歴史学特講

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 歴史学特講
科目番号 0148 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 適宜プリントを配布する。
担当教員 手嶋 泰伸

到達目標

現代社会の特徴と問題点を歴史的に理解し、説明することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1予習をもとにして授業中に発言できる適切に予習を行なうことができる予習を行なっていない
評価項目2歴史学的知見を極めて優れてまとめることができる歴史学的知見を適切にまとめることができる歴史学的知見をまとめることができない
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RA1 説明 閉じる
JABEE JA1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
①現代社会の形成過程と特徴を歴史的に理解していく。
②歴史的事象の暗記ではなく、科学的に歴史を通じて思考する。
授業の進め方・方法:
「現代社会をよりよく知るための歴史学」をテーマとして、今年度は「日本が近代化の過程で輸入した概念や習慣」、「近代化のために形成された社会状況」、「現代社会の歴史的位置」を扱う。
教員が授業終了時に出す課題に基づき、受講者はレポートの予習部分を記入する。教員は各受講者が報告するレポートの内容をもとに、現代社会の歴史的・理論的な説明を行なう。その説明をもとに、受講者は復習レポートを作成する。
注意点:
定期試験は行わず、課題で評価する。すべての課題を提出しなければ合格とはならない。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 現代社会をよりよく知るための歴史学 歴史学の意義について理解する。
2週 前提としての前近代 近世の社会と文化 近世社会の成熟について説明できる。
3週 日本の近代化① 国民意識と社会的規律 国民意識の形成過程について説明できる。
4週 日本の近代化② 政治的主体性 政治的主体意識の形成過程について説明できる。
5週 日本の近代化③ 政治的概念 政治的概念の翻訳について説明できる。
6週 日本の近代化④ 立身出世 立身出世概念の形成過程について説明できる。
7週 日本の近代化⑤ イエ意識と近代的自我 近代的自我の形成過程について説明できる。
8週 中間まとめ 日本の近代化
4thQ
9週 日本の現代化① 国民と戦争による社会の現代化 戦争と現代化過程の関係を説明できる。
10週 日本の現代化② 現代日本の政治体制 現代日本の政治体制の形成過程を説明できる。
11週 日本の現代化③ 日本における集団と個人 日本における集団と個人に関する諸問題について論述できる。
12週 現代社会の歴史的位置① ナショナリズム・グローバリズム・ローカリズム ナショナリズム・グローバリズム・ローカリズムについて歴史的に展望・論述できる。
13週 現代社会の歴史的位置② 現代日本の民主主義 現代日本の民主主義について歴史的に展望・論述できる。
14週 現代社会の歴史的位置③ 現代社会の諸問題 現代社会の諸問題について歴史的に展望・論述できる。
15週 総括
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3後2,後3,後4,後5,後6,後7
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3後9
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3後10
公民的分野自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3後10,後11,後12,後13,後14
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題・レポート合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力00000100100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000