環境都市工学設計製図Ⅱ

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 環境都市工学設計製図Ⅱ
科目番号 0094 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 ①実教出版:土木製図,②First Stageシリーズ 建築製図入門、実教出版,③日本建築学会:コンパクト設計資料集成、丸善
担当教員 江本 晃美,野々村 善民

到達目標

1:CADシステムの基本概念と基本操作を理解し、建設の製図に必要な規約を身につけていること。
2:RC造について、基礎的な構造を理解し、建築物の設計ができること。
3:自らが設計した建築物について、締切までにCADを用いて図面表現できること。
4:各自のコンセプトが図面にどれだけ的確に反映できたかを発表し、質疑に対して応答できること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1到達目標に示すような,製図が描け,明解なプレゼンができること.到達目標に示すような,基本的な製図が描け,プレゼンができること.到達目標に示すような,基本的な製図が描けず,プレゼンができないこと.
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
総時間数は45時間。前期には、CADシステムについての用語、コマンド建築製図の基本的な技術を学ぶ.
授業の進め方・方法:
主に透視図の練習とRC造による構造物の模写を行う.
後期には、RC造による小中規模の建築物の自由設計を行う.
CAD技術を用いて表現しプレゼンテーションを行う。
注意点:
成績評価で60%以上を合格とする.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス・CADの基本操作 CADの基本概念、製図の規約、1点透視図の描き方を学ぶ.
2週 線の練習(その1) 線の練習、課題「線の練習」説明
CADの操作を学ぶ.
3週 線の練習(その2) 課題「線の練習」1
CADの課題図面を完成させる.
4週 製図の規約(その1) 建設関連製図の規約の確認と描き方、課題「側溝標準図」の説明
図面の読み方を学ぶ.
5週 製図の規約(その2) 課題「側溝標準図」
製図の規約を復習し,それを実践する.
6週 製図の規約(その3) 課題「側溝標準図」
CAD操作を学ぶ.
7週 製図の規約(その4) 課題「側溝標準図」
CADの課題図面を完成させる.
8週 CAD利用技術者試験の演習・透視図の作図 資格試験の説明、課題「四角形を基準とした作図」
CADによる透視図(一点透視図)を描画方法を学ぶ.
2ndQ
9週 中間確認
10週 中間試験の返却 CADの基本操作を確認する.
CADの基本操作を繰り返して学ぶ.
11週 平面図の復習 課題「平面図の描き方」
平面図の描き方を学ぶ.
12週 RC造住宅のトレース(その1) 課題「RC住宅のトレース」
トレース作業によりRC造を理解する.
13週 RC造住宅のトレース(その2) 課題「RC住宅のトレース」
トレース作業によりRC造を理解する.
14週 RC造住宅のトレース(その3) 課題「RC住宅のトレース」
トレース作業によりRC造を理解する.
15週 課題提出 課題「RC住宅のトレース」
トレース作業によりRC造を理解する.
16週 まとめ
後期
3rdQ
1週 ガイダンス,3DーCADの基本操作 ガイダンス,設計課題の説明
基本操作方法を学ぶ.
2週 エスキース1 SketchUpの練習1 階段(階高:2.8m,3.0m)を作成する.
3週 エスキース2 SketchUpの練習2 8畳の居室(基礎,壁,窓,開口部)を作成する.
4週 エスキース3 SketchUpの練習3 8畳の居室(屋根,天井,家具有)を作成する.
5週 エスキース4 SketchUpの練習4 LDK(冷蔵庫,食器棚,テーブル,イスなど)を作成する.
6週 エスキース5 SketchUpの練習5 トイレ,風呂および洗面所を作成する.
7週 中間確認 学外の設計コンペ資料の説明
住宅の設計方法(構造計画,設備計画,計画原論)を学ぶ.
8週 エスキース6 SketchUpの練習6 玄関,廊下,収納,駐車場,外構と屋根を作成する.
4thQ
9週 コンセプトの作成 技術提案書(2つ以上)を作成する.
10週 エスキースの作成 1階平面図を作成する.構造計画,設備計画,計画原論を再確認する.
11週 図面作成(その1) 1階平面図,配置図および2階平面図を作成する.
12週 図面作成(その2) 立面図,断面図と外構図を作成する.
13週 図面作成(その3) 設計発表用のパワーポイントを作成する.
14週 図面の提出 設計発表用のパワーポイント(コメント,その他)を作成する.
15週 プレゼンテーション(その1) 3分間のプレゼン方法を学ぶ.
16週 プレゼンテーション(その2) 3分間のプレゼン方法を学ぶ.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野測量区域の大小、順序、方法、目的および法律による分類について、説明できる。5
測量体系(国家基準点等)を説明できる。5
距離の種類を説明できる。5
平坦地や傾斜地の距離測量を説明でき、測量結果から計算ができる。5
巻尺による測量で生じる誤差を説明でき、測量結果から計算ができる。5
製図製図用具の種類を理解している。5
線と文字の種類を説明できる。5
平面図形と投影図の描き方について、説明できる。5
CADハードウエアの種類を理解している。5
CADソフトウェアの機能を説明できる。5
図形要素の作成と修正について、説明できる。5
画層の管理を説明できる。5
図面の出力(印刷)ができる。5
図の配置、尺度、表題欄、寸法と寸法線の規約について、説明できる。5
与えられた条件を基に設計計算ができる。5
設計した物をCADソフトで描くことができる。5

評価割合

模写課題設計課題プレゼン合計
総合評価割合504010100
基礎的能力0000
専門的能力504010100
分野横断的能力0000