日本語表現演習

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 日本語表現演習
科目番号 0156 科目区分 一般 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 プリント配付・DVD等鑑賞
担当教員 中村 吉秀

到達目標

  言語作品としての歌詞を分析する作業をとおして、日本語に関する教養,分析力及び認識を深める。また、未知の分野・対象に関しても、さまざまな資料を活用し、独自性をもった多様な観点・方法論をもってとり組み、共同作業・討議及び単独での考察を意欲的に行う感性及び能力を養う。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
日本語と日本語学に関する教養を身につける日本語と日本語学に関する教養を十分に身につける。日本語と日本語学に関する教養をある程度身につける。日本語と日本語学に関する教養が身についていない
グループで討議して言語作品を作る討議に積極的に参加し、十分なレベルの作品を作る。グループの討議に参加し、ある程度のレベルの作品を作る。グループでの討議や作品にあまり貢献できない。
言語作品と調査内容を効果的に発表する十分に工夫した効果的な発表ができる。ある程度工夫した発表ができる。発表にあまり工夫がみられない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RC2 説明 閉じる
JABEE JC3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 総授業時間数は25時間である.主に,唱歌・童謡・歌謡曲などの歌詞を分析する.
授業の進め方・方法:
 日本語学における言語分析の理論の基礎を学び,アクセント識別の方法を訓練する.そのうえで,歌詞の言語表現に迫るための方法論を実際の訳詞作業に即して身につける.また,作品の社会的な評価や受容のありさまとも照合し,分析を確かなものにする.
注意点:
 一連の作業は,主に各学生に分担するほか,全体またはグループでの討論という形式をとることとなる.また,定期試験及び授業での発表・報告を課する.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 【授業のガイダンス・導入】自己紹介/授業の概要説明/歌詞分析の諸観点(討議) 授業の概要を知る。自分なりの歌詞解釈を説明し、他者との違いを認識する。
2週 【歌詞のアクセント】各自の関心ある歌詞の報告(1)/グループ編成/歌詞のアクセントとメロディ アクセントとメロディの関係を意識する。
3週 【日本語アクセントの特徴】各自の関心ある歌詞の報告(2)/グループ報告/日本語アクセントと共通アクセントの特徴/アクセント記号 日本語のアクセントについての知識を深める。
4週 【日本語音節の種類】自分のアクセント/グループ報告/方言周圏論と福井県/日本人の音節意識 日本語のアクセント及び方言についての知識を深める。
5週 【歌詞の音節と符割り】グループ報告/日本語の音節と和歌の字余り/福井のことば/音節と符割り 日本語の音節とそのメロディへの適用についての知識を深める。
6週 【訳詞づくり】課題曲解説/訳詞の例示(1)/自由曲選定 メインとなる課題を知る。訳詞に関する問題点の実相を知る。
7週 【訳詞づくり】訳詞の例示(2)/訳詞作業(1) 訳詞の諸相を知り、対象となる作品を選定する。
8週 (中間確認)【訳詞づくり】訳詞作業進捗状況確認 訳詞作業の進捗状況を確認する。
4thQ
9週 【訳詞づくり】訳詞作業(2) グループで分担しながら訳詞に関する調査・作業を進める。
10週 【訳詞づくり】訳詞作業(3)/発表練習(1) 訳詞を協力して完成し、歌唱にあたっての課題を見いだす。
11週 【訳詞づくり】発表練習(2)/訳詞提出 歌唱練習を反映して修正し、訳詞を完成する。
12週 【訳詞づくり】訳詞作品の発表(歌唱)・相互批評 訳詞を発表するとともに、他グループの作品を的確に批評する。
13週 【歌詞の社会受容】世の中を動かした歌詞 主体的な問題意識をもってドラマを鑑賞する。
14週 【歌詞を支える象徴表現】メタファーと換喩の用いられた歌詞 歌詞に用いられた比喩についての知識を深める。
15週 (期末試験) 学習内容を確認する。
16週 学習のまとめ/期末試験返却 学習内容を整理する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3

評価割合

期末試験グループ発表報告と討論合計
総合評価割合304030100
基礎的能力15151545
専門的能力15251555
分野横断的能力0000