環境都市工学実験実習Ⅱ

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 環境都市工学実験実習Ⅱ
科目番号 0126 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 前期:3 後期:3
教科書/教材 土木学会実習指導書およびプリント
担当教員 樋口 直也,阿部 孝弘,吉田 雅穂,辻野 和彦,野々村 善民

到達目標

(1) 環境都市工学科で3年生までに学ぶ専門知識に基づき,その現象を正しく把握できる.
(2) 見る側の立場を意識して,実験結果,調査結果,企画案等を図化(可視化)することができる.
(3) 実験テーマの工学的な意味づけを説明することができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
実験テーマの工学的な意味づけ実験テーマの工学的な意味づけを他者に説明できる。実験テーマの工学的な意味づけを理解できる。実験テーマの工学的な意味づけを理解できない。
実験結果、調査結果、企画案実験結果、調査結果、企画案等を図化する方法を他者に説明できる。実験結果、調査結果、企画案等を図化することができる。実験結果、調査結果、企画案等を図化することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RE1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本実験実習では,この時点までに学習した専門基礎科目の理解をさらに深め,併せて種々の測定技術を修得する.また,実験結果の整理を通してデータの解析法やグラフ化などの技術とともに,成果を表現し,伝えるプレゼンテーション技法を修得する.
授業の進め方・方法:
全体を前期は12,後期は12のグループに分け,週ごとに異なったテーマを与える.なお、シラバスの説明時には実験全体の安全教育を行うが、各実験の最初にも、必要に応じて実験上の安全に関する基礎的な知識や技術を解説する。
注意点:
評価は、100点を最高点とし、60点以上を合格とする。
評価方法は、評価割合に則り行う。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 前期ガイダンス シラバスの説明,安全教育および前期の実験テーマの説明
2週 UAV(1) ①UAVによる空撮
3週 UAV(2) ②空撮画像による3Dモデルの生成
4週 測量(1) ①GNSS1
5週 測量(2) ②GNSS2
6週 施工(1) 橋梁模型の組立てを通して橋梁について理解する。
7週 施工(2) 橋梁模型のたわみ量を実験により計測し、理論値と比較することでたわみについて理解を深める。
8週 中間確認 レポート提出状況,再提出の確認
2ndQ
9週 地震(1) ①構造振動実験
10週 地震(2) ②地盤振動実験
11週 骨材前期(1) ①主テーマの決定
12週 骨材前期(2) ②主テーマ(例:細骨材のふるい分け)の実験
13週 骨材前期(3) ③主テーマの実験結果整理
14週 骨材前期(4) ④サブテーマ1(例:粗骨材のふるい分け)の実験
15週 まとめ 前期実験レポートの整理
16週
後期
3rdQ
1週 後期ガイダンス シラバスの説明,および後期の実験テーマの説明
2週 骨材後期(1) ⑤主テーマ(例:細骨材のふるい分け)の実験
3週 骨材後期(2) ⑥サブテーマ1(例:粗骨材のふるい分け)の実験
4週 骨材後期(3) ⑦サブテーマ2(例:細骨材の表面水率)の実験,サブテーマ3(例:骨材の単位容積質量)の実験
5週 骨材後期(4) ⑧サブテーマ4(例:細骨材の密度・吸水率)の実験,サブテーマ5(粗骨材の密度・吸水率)の実験
6週 骨材後期(5) ⑨プレゼンテーション準備
7週 骨材後期(6) ⑩主テーマに関するプレゼンテーション
8週 中間確認 レポート提出状況の確認,再提出
4thQ
9週 ブリッジコンテスト(1) ①ブリッジコンテスト
10週 ブリッジコンテスト(2) ②ブリッジコンテスト
11週 強度(1) ①供試体の作製,テストハンマー強度試験
12週 強度(2) ②セメント強さ,コンクリート強度
13週 建築環境(1) 照度計の操作方法を理解する.
室内照度の分布の特徴を理解する.
14週 建築環境(2) 均斉度の算出方法を理解する.
照度分布を用いて,照明器具の効果を定量的評価の手法を理解する.
15週 まとめ まとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。3
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。3
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。3
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。3
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。3
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。3
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。3
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3
専門的能力分野別の工学実験・実習能力建設系分野【実験・実習能力】建設系【実験実習】骨材のふるい分け試験について理解し、器具を使って実験できる。4後2,後3
骨材の密度、吸水率試験について理解し、器具を使って実験できる。4後5
コンクリートのスランプ試験について理解し、器具を使って実験できる。4後11
コンクリートの強度試験について理解し、器具を使って実験できる。4後12
各種構造形式(コンクリート、金属などによる)による試験体を用いた載荷実験を行い、変形の性状などを力学的な視点で観察することができる。4後12

評価割合

レポート態度合計
総合評価割合7030100
専門的能力7030100