到達目標
(1)建設構造物の現状をその材料的性質から理解できる。
(2)建設構造物の補修工法と補強工法を列挙できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
建設構造物の現状 | 建設構造物の現状をその材料的性質から理解して、その対策方法をいくつか述べることができる。 | 建設構造物の現状をその材料的性質から理解できる。 | 建設構造物の現状をその材料的性質から理解できない。 |
建設構造物の補修と補強 | 建設構造物の補修工法と補強工法を列挙し、その特徴を述べることができる。 | 建設構造物の補修工法と補強工法を列挙できる。 | 建設構造物の補修工法と補強工法を列挙できない。 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 RB2
説明
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JABEE JB3
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教育方法等
概要:
笹子トンネル事故を経て道路構造物の定期点検を5年に1度行うことが決められた。その背景、現況や構造物の劣化診断の重要性を理解し、建設構造物の点検技術者を目指すための基本的な内容を説明する。
授業の進め方・方法:
教科書を中心として授業を行うが、前半部はこれまでの授業の総括的復習となるので授業中に質問を行いながら進めていく。
注意点:
【学習・教育目標】
本科(準学士課程):RB2(◎)
環境生産システム工学プログラム:JB3(◎)
【関連科目】
建設材料学(本科3年)、コンクリート構造学Ⅰ(本科4年)、メンテナンス工学(本科5年) 、鋼構造学(本科5年)
【評価方法】
成績は,後期期末試験の得点を90%、授業中の質問解答の状況を10%で評価する。
【評価基準】
成績60点以上.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス、複合材料とは
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シラバスの内容を理解し、建設材料が複合材料であることを認識する。
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2週 |
コンクリート |
コンクリートが使用されている構造物の現状を理解し、RCを主として、劣化の種類を認識する。
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3週 |
コンクリート |
コンクリートが使用されている構造物の現状を理解し、PCを主として、劣化の種類を認識する。
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4週 |
鋼 |
鋼が使用されている構造物の現状を理解し、劣化の種類を認識する。
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5週 |
高分子材料 |
高分子材料が使用されている構造物の現状を理解、劣化の種類を認識する。
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6週 |
学生研修会(日程変更あり) |
福井県主催の学生研修会に参加して建設構造物の維持管理について理解する。
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7週 |
アスファルト |
アスファルト混合物が使用されている構造物の現状を理解、劣化の種類を認識する。
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8週 |
中間学力確認 |
各種建設材料が使用されている構造物の現状から、そのメンテナンスの重要性を認識し理解する。
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4thQ |
9週 |
建設構造物のメンテナンス |
建設構造物のメンテナンスの現状と課題を認識する。
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10週 |
建設構造物の点検 |
建設構造物の日常点検および定期点検の方法を理解する。
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11週 |
建設構造物の点検 |
建設構造物の詳細点検の方法を理解する。
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12週 |
建設構造物の診断 |
点検内容から建設構造物の劣化の程度を診断することを理解する。
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13週 |
建設構造物の補修・補強工法 |
建設構造物の補修・補強工法について理解する。コンクリート構造物を主として。
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14週 |
建設構造物の補修・補強工法 |
建設構造物の補修・補強工法について理解する。鋼構造物を主として。
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15週 |
構造物のマネジメント |
これからの建設構造物のマネジメントの考え方を認識する。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 材料 | 材料に要求される力学的性質及び物理的性質に関する用語、定義を説明できる。 | 4 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7 |
鋼材の種類、形状を説明できる。 | 4 | 後5 |
鋼材の力学的性質(応力-ひずみ関係、降伏強度、引張強度、弾性係数等)を説明できる。 | 4 | 後5 |
セメントの物理的性質、化学的性質を説明できる。 | 4 | 後3,後4 |
各種セメントの特徴、用途を説明できる。 | 4 | 後3,後4 |
混和剤と混和材の種類、特徴について、説明できる。 | 4 | 後3,後4 |
コンクリートの長所、短所について、説明できる。 | 4 | 後3,後4 |
各種コンクリートの特徴、用途について、説明できる。 | 4 | 後3,後4 |
非破壊試験の基礎を説明できる。 | 4 | 後11 |
硬化コンクリートの力学的性質(圧縮強度、応力-ひずみ曲線、弾性係数、乾燥収縮等)を説明できる。 | 4 | 後3,後4 |
耐久性に関する各種劣化要因(例、凍害、アルカリシリカ反応、中性化)を説明できる。 | 4 | 後3,後4,後9,後10,後11 |
プレストレストコンクリートの特徴、分類について、説明できる。 | 4 | 後4 |
コンクリート構造物の維持管理の基礎を説明できる。 | 4 | 後9 |
コンクリート構造物の補修方法の基礎を説明できる。 | 4 | 後13,後15 |
コンクリート構造の種類、特徴について、説明できる。 | 4 | 後3,後4 |
環境 | 汚泥処理・処分について、説明できる。 | 4 | |
廃棄物の発生源と現状について、説明できる。 | 4 | |
廃棄物の収集・処理・処分について、説明できる。 | 4 | |
廃棄物の減量化・再資源化について、説明できる。 | 4 | |
廃棄物対策(施策、法規等)を説明できる。 | 4 | |
土壌汚染の現状を説明できる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | 質疑応答 | 合計 |
総合評価割合 | 90 | 10 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 90 | 10 | 100 |