部測量ができる.校内地図の仕上げが正しくできる.
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3週 |
細部測量および校内地図の仕上げ③ |
校内地図作成のための細部測量ができる.校内地図の仕上げが正しくできる.
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4週 |
校内地図の仕上げ④ |
校内地図の仕上げが正しくできる.
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5週 |
水準測量① |
昇降式水準測量ができる.
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6週 |
水準測量② |
昇降式水準測量ができる.
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7週 |
Excel を用いた測量データの整理① |
測量実習で得られたデータをExcel を用いて整理できる.
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8週 |
Excel を用いた測量データの整理② |
測量実習で得られたデータをExcel を用いて整理できる.
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4thQ |
9週 |
PowerPoint を用いたプレゼンテーション演習① |
計測データの整理結果を発表するための準備ができる.
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10週 |
PowerPoint を用いたプレゼンテーション演習② |
計測データの整理結果を発表するための準備ができる.
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11週 |
PowerPoint を用いたプレゼンテーション演習③ |
計測データの整理結果をスライドを用いて発表できる.
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12週 |
測量成果のプレゼンテーションおよび審査 |
校内地図の仕上がりを相互評価する.
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13週 |
演習問題①:角測量,距離測量,基準点測量 |
過去の測量士補問題(角測量,距離測量,基準点測量)に解答できる.
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14週 |
演習問題②:水準測量,地形測量 |
過去の測量士補問題(水準測量,地形測量)に解答できる.
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15週 |
提出物の提出状況の確認 |
提出物の提出状況を確認する.
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術 | 工学実験技術 | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 3 | |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 3 | |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 3 | |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 3 | |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 3 | |
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。 | 3 | |
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。 | 3 | |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 3 | |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 3 | |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 3 | |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 3 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 測量 | 巻尺による測量で生じる誤差を説明でき、測量結果から計算ができる。 | 4 | |
光波・電波による距離測量を説明できる。 | 4 | |
単測法、倍角法、方向法を説明でき、測量結果から計算ができる。 | 4 | |
生じる誤差の取扱いを説明できる。 | 4 | |
種類、手順および方法について、説明できる。 | 4 | |
昇降式や器高式による直接水準測量を説明でき、測量結果から計算ができる。 | 4 | |
生じる誤差の取扱いを説明できる。 | 4 | |
測定結果から、面積や体積の計算ができる。 | 4 | |
分野別の工学実験・実習能力 | 建設系分野(実験・実習能力) | 建設系分野(実験・実習能力) | トラバース測量について理解し、器具を使って測量できる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8 |
水準測量について理解し、器具を使って測量できる。 | 4 | 前11,前12,前13 |