到達目標
(1) 引張材,圧縮材に対する設計を行うことができること
(2) 曲げモーメント,せん断力を受ける継手の設計を行うことができること
(3) 合成梁の設計を行うことができること
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
引張材,圧縮材に対する設計 | 引張材,圧縮材に対する設計方法を他者に説明できる。 | 引張材,圧縮材に対する設計方法を理解できる。 | 引張材,圧縮材に対する設計方法を理解できていない。 |
曲げモーメント,せん断力を受ける継手の設計 | 曲げモーメント,せん断力を受ける継手の設計方法を他者に説明できる。 | 曲げモーメント,せん断力を受ける継手の設計方法を理解できる。 | 曲げモーメント,せん断力を受ける継手の設計方法を理解できていない。 |
合成梁の設計 | 合成梁の設計方法を他者に説明できる。 | 合成梁の設計方法を理解できる。 | 合成梁の設計方法を理解できていない。 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 RB2
説明
閉じる
JABEE JB3
説明
閉じる
教育方法等
概要:
この科目は企業で建設物の設計を担当していた教員が、その経験を活かし、鋼構造物の設計法,製作法,架設法等について授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
講義を中心として,必要に応じて鋼構造の部分的設計を行う
注意点:
【学習・教育目標】
本科(準学士過程):RB2(◎)
環境生産システム工学プログラム:JB3(◎),JD1(○)
【関連科目】
構造力学Ⅲ(本科4年),施工管理学(本科4年)
【評価方法】
期末試験(50%),中間試験(30%),レポート(20%)の成績で評する.合格点に満たない場合はレポートをすべて提出している者に対してのみ追試験を実施する.
【評価基準】
学年成績60点以上
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業概要 |
シラバス, 鋼構造物の概要について理解する。
|
2週 |
鋼構造物の設計法 |
許容応力度設計法及びその他の設計法について理解する。
|
3週 |
鋼材の材料特性(1) |
製鋼法,鋼材の種類と性質について理解する。
|
4週 |
鋼材の材料特性(2) |
鋼材の許容応力度, 安全率について理解する。
|
5週 |
荷重(1) |
固定荷重(死荷重), 積載荷重(活荷重)について理解する。
|
6週 |
荷重(2) |
地震荷重について理解する。
|
7週 |
荷重(3) |
風荷重, 衝撃荷重について理解する。
|
8週 |
中間試験 |
|
2ndQ |
9週 |
トラス構造(1) |
試験返却と解説 引張材(許容応力度)について理解する。
|
10週 |
トラス構造(2) |
引張材(保有耐力接合)について理解する。
|
11週 |
トラス構造(3) |
引張材についての演習を行う。
|
12週 |
トラス構造(4) |
圧縮材(曲げ座屈)について理解する。
|
13週 |
トラス構造(5) |
圧縮材(塑性)について理解する。
|
14週 |
トラス構造(6) |
圧縮材についての演習を行う。 支承部について理解する。
|
15週 |
学習のまとめ |
学習のまとめ
|
16週 |
|
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
継手(1) |
試験返却と解説 フランジ継手, ウェブ継手について理解する。
|
2週 |
継手(2) |
フランジ継手, ウェブ継手について理解する。
|
3週 |
継手(3) |
継手の剛性について理解する。
|
4週 |
継手(4) |
継手(フランジ継手、ウェブ継手、剛性)についての演習を行う。
|
5週 |
継手(5) |
継手の全強度接合, 保有耐力接合について理解する。
|
6週 |
継手(6) |
継手(全強度接合, 保有耐力接合)についての演習を行う。
|
7週 |
継手(7) |
溶接部について理解する。
|
8週 |
中間試験 |
|
4thQ |
9週 |
ラーメン構造、アーチ構造(1) |
試験返却と解説 軸力と曲げモーメントを受ける部材について理解する。
|
10週 |
ラーメン構造、アーチ構造(2) |
軸力と曲げモーメントを受ける部材について理解する。
|
11週 |
ラーメン構造、アーチ構造(3) |
軸力と曲げモーメントを受ける部材についての演習を行う。 捩じれを受ける部材について理解する。
|
12週 |
合成梁(1) |
合成梁の有効幅について理解する。
|
13週 |
合成梁(2) |
合成梁の中立軸について理解する。
|
14週 |
合成梁(3) |
合成梁(有効幅、中立軸)についての演習を行う。
|
15週 |
学習のまとめ |
|
16週 |
|
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 材料 | 鋼材の種類、形状を説明できる。 | 4 | 前1 |
鋼材の力学的性質(応力-ひずみ関係、降伏強度、引張強度、弾性係数等)を説明できる。 | 4 | 前3 |
構造 | 断面1次モーメントを理解し、図心を計算できる。 | 4 | 後12 |
断面2次モーメント、断面係数や断面2次半径などの断面諸量を理解し、それらを計算できる。 | 4 | 後12 |
トラスの種類、安定性、トラスの部材力の意味を説明できる。 | 4 | 前9 |
節点法や断面法を用いて、トラスの部材力を計算できる。 | 4 | 前9 |
ラーメンの支点反力、断面力(軸力、せん断力、曲げモーメント)を計算し、その断面力図(軸力図、せん断力図、曲げモーメント図)を描くことができる。 | 4 | 後9 |
応力とその種類、ひずみとその種類、応力とひずみの関係を理解し、弾性係数、ポアソン比やフックの法則などの概要について説明でき、それらを計算できる。 | 4 | 前3 |
圧縮力を受ける柱の分類(短柱・長柱)を理解し、各種支持条件に対するEuler座屈荷重を計算できる。 | 4 | 前12 |
鋼構造物の種類、特徴について、説明できる。 | 4 | |
橋の構成、分類について、説明できる。 | 4 | |
各種示方書に基づく設計法(許容応力度、終局状態等)の概要を説明でき、安全率、許容応力度などについて説明できる。 | 4 | |
軸力を受ける部材、圧縮力を受ける部材、曲げを受ける部材や圧縮と曲げを受ける部材などについて、その設計法を説明でき、簡単な例に対し計算できる。 | 4 | |
接合の定義・機能・種類、溶接と高力ボルト接合について、説明できる。 | 4 | |
鋼桁橋(プレートガーダー橋)の設計の概要、特徴、手順について、説明できる。 | 4 | |
評価割合
| 期末試験 | 中間試験 | レポート | 合計 |
総合評価割合 | 50 | 30 | 20 | 100 |
専門的能力 | 50 | 30 | 20 | 100 |