環境都市計画論

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 環境都市計画論
科目番号 0095 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『都市計画』萩島哲(朝倉書店)
担当教員 江本 晃美

到達目標

歴史的な環境都市の概念やその変遷,都市計画の過程や手続き,方法論などについて,十分に理解し,他者に説明できるようになるため以下の点を到達目標とする.
1.環境都市の持続可能性について説明できるようになること.
2.国内外の実践例を通じて,環境都市の共生性に関して説明できるようになること.
3.環境都市構築のための制度と手続きについて,そのプロセスを説明できるようになること.
4.環境都市のデザインに際し,機能性,安全性,経済性,資源・環境問題や快適性を考慮できること.
5.環境都市を,その要素や尺度に基づき図式化し,その問題点を示し,解決法に関して自らの考えを専門基礎 知識・技術に即して整理し提示できるようになること.特に,簡単な数理的モデルを使いこなせること.
6.自分の住む地区の現況,計画の内容と意義,問題点などを把握し,解決案を企画する能力を身につけること.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
環境都市の持続可能性環境都市について理解し、持続可能性を高めるための施策を提案することができる都市の持続可能性について説明できる持続可能性について専門用語を用いて説明することができない
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
生命や人間の特性や考え方に基づき,環境・都市に関する計画を立案・遂行するために必要な都市の概念,環境・都市の考え方と計画論の歴史そして環境都市計画の理念,制度や方法論,世界諸都市の現状に基礎的な知識を修得する.具体的に空間論,経済性等の観念を通じて技術者・研究者の倫理と社会性など,社会的規範を理解した技術者としての知識と技術を修得する.
授業の進め方・方法:
環境・都市の概念や歴史,計画論や計画に関する構制要素と手法の組合せ,国内外の先進事例などの資料を提示し,環境と都市の計画の基盤となる総合的な観点について講義を行う.合わせて,実践課題として学生自身による地域分析レポートを課し,持続可能な社会づくりに取り組める都市・地域の観察力を養い自主研究を促す.
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバスの説明,都市の概念 都市とは何かを理解する
2週 都市計画の理念と役割 都市計画の理念と役割を理解する
3週 都市の計画と手順 都市の計画と手順を理解する
4週 日本を含むアジア圏における都市デザイン 日本を含むアジア圏における都市デザインを事例から理解する
5週 ヨーロッパにおける都市デザイン ヨーロッパにおける都市デザインを事例から理解する
6週 中東からアフリカの都市デザイン 中東からアフリカの都市デザインを事例から理解する
7週 ヨーロッパにおける都市デザイン2 ヨーロッパにおける都市デザインについて比較し分析する
8週 産業革命と都市計画の進展 産業革命と都市計画の進展について理解する
2ndQ
9週 中間試験 中間試験
10週 試験の返却と解説,近代都市計画論の展開 近代都市計画論の展開について理解する
11週 都市の機能配置と土地利用計画 都市の機能配置と土地利用計画について理解する
12週 土地利用予測と計画 土地利用予測と計画について事例と手法を理解する
13週 国土利用とマスタープラン、実現化への手続き 国土利用とマスタープラン、実現化への手続きを理解する
14週 都市計画規制と建築規制 都市計画規制と建築規制を関連付けて理解する
15週 都市計画の決定手続きと手法、農業政策
地域分析課題
都市計画の決定手続きと手法、農業政策を理解する
16週 人口の適性規模と適性密度,その維持と扶養(安全保障) 人口の適性規模と適性密度を理解する
後期
3rdQ
1週 都市調査の実践 都市調査の実践を通して理解度を高める
2週 まちづくり手法と事例 まちづくり手法と事例を理解し周囲を観察する
3週 地区単位の参加・連携まちづくりの仕組みと事例 地区単位の参加・連携まちづくりの仕組みを理解する
4週 景観の概念と景観デザイン、景観形成のための枠組みと景観法
プロジェクト成果の発表
景観の概念と景観デザイン、景観形成のための枠組みと景観法を理解する
5週 文化的景観の手続きとまちづくり手法 文化的景観の手続きとまちづくり手法を理解する
6週 都市の緑地・オープンスペース・公園とまちづくり 都市の緑地・オープンスペース・公園とまちづくりの手法を理解する
7週 中間試験 中間試験
8週 試験の返却と解説、歩行者空間・パブリックスペースの計画 歩行者空間・パブリックスペースの計画について理解する
4thQ
9週 地区別の歩行者空間とセミパブリック空間のコントロール 地区別の歩行者空間とセミパブリック空間のコントロールの手法を理解する
10週 都市の防災計画の考え方と手法 都市の防災計画の考え方と手法を理解する
11週 地域防災とまちづくりの実践 地域防災とまちづくりの実践例を理解する
12週 都市のデータ化とモデル化の概念 都市のデータ化とモデル化の概念を理解する
13週 支援システムの構築と事例 支援システムの構築と事例を理解する
14週 圏域性と社会性を踏まえた地域課題と環境都市構築の手続き 圏域性と社会性を踏まえた地域課題と環境都市構築の手続きを理解する
15週 支援システムの構築と事例 支援システムの構築と事例を理解する
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験プロジェクト課題プレゼン相互評価合計
総合評価割合7020105105
基礎的能力2000020
専門的能力4000040
総合的な分析力10100525
調査能力0100010
プレゼン表現力0010010
00000