河川工学

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 河川工学
科目番号 0132 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 環境・都市システム系教科書シリーズ6 「河川工学」 川合 茂 他著 (コロナ社)
担当教員 田安 正茂

到達目標

(1)河川の地形に関し,その分類と形状について理解すること.
(2)河道およびダムの洪水対策,都市型水害と内水処理対策について理解すること.
(3)河川の構造物に関してその役割について理解すること.
(4)河川生態系の保全と復元について理解すること.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
河川地形と分類河川の地形に関し,その分類と形状について理解し,他者に説明できる.河川の地形に関し,その分類と形状について理解できている.河川の地形に関し,その分類と形状について理解できていない.
水害と洪水対策河道およびダムの洪水対策,都市型水害と内水処理対策について理解し,他者に説明できる.河道およびダムの洪水対策,都市型水害と内水処理対策について理解できている.河道およびダムの洪水対策,都市型水害と内水処理対策について理解できていない.
河川構造物河川の構造物に関してその役割について理解し,他者に説明できる.河川の構造物に関してその役割について理解できている.河川の構造物に関してその役割について理解できていない.
河川生態系の保全と復元河川生態系の保全と復元について理解し,他者に説明できる.河川生態系の保全と復元について理解できている.河川生態系の保全と復元について理解できていない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RB2 説明 閉じる
JABEE JB3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
国土の基盤施設である河川に関して,洪水対策(治水),水資源利用(利水)及び生態系保全(環境)の諸問題について学ぶ.
授業の進め方・方法:
本科目は学修単位科目(A)である.講義の内容は教科書に沿って行うが,事前に配付する講義資料をもとに授業外学習による予習を前提として実施する.講義時間においては,予習内容の理解を確認するための小テストや演習問題を課すことにより,河川に関する諸問題の理解を深める.
注意点:
本科目は流域水文学との同時受講を条件とする.
この科目は,学修単位A(15時間の授業で1単位)の科目である. ただし,授業外学修の時間を含む.
【学習・教育目標】
本科(準学士課程):RB2(◎)
環境生産システム工学プログラム:JB3(◎),JD2(○)
【関連科目】
水理学Ⅰ(本科3年),水理学Ⅱ(本科4年),水理学Ⅲ(本科5年),環境衛生工学(本科4年),流域水文学(本科5年),海岸工学(本科5年),環境水工学(専攻科2年),連続体力学(専攻科2年)
【評価方法】
授業外学修による予習課題の内容,小テストを20%,各演習における課題の内容を80%として評価する.
【評価基準】
学年成績60点以上を合格とする.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 シラバスの説明,河川工学と流域水文学について,講義資料の配付 講義を受講するうえでの注意点を把握し,学習の進め方を理解する.
2週 2.1 河川と流域,2.2 河川の作用と地形についての予習内容理解確認小テストの実施とその演習 河川の分類と流域,河川の作用と地形について理解する.
3週 4.1 河川流の一次元解析,4.2 河道の平面二次元流と氾濫流の解析,4.3 河口の水理についての予習内容理解確認小テストの実施とその演習(その1) 河川流の解析法と河口の流れを理解する.(その1)
4週 4.1 河川流の一次元解析,4.2 河道の平面二次元流と氾濫流の解析,4.3 河口の水理についての予習内容理解確認小テストの実施とその演習(その2) 河川流の解析法と河口の流れを理解する.(その2)
5週 5.1 土砂の移動現象とその形態,5.2 土砂の生産,5.3 土砂の流送,5.4 河床変動についての予習内容理解確認小テストの実施とその演習 河道内の流砂と河床変動について理解する.
6週 6.1 計画対象水文量の決定手法,6.2 洪水防御計画における河道計画,6.3 都市型水害と対策,6.4 利水計画,6.5 環境保全計画についての予習内容理解確認小テストの実施とその演習 河川計画における洪水対策や都市型水害について理解する.
7週 7.1 堤防の種類と構造,7.2 護岸・根固め・水制,7.3 床固め・堰・ダム,7.4 樋門・樋管・水門についての予習内容理解確認小テストの実施とその演習 河川構造物の種類とその効果について理解する.
8週 8.1 河川における生物生息場の多様性,8.2 岸辺の植生が与える水域への波及効果,8.3 魚類の生息環境向上のための基本戦略,8.4 河川生態環境評価手法,8.5 多自然川づくりにおける留意点についての予習内容理解確認小テストの実施とその演習 河川生態環境に配慮した川づくりについて理解する.
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野水理河川の分類と流域について、説明できる。5
河道およびダムによる洪水対策を説明できる。5
都市型水害と内水処理の対策について、説明できる。5
河川堤防・護岸・水制の役割について、説明できる。5

評価割合

小テスト演習課題合計
総合評価割合2080100
基礎的能力104050
専門的能力104050