建築計画Ⅰ

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 建築計画Ⅰ
科目番号 0101 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 (1)「建築計画1新版」鹿島出版会 岡田光正他著 (2)自作のプリント
担当教員 江本 晃美

到達目標

1.建築物の成り立ちと自然環境、地理的環境との関連性が理解できること。
2.建築計画により、建築物に確保する安全性や機能性を理解した上で、形態に関する基礎知識を習得すること。
3.人間の感覚や心理環境を理解すると共に、スケールや形態の生成方法とその効果を理解すること。
4.利便性や快適性、安全性といったものづくりにおける基本的な概念を理解・修得すること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
建築物の成り立ちと自然環境、地理的環境との関連性気候風土に即した建築の成り立ちと建築の発生について関連付けて説明ができる建築物と自然・地理的環境との関連が説明できる建築の成り立ちのみが説明できる
建築物に確保する安全性や機能性の理解社会に対して、建築物に確保すべき安全性や機能性を技術者倫理の観点から説明できる建築物の安全性と機能性について説明できる建築物に確保すべき安全性や機能性を理解できない
形態に関する基礎知識形態に関する基礎的な知識として比例や対比などが説明できる形態に関する基礎知識を理解できる形態の概念が理解できない
人間の知覚や心理と建築の関係人間の知覚や心理と建築との関係が説明できる人間の知覚や心理の仕組みが理解できる人間の知覚や心理に理解が示せない
モデュールとその意義モデュールの意義を理解し使いこなすことができるモデュールの成り立ちが理解できる基礎的なモデュールが理解できない
ものづくりの概念の基礎利便性や快適性、安全性といったものづくりの基本を理解し、配慮できる利便性や快適性、安全性の概念が理解できる利便性や快適性、安全性の必要性が理解できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RB2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建築設計の基本である建築の成り立ち、建築物の計画方法を学ぶとともに、建築物に関する規制についての基礎知識を習得する。特に木造2階建住宅の設計に必要な知識を重点的に習得する。
授業の進め方・方法:
設計を行う上で必要不可欠な建築の成り立ちや建築計画の基礎知識を講義形式で学習すると共に、必要に応じて設計活動に必要なスケール感などを養うための実践的な課題に取り組む。
注意点:
講義中には建築や都市に関する観察力や自学を促すクイズを行い、正解に応じて自学自習の成果を授業参加として加点する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 建築計画の説明、立体・空間の基本、人体寸法、立位、座位などの各寸法 について
クイズ・実践課題
空間と寸法の関係を理解する
2週 寸法の単位・在来木造住宅の寸法単位、就寝、調理、食事、収納などの寸法 について
クイズ・実践課題
寸法の成り立ちと体系、木造住宅に必要なモデュールを理解する
3週 畳、壁厚、柱の寸法、窓、ドアの寸法について
クイズ・実践課題
各部の寸法を覚える
4週 屋根の種類と特徴
(実践課題)
屋根の種類を理解し描ける
5週 室の寸法、物品などの寸法、天井高、階段室の寸法
(実践課題)
室の立体的寸法を理解する
6週 自動車、駐車場などの寸法
(実践課題)
エクステリアの寸法を覚える
7週 中間試験 中間試験
8週 建蔽率、容積率、斜線制限など
(実践課題)
必要な放棄の知識を覚える
2ndQ
9週 温度、湿度と建築
(実践課題)
快適性な環境を理解する
10週 構造による形の違い、構造材料の種類
(実践課題)
構造と材料を理解する
11週 寝室、居間、台所、トイレ、風呂、廊下、玄関、階段室、収納の寸法
(実践課題)
各室の寸法基準を覚える
12週 色彩、知知覚と錯視現象
(実践課題)
人間の知覚について理解する
13週 形と機能
(透視図課題)
形と機能の関連性と重要性を理解する
14週 使いやすい空間、快適性、自然採光と人工照明1 利便性と快適な空間を理解する
15週 使いやすい空間、快適性、自然採光と人工照明2 採光と照明について理解する
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題ディスカッション中の発言やグループワークを含む講義中の学習活動合計
総合評価割合70255100
基礎的能力200020
専門的能力3010040
観察・分析力1010525
考察力105015