国語Ⅲ

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 国語Ⅲ
科目番号 0036 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『文学国語』(筑摩書房)、『語彙力をつける入試漢字2600』(筑摩書房)
担当教員 池田 彩音

到達目標

(1)近現代の文学作品を読み、登場人物の心情を読み取り、それに対する意見を持つことで、豊かな感受性を育てる。
(2)評論文を読み、論旨を的確に捉え、それに対する自身の意見を説得的にわかりやすく述べることができる。
(3)熟語や慣用句など、社会生活に必要な日本語の知識を修得し、自身の表現活動に役立てることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
文学的文章文学的文章を読み、主題・登場人物の心情・情景描写の効果を適切に読み取ることができる。その作品について自身の意見を述べることができる。文学的文章を読み、主題・登場人物の心情・情景描写の効果が大まかに理解できる。その作品について自身の意見を述べることができる。文学的文章を読み解くことができず、その作品について自身の意見を述べることができない。
評論的文章論理的な文章を読み、その論旨を適切に理解することができる。その文章に対して、説得的に意見を述べることができる。論理的文章を読み、その論旨をある程度理解することができる。その文章に対して、意見を述べることができる。論理的な文章の論旨が理解できず、その文章に対する意見も述べることができない。
日本語社会生活に必要な日本語の知識(漢字・慣用句など)を修得し、自身の表現活動に役立てることができる。社会生活に必要な日本語の知識(漢字・慣用句など)をある程度身につけ、自身の表現活動に役立てることができる。社会生活に必要な日本語の知識が身についておらず、自身の表現活動にも役立てられない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RC2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
読む・書く・話す・聞く・考えるそれぞれの能力を有機的に関連付け、国際的に活躍できる技術者に必要とされる論理的思考能力、感受性を養う。
日本語力の基礎である漢字・ことわざなどの知識を修得し、自身の表現活動に役立てる。
授業の進め方・方法:
論理的な文章を読む授業においては、設問に答えながら筆者の論の展開を把握し、適切に論旨を読み取る活動を行う。個人またはグループでの活動を通して、他者にわかりやすく、かつ説得的に自分の意見が述べられるようにする。
文学的な文章を読む授業においては、作品の背景知識を得ながら、主題や登場人物の心情を理解する活動を行う。作品に対する意見・感想を他者にわかりやすく伝えることを意識し、伝える。
随時漢字の小テストを行い、日本語の基礎的知識を修得し、自身の表現活動に役立てられるようにする。
注意点:
授業時には、辞書を持参すること。中間試験は論述を中心とする。誤字脱字は減点対象となるので、自分で書いた文章を見直す習慣を心がけてほしい。中間試験(30%)、期末試験(30%)、小テスト・小レポート(20%)、提出物・自主課題(20%)で評価する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス/情報の彫刻(1) 授業の流れを理解できる。授業の概要、目的を理解する。/情報メディアについて意見を出し合い、その特徴を理解する。
2週 情報の彫刻(2) 評論を読み、何がどのように書かれているかを理解する。
3週 情報の彫刻(3) 評論を読み、何がどのように書かれているかを理解する。
4週 情報の彫刻(4)/山月記(1) 評論を読み、何がどのように書かれているかを理解する。/小説を読み、初読の感想を書く。
5週 山月記(2) 作品や作者の概要を知り、文学史的事項について説明できる。小説を読み、何がどのように書かれているかを理解し、説明できる。
6週 山月記(3) 小説を読み、何がどのように書かれているかを理解し、説明できる。
7週 山月記(4) 小説を読み、何がどのように書かれているかを理解し、説明できる。
8週 山月記(5) 小説を読み、何がどのように書かれているかを理解し、説明できる。
2ndQ
9週 中間試験 これまでの授業内容を理解しているか、記述を中心とした問題に取り組む。
10週 中間試験解説/山月記(6) これまでの学習を振り返り、今後の課題をつかむ。/論語や漢文の読み方について確認し、説明できる。
11週 山月記(7) 評論を読み、何がどのように書かれているかを理解する。
12週 山月記(8) 評論を読み、何がどのように書かれているかを理解する。
13週 山月記(9)/永訣の朝(1) これまでの読みを踏まえ、自分の意見について書く。/詩を読み、初読の感想を書く。
14週 永訣の朝(2) 作品や作者の概要を知り、文学史的事項について説明できる。詩を読み、何がどのように書かれているかを理解する。
15週 永訣の朝(3) 詩を読み、何がどのように書かれているかを理解する。
16週 期末試験解説 これまでの学習を振り返り、今後の課題をつかむ。
後期
3rdQ
1週 こころ(1) 作品や作者の概要を知り、文学史的事項について説明できる。小説を読み、何がどのように書かれているかを理解する。
2週 こころ(2) 小説を読み、何がどのように書かれているかを理解する。
3週 こころ(3) 小説を読み、何がどのように書かれているかを理解する。
4週 こころ(4) 小説を読み、何がどのように書かれているかを理解する。
5週 こころ(5) 小説を読み、何がどのように書かれているかを理解する。
6週 こころ(6) 小説を読み、何がどのように書かれているかを理解する。
7週 こころ(7) 小説を読み、何がどのように書かれているかを理解する。
8週 中間試験 これまでの授業内容を理解しているか、記述を中心とした問題に取り組む。
4thQ
9週 中間試験解説/こころ(8) これまでの学習を振り返り、今後の課題をつかむ。/小説を読み、何がどのように書かれているかを理解する。
10週 こころ(9) 小説を読み、何がどのように書かれているかを理解する。
11週 こころ(10) これまでの読みを踏まえ、自分の意見について書く。
12週 化け物の進化(1) 評論を読み、何がどのように書かれているかを理解する。
13週 化け物の進化(2) 評論を読み、何がどのように書かれているかを理解する。
14週 化け物の進化(3) 評論を読み、何がどのように書かれているかを理解する。
15週 化け物の進化(4) 評論の文章を踏まえ、自分の意見を表現する。
16週 期末試験解説 これまでの学習を振り返り、今後の課題をつかむ。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3前2,前3,前4,後3,後4,後8,後12,後13,後14,後15
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3前1
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3前1,前13,後1,後2,後4,後11,後12,後13,後14,後15
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3前1,前13,後11

評価割合

中間試験期末試験小テスト・小レポート提出物・自主課題合計
総合評価割合30302020100
基礎的能力30302020100
専門的能力00000
分野横断的能力00000