建築意匠

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 建築意匠
科目番号 0133 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 自作テキストプリント
担当教員 江本 晃美

到達目標

建築の計画や設計を行う際に必要な、空間と形態に関する最低限の基礎的知識と理論的フレームを中心に、建築のデザインの概念と変遷について知識を習得する.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
建築の構成要素建築の構成要素を理解し、その調整手法を説明できる建築要素の関連性と作用を説明できる建築の構成要素を説明できる建築の構成要素が理解できていない
建築のモデュールとその意義建築モデュールの内容とその利用方法が説明できる建築モデュールを実際の適用例から解説できる建築モデュールとそれが導き出された意義が説明できる複数の建築モデュールや比例関係が理解できていない
形態と空間的意味形態の空間構成や装飾の意義を論理的に明解に説明できる形態と空間的意味の概念を理解し事例から読み取ることができる形態の空間的意味が説明できる形態の空間的意味が説明できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RB2 説明 閉じる
JABEE JB3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建築の空間概念とそれを構成する材料や形態を理解し設計時に活用できるための手法を学ぶ。
授業の進め方・方法:
建築意匠の基礎的知識については主に建築の要素と形態、空間に関する事柄を,理論的フレームや概念、変遷については主に近代から現代の建築を参考となる事例を取り上げながら講義形式で学習すると共に,可能な限り小課題による意匠デザインの実践を試みる.
注意点:
【学習・教育目標】
本科(準学士課程):RB2◎
専攻科:JB
【関連科目】
環境都市工学設計製図Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅴ、建築計画Ⅰ・Ⅱ、環境都市計画論、地域都市計画、建築史
【評価方法】
験70%,レポート・課題等30%
【評価基準】
最終成績60点以上が合格

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス・課題説明・空間の概念
コメントシートの作成
授業概要を理解する。
内と外の空間概念を理解する。
2週 空間の構成要素①
イメージシート提出・プレゼン準備
空間の概念と構成要素を理解する
3週 空間の構成要素②
イメージシート提出・プレゼン準備
構成要素(床・屋根など)を理解する
4週 空間の構成要素③
イメージシート提出・プレゼン
空間の構成要素(柱・壁・開口部など)を理解する
5週 建築における形態 ①
イメージシートの提出・プレゼン
基本要素、幾何学と比率を理解する
6週 建築における形態 ②
イメージシートの提出・プレゼン
形態の性質を理解する
7週 建築における形態 ③
イメージシートの提出・プレゼン
形態の基本操作を理解する
8週 中間試験 空間構成の基礎と形態の性質を理解すること
2ndQ
9週 空間の位置づけ①
イメージシートの提出・プレゼン
試験返却と合わせて、空間の概念を理解する
10週 空間の位置づけ②
イメージシート提出・プレゼン
空間における制約を理解する
11週 空間の位置づけ③
イメージシートの提出・プレゼン
建築の本質としての空間とその概念を理解する
12週 近代の建築の概念と手法
イメージシートの提出・プレゼン
近代建築への変容と成熟を理解する
13週 現代建築の概念と手法
イメージシートの提出・プレゼン
現代建築の視座と各派の特徴、技術的革新を理解する
14週 現代建築と近代建築家による実践
イメージシートの提出・プレゼン
戦後の日本建築と都市に対するアプローチを理解する
15週 まとめ
イメージシートの提出
現代建築の紹介により見聞を広める
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野環境環境と人の健康との関わりを説明できる。5前1
過去に生じた公害の歴史とその内容(環境要因と疾病の関係)について、説明できる。3前10
計画風景、景観と景観要素について、説明できる。4前4,前9

評価割合

試験発表課題ディスカッション合計
総合評価割合7051510100
基礎的能力1000010
専門的能力4055555
分野横断的能力1505020
思考力505515