日本語Ⅰ

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 日本語Ⅰ
科目番号 0122 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 大修館書店『精選 国語総合』所収の芥川龍之介「羅生門」
担当教員 門屋 飛央

到達目標

(1) 作品中の語彙や漢字を学び、そこから派生させながら、語彙力を伸ばすことができるようになる。
(2) 作品の解釈に対する議論を通して、日本語によるプレゼンテーションができるようになる。
(3) 文学作品を読み進めながら、日本文学についての理解を深められるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
語彙や漢字を学び、そこから派生させて語彙力を伸ばすことを、他の文学作品に対しても行うことができる。語彙や漢字を学び、そこから派生させながら語彙力を伸ばすことができる。作品中の語彙や漢字から語彙力を伸ばすことができない。
作品の解釈の対する議論を活発に行い、日本語によるプレゼンテーションを積極的に行うことができる。作品の解釈に対する議論に参加して、日本語によるプレゼンテーションを行うことができる。作品の解釈に対する議論に参加せず、日本語によるプレゼンテーションを行うことができない。
文学作品を読み進めながら、他の日本文学作品にも興味を持ち、多くの作品を理解することができる。文学作品を読み進めながら、扱う文学作品の文学的価値を理解することができる。文学作品を読み進めることができず、日本文学に対する理解をしようとしていない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RC2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 芥川龍之介の「羅生門」を扱い、それを読み進めながら、日本語の学習を行う。学生は、本文中の語彙や漢字の理解に加えて、そこから派生して語彙を学ぶ。また、作品の時代背景や、作者について調べることで、日本の歴史や文学も学ぶ。学生は各自が前週に与えられた課題を調べ、それを発表し、議論を行う。
授業の進め方・方法:
 「羅生門」を、学生が順に一文ずつ読みあげる。そして、前週に出た課題について、レジュメを作成し、説明する。課題は、教員が指示するものも、学生自身が取り上げるものもある。それらのものを、翌週までに各自が調べ、発表することを行う。発表者は、教員や学生からの質疑に答え、また新たに課題ができた場合は、さらに翌週までに調べてくるようにする。
注意点:
 課題に対して、図書館やインターネットを用いて、事前に調べてくること。その際、質疑応答に備えられる量を調べておく必要がある。
 また、夏期休業中に課題を出すので、その提出期日を厳守すること。評価方法とその割合は中間確認(25%)、期末(25%)、発表(40%)、提出物(10%)である。100点満点で60点以上を合格とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 授業の主旨をつかむ。
2週 輪読(1) 学生による発表、質疑応答
3週 輪読(2) 学生による発表、質疑応答
4週 輪読(3) 学生による発表、質疑応答
5週 輪読(4) 学生による発表、質疑応答
6週 輪読(5) 学生による発表、質疑応答
7週 輪読(6) 学生による発表、質疑応答
8週 中間試験 これまでの学習をまとめ、表現する。
2ndQ
9週 中間試験解説 試験結果をもとに、これまでの復習と今後の課題発見を行う。
10週 輪読(7) 学生による発表、質疑応答
11週 輪読(8) 学生による発表、質疑応答
12週 輪読(9) 学生による発表、質疑応答
13週 輪読(10) 学生による発表、質疑応答
14週 輪読(11) 学生による発表、質疑応答
15週 期末試験解説 試験結果をもとに、これまでの復習と今後の課題発見を行う。
16週 前期まとめ 前期期間に学んだことをまとめ、後期へつなげる。
後期
3rdQ
1週 夏期課題を用いた議論 夏期課題の提出とそれに基づく議論を行う。
2週 輪読(12) 学生による発表、質疑応答
3週 輪読(13) 学生による発表、質疑応答
4週 輪読(14) 学生による発表、質疑応答
5週 輪読(15) 学生による発表、質疑応答
6週 輪読(16) 学生による発表、質疑応答
7週 輪読(17) 学生による発表、質疑応答
8週 中間試験 これまでの学習をまとめ、表現する。
4thQ
9週 中間試験解説 試験結果をもとに、これまでの復習と今後の課題発見を行う。
10週 輪読(18) 学生による発表、質疑応答
11週 輪読(19) 学生による発表、質疑応答
12週 輪読(20) 学生による発表、質疑応答
13週 輪読(21) 学生による発表、質疑応答
14週 輪読(22) 学生による発表、質疑応答
15週 期末試験解説 試験結果をもとに、これまでの復習と今後の課題発見を行う。
16週 一年間のまとめ 一年間の学習をまとめ、これまでの学習を来年度以降に活かすための総括を行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,前14,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後10,後11,後12,後13,後14
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,前16,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14,後16
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後10,後11,後12,後13,後14
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14,後16

評価割合

試験発表提出物合計
総合評価割合504010100
基礎的能力504010100
専門的能力0000
分野横断的能力0000