環境都市工学設計製図Ⅱ

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 環境都市工学設計製図Ⅱ
科目番号 0115 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 ①実教出版:土木製図,②First Stageシリーズ 建築製図入門、実教出版,③日本建築学会:コンパクト設計資料集成、丸善
担当教員 江本 晃美,野々村 善民

到達目標

1:CADシステムの基本概念と基本操作を理解し、建設の製図に必要な規約を身につけていること。
2:RC造について、基礎的な構造を理解し、建築物の設計ができること。
3:自らが設計した建築物について、締切までにCADを用いて図面表現できること。
4:各自のコンセプトが図面にどれだけ的確に反映できたかを発表し、質疑に対して応答できること。

ルーブリック

理想的な到達レベル標準的な到達レベル未到達レベル
評価項目1CADを用いて土木製図と建築製図を綺麗に模写できるCADを用いて土木製図と建築製図を模写できるCADを用いて土木製図と建築製図を綺麗に模写できない
評価項目2CADを用いて,RC造の建築物について,綺麗に自由設計できるCADを用いて,RC造の建築物について,自由設計できるCADを用いて,RC造の建築物について,自由設計できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RD1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
総時間数は45時間。前期には、CADシステムの操作技術を習得し、土木製図の規約、建築製図の透視図作成技術を学んだ上で、RC造のトレースを行う。
授業の進め方・方法:
前期は、土木製図の規約を理解し基にCADソフトの操作を演習課題を通して習得した後、透視図作成の技術を同様に演習課題を通じて習得する。さらに、RC造の建築物についてトレースを通じて、RC造についての製図方法を学ぶ。
後期には、RC造による小中規模の建築物の自由設計を行う.
注意点:
成績評価で60%以上を合格とする.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス・CADシステムの概念・製図の規約 CADの基本概念、製図の規約を学ぶ
2週 線の練習1 線の練習、課題「線の練習」説明
CADの基本操作を学ぶ.
3週 線の練習2 課題「線の練習」1
CADの課題図面を完成させる.
4週 側溝標準図1 建設関連製図の規約の確認と描き方、課題「側溝標準図」の説明
図面の読み方を学ぶ.
5週 側溝標準図2 課題「側溝標準図」
製図の規約を復習し,それを実践する.
6週 側溝標準図3・透視図1 課題「側溝標準図」
CAD操作をスムースに行い、図面を仕上げる。1点透視図の作図法を学ぶ
7週 透視図2 透視図課題をCADを用いて取り組む。
8週 透視図3・CAD利用技術者試験の演習 透視図課題の完成及び資格試験の内容に基づく基づく問題に取り組む。
2ndQ
9週 中間確認 製図の規約、CADの概念と操作の習得を確認する。
10週 試験返却 CAD操作と規約、製図技術に関する復習を行う。
11週 RC造のトレース1 習得した技術を基にRC造のトレースを行う。
12週 RC造のトレース2 トレース作業によりRC造を理解する.
13週 RC造住宅のトレース1 RC造の住宅について、トレース作業により設計の考え方とCAD操作の習熟を図る。
14週 RC造住宅のトレース2 RC造の住宅について、トレース作業により設計の考え方とCAD操作の習熟を図る。
15週 課題提出 CAD操作が十分に行えるレベルに到達し、土木・建築の図面が作成できる。
16週
後期
3rdQ
1週 ガイダンス,3DーCADの基本操作 ガイダンス,設計課題の説明
基本操作方法を学ぶ.
2週 エスキース1 SketchUpの練習1 階段(階高:2.8m,3.0m)を作成する.
3週 エスキース2 SketchUpの練習2 8畳の居室(基礎,壁,窓,開口部)を作成する.
4週 エスキース3 SketchUpの練習3 8畳の居室(屋根,天井,家具有)を作成する.
5週 エスキース4 SketchUpの練習4 LDK(冷蔵庫,食器棚,テーブル,イスなど)を作成する.
6週 エスキース5 SketchUpの練習5 トイレ,風呂および洗面所を作成する.
7週 中間確認 学外の設計コンペ資料の説明
住宅の設計方法(構造計画,設備計画,計画原論)を学ぶ.
8週 エスキース6 SketchUpの練習6 玄関,廊下,収納,駐車場,外構と屋根を作成する.
4thQ
9週 コンセプトの作成 技術提案書(2つ以上)を作成する.
10週 エスキースの作成 1階平面図を作成する.構造計画,設備計画,計画原論を再確認する.
11週 図面作成(その1) 1階平面図,配置図および2階平面図を作成する.
12週 図面作成(その2) 立面図,断面図と外構図を作成する.
13週 図面作成(その3) 設計発表用のパワーポイントを作成する.
14週 図面の提出 設計発表用のパワーポイント(コメント,その他)を作成する.
15週 プレゼンテーション 3分間のプレゼン方法を学ぶ.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野測量区域の大小、順序、方法、目的および法律による分類について、説明できる。5
測量体系(国家基準点等)を説明できる。5
巻尺による測量で生じる誤差を説明でき、測量結果から計算ができる。5
製図線と文字の種類を説明できる。4前1,前2,前3
平面図形と投影図の描き方について、説明できる。4後12
CADソフトウェアの機能を説明できる。4前10,後8
図形要素の作成と修正について、説明できる。4後8
画層の管理を説明できる。4後8
図の配置、尺度、表題欄、寸法と寸法線の規約について、説明できる。4前15
与えられた条件を基に設計計算ができる。4後9,後10,後14
設計した物をCADソフトで描くことができる。4後14

評価割合

CADの操作設計課題(模写)製図の規約の理解CADの製図(自由設計)発表合計
総合評価割合2020104010100
基礎的知識00100010
専門的能力20200401090
分野横断的能力000000
000000
000000