数値解析

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 数値解析
科目番号 0141 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 村木正芳、工学のためのVBAプログラミング基礎、東京電機大学出版
担当教員 奥村 充司

到達目標

(1) 数値解析手法の重要性を認識し,基本的な手法についての内容を理解し,教科書を参照すれば確実に計算ができること.
(2) 表計算ソフトおよびVBAによって簡単な数値解析プログラムが作成できること.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安(良与えられた数値解析手法を選択し、データの収集、結果の表化が出来る。)未到達レベルの目安
評価項目1① 与えられた課題に対して適切な数値計算法を選択し、VBA、FORTRANで与えられた問題を数値解析により計算できる.② VBA、FORTRANで与えられた問題を数値解析により計算できる.③ VBA、FORTRANで与えられた問題を数値解析により計算できない.
評価項目2専門分野の課題に対して適切な数値解析手法を選択し、データの収集、結果の表化が出来る。② 与えられた数値解析手法を用いて、データの収集、結果の評価が出来る。③ 与えられた数値解析手法を用いて、データの収集、結果の評価が出来ない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RB2 説明 閉じる
JABEE JB2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現象を記述する数理モデルが見出されると,それを解いて未来の予測ができる.また,過去の出来事の推測も可能となる.しかしながら,このような数理モデルを解析的に解くことができる問題は限られている.したがって,具体的な数値として計算できることが重要である.現象の把握に必要な数値解析法の理解を主目的とする。
授業の進め方・方法:
講義により理論と解析手法の説明を行い、手計算による演習、表計算及びVBAおよびFORTRANによるプログラミング演習を実施する。
注意点:
講義により理論と解析手法の説明を行い、手計算による演習、表計算及びVBAによるプログラミング演習を実施する。専門分野における応用プログラミングをFORTRANを用いて演習する。中間試験および期末試験4回(40%)、レポート(60%)で評価する。成績評価で60%以上を合格とする.
【学習・教育目標】
本科(準学士課程):RB1(○),RB2(◎)
環境生産システム工学プログラム:JB1(○),JB2(◎)
【関連科目】
解析III(本科4年)
【評価方法】
演習課題を60%、試験を年4回実施しその平均点を40%とし合計して評価する.
【評価基準】
成績評価で60%以上を合格とする.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバスの説明、数値解析における基本事項
数値解析の歴史とプログラミング学習の意義について理解する
2週 VBAとプログラム

VBAおよびVBAによるプログラミングの基礎を理解する
3週 セルの操作と変数
セルの操作について理解する
4週 簡単な計算とプログラムの流れ 算術演算子と四則計算について理解する。流れ図と組み込み関数について理解する
5週 分岐処理
条件による分岐処理や複数の条件を使った分岐処理について理解する
6週 繰り返し処理
回数を指定した繰り返しや入れ子構造について理解する
7週 前期中間試験
8週 配列
1次元および2次元配列について理解する
2ndQ
9週 プロシージャ
サブプロシージャおよびファンクションプロシージャについて理解する
10週 線形計算 方程式の解、連立1次方程式、行列、固有値と固有ベクトルについて理解する
11週 関数近似
最小二乗法、線形近似、対数近似と指数近似、累乗近似、多項式近似について理解する
12週 データ補間
曲線の推定と差分法、ラグランジュ補間、ニュートン補間、スプライン補間について理解する
13週 数値積分
数値積分、区分求積法、台形法、シンプソン法について理解する
14週 微分方程式
オイラー法、改良オイラー法、ルンゲ・クッタ法について理解する
15週 前期課題の最終締め切り
16週 前期期末試験
後期
3rdQ
1週 フーリエ解析
フーリエ解析、フーリエ変換について理解する
2週 統計計算
基本統計量、推定と検定、実験計画法、多変量解析について理解する
3週 乱数とシミュレーション
乱数の発生、ポアソン分布、モンテカルロ法、ランダムウォークについて理解する
4週 グラフ作成
グラフウィザード、ヒストグラム、散布図について理解する
5週 FORTRANによる基礎プログラミング1
入出力、算術演算、代入文
データの型、組み込み関数
FORTRAN言語・文法について理解する
6週 基礎プログラミング2
判断、飛越し、繰り返し
FORTRAN言語・文法について理解する
7週 基礎プログラミング3
関数複プログラム、サブルーチン副プログラム
FORTRAN言語・文法について理解する
8週 後期中間試験
4thQ
9週 応用プログラミング1
鉄筋コンクリートの曲げ部材の設計
専門分野におけるFORTRANプログラミングの応用について理解する
10週 応用プログラミング2
ランキン土圧の計算
専門分野におけるFORTRANプログラミングの応用について理解する
11週 応用プログラミング3
ロジステック曲線のあてはめ
専門分野におけるFORTRANプログラミングの応用について理解する
12週 応用プログラミング4
開水路におけるポテンシャル流れの計算ーSOR法ー
専門分野におけるFORTRANプログラミングの応用について理解する
13週 応用プログラミング5
地震被害波及構造の問題明確化
専門分野におけるFORTRANプログラミングの応用について理解する
14週 応用プログラミング6
トラスの透視図
専門分野におけるFORTRANプログラミングの応用について理解する
15週 後期課題の提出締切
16週 後期期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート発表相互評価ポートフォリオその他合計
総合評価割合40600000100
基礎的能力0000000
専門的能力40600000100
分野横断的能力0000000