流域水文学

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 流域水文学
科目番号 0134 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 環境・都市システム系教科書シリーズ6 「河川工学」 川合 茂 他著 (コロナ社)
担当教員 田安 正茂

到達目標

(1)地球上の水の循環及び降水の現象について理解できること.
(2)流出現象について理解できること.
(3)流出解析法について理解し,実際に計算できること.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
地球上の水の循環地球上の水の循環及び降水の現象について理解し,他者に説明できる.地球上の水の循環及び降水の現象について理解できている.地球上の水の循環及び降水の現象について理解できていない.
河川からの流出河川からの流出現象について理解し,他者に説明できる.河川からの流出現象について理解できている.河川からの流出現象について理解できていない.
流出解析法流出解析法について理解し,やや難しい問題を計算できる.流出解析法について理解し,基本的な問題の計算ができる.流出解析法について理解できていない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RB2 説明 閉じる
JABEE JB3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
国土保全や地域生活の安定に大きな効果を上げている治水と利水に関する技術の基礎である流出解析法と水文統計学について学ぶ.流域の降水量から河川流量を推定し,降雨量と河川流量の発生確率の評価を行う.
授業の進め方・方法:
本科目は学修単位科目(A)である.講義の内容は教科書に沿って行うが,事前に配付する講義資料をもとに授業外学習による予習を前提として実施する.講義時間においては,予習内容の理解を確認するための小テストや演習問題を課すことにより,流出解析法や水文統計学に関する理解を深める.
注意点:
本科目は河川工学との同時受講を条件とする.
この科目は,学修単位A(15時間の授業で1単位)の科目である. ただし,授業外学修の時間を含む.
【学習・教育目標】
本科(準学士課程):RB2(◎)
環境生産システム工学プログラム:JB3(◎),JE2(○)
【関連科目】
水理学Ⅰ(本科3年),水理学Ⅱ(本科4年),水理学Ⅲ(本科5年),環境衛生工学(本科4年),海岸工学(本科5年),河川工学(本科5年),環境水工学(専攻科2年),連続体力学(専攻科2年)
【評価方法】
授業外学修による予習課題の内容,小テストを20%,各演習における課題の内容を80%として評価する.
【評価基準】
学年成績60点以上を合格とする.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 シラバスの説明,河川工学と流域水文学について,講義資料の配付 講義の進め方を理解する.
2週 3.1 地球上の水の循環についての予習内容理解確認小テストおよび演習 地球上における水の循環について理解する.
3週 3.2 我が国の降水の特徴についての予習内容理解確認小テストおよび演習 降水量と蒸発散量について理解する.
4週 3.3 流出現象についての予習内容理解確認小テストおよび演習 流出現象とその解析法について理解する.
5週 流出解析法の3.4.2 合理式,3.4.3 単位図法についての予習内容理解確認小テストおよび演習 流出解析法の合理式,単位図法について理解する.
6週 流出解析法の3.4.4 タンクモデルについての予習内容理解確認小テストおよび演習 流出解析法のタンクモデルについて理解する.
7週 流出解析法の3.4.5 貯留関数法についての予習内容理解確認小テストおよび演習 流出解析法の貯留関数法について理解する.
8週 流出解析法の3.4.6 キネマティックウエイブ法 -等価粗度法- についての予習内容理解確認小テストおよび演習 流出解析法の3.4.6 キネマティックウエイブ法 -等価粗度法- について理解する.
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野水理河川の分類と流域について、説明できる。4後2
河川の管理と整備について、説明できる。4後2
水の循環、雨が降る仕組み、我が国の降雨特性について、説明できる。4後2,後3
水文量の観測方法を説明でき、流域平均雨量を計算できる。4後3
河道およびダムによる洪水対策を説明できる。4後4
都市型水害と内水処理の対策について、説明できる。4後4
日本の水資源の現況について、説明できる。4後2
河川堤防・護岸・水制の役割について、説明できる。4後2

評価割合

小テスト演習課題合計
総合評価割合2080100
基礎的能力104050
専門的能力104050