コンクリート構造学Ⅱ

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 コンクリート構造学Ⅱ
科目番号 0068 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 小林和夫他:森北出版「コンクリート構造学」,安達洋他編:学芸出版社「建築構法」,宮川豊章監修:学芸出版社「わかるメンテナンス」
担当教員 蓑輪 圭祐

到達目標

(1)設計において重要なことは,「正確」ということであるから,教科書および各自のノートを参照すれば間違えずに計算ができ,計算結果を評価できること.
(2)建築構造物におけるコンクリート構造の内容を理解できること.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1RC構造物の疲労に関する事項を説明でき、やや複雑な問題を解くことができる。RC構造物の疲労に関する事項を説明でき、基本的な問題を解くことができる。RC構造物の疲労に関する事項を説明できない
評価項目2単鉄筋長方形断面の曲げについて、自分でプログラムを組むことができ、計算できる。単鉄筋長方形断面の曲げについて、用意されたプログラムの計算内容を理解できる。単鉄筋長方形断面の曲げについて、用意されたプログラムの計算内容を理解できない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RB2 説明 閉じる
JABEE JB3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現代の社会基盤を構成するコンクリート構造に関して,安全で機能的な構造物を経済的に設計するための方法を習得する.コンクリートの破壊形式を理解し,その対策を考慮した構造解析手法を把握する.
授業の進め方・方法:
授業の順は教科書の順と異なるが,内容は教科書に沿って行なう.例題等の問題の解答から必要事項の説明を行う.計算演習を行なうことが多いので,毎時間電卓を忘れないこと.
注意点:
【学習・教育目標】
本科(準学士課程):RB2(◎)
環境生産システム工学プログラム:JB3(◎)
【関連科目】
構造力学Ⅱ(本科4年),コンクリート構造学Ⅰ(本科4年),都市工学設計製図Ⅳ(本科4年),建設構造・材料学(専攻科環境システム系1年)
【評価方法】
定期試験60%,レポート課題40%で評価する.
【評価基準】
成績評価で60%以上を合格とする

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス シラバスに基づく年間授業計画の説明
2週 一般構造細目 鉄筋の配置、継手及び定着について理解する
3週 疲労(1) 等価繰返し回数を理解し、計算できる
4週 疲労(2) RC構造物の疲労に対する安全性の評価方法を理解し、計算できる
5週 許容応力度設計法 許容応力度設計法について理解する
6週 限界状態設計法 限界状態設計法について理解する
7週 木構造(1) 木構造の設計,構造規定を理解する
8週 木構造(2) 許容応力度,部材の設計を理解する
4thQ
9週 RCはり曲げ解析(1) RCはりの曲げの計算について復習する
10週 RCはり曲げ解析(2) RCはりの曲げの計算について復習する
11週 RCはり曲げ解析(3) 数値計算によるRCはり曲げ計算の概要を理解する
12週 RCはり曲げ解析(4) 数値計算プログラムを作成する
13週 RCはり曲げ解析(5) 数値計算プログラムを作成する
14週 RCはり曲げ解析(6) 数値計算プログラムを作成する
15週 RCはり曲げ解析(7) 数値計算プログラムを作成する
16週 期末試験 試験を実施する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野材料プレストレストコンクリートの特徴、分類について、説明できる。4
プレストレス力の算定及び断面内の応力度の計算ができ、使用性を検討できる。4
コンクリート構造の種類、特徴について、説明できる。4
コンクリート構造の代表的な設計法である限界状態設計法、許容応力度設計法について、説明できる。4
曲げモーメントを受ける部材の破壊形式を説明でき、断面破壊に対する安全性を検討できる。4
曲げモーメントを受ける部材の断面応力度の算定、使用性(ひび割れ幅)を検討できる。4
せん断力を受ける部材の破壊形式を説明でき、せん断力に対する安全性を検討できる。4

評価割合

試験レポート課題合計
総合評価割合6040100
基礎的能力000
専門的能力6040100