建築環境Ⅱ

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 建築環境Ⅱ
科目番号 0181 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 ①倉渕隆:初学者の建築講座建築環境工学,市ヶ谷出版社 ②田中俊六他:最新建築環境工学,井上書院
担当教員 野々村 善民

到達目標

1.建築環境工学の必要性と重要性を理解すること.
2.建築を取り巻く自然環境とシェルターとしての建築の在り方を理解した上で、室内環境を構成する要素を理解すること.
3.室内環境の各要素について,関連する規定と環境評価の算定方法を理解していること.
4.自然環境に配慮し,循環型で持続可能な建築物及び建築設備システムの在り方について考察できること.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
専門的能力到達目標に示すような,やや複雑な問題が解けること.到達目標に示すような,基本的な問題が解けること.到達目標に示すような,基本的な問題が解けないこと.
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
建築環境の要素のうち,「建築環境Ⅱ」では,熱環境と建築伝熱,空気環境について計画を行うための基礎知識を講義形式で修得します.
授業の進め方・方法:
建築計画を行うための基礎知識を講義形式で学び,環境評価の手法を実際に行うことで,環境技術に関する応用・展開力を深めます.
注意点:
成績評価で60%以上を合格とする.ただし、学習意欲がありながら60%に満たない学生に対しては再試験を実施する.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週  講義説明 シラバスの内容を理解する.
2週  建築伝熱① 熱伝導と熱伝達による熱の伝わり方を理解する.
定常伝熱と熱貫流の計算方法を理解する.
3週  建築伝熱② 建物外表面の熱授受および定常室温の計算方法を理解する.
4週 湿気・結露① 湿り空気・材料の含湿(水)特性を理解する.
5週 湿気・結露② 壁の透湿と結露・室内の湿度・結露の発生の仕組みを理解する.
結露の防止方法を理解する.
6週 湿気・結露③ 建築伝熱・湿気・結露を融合させた計算方法を理解する.
結露の判定方法を修得する.
7週 中間試験
8週 換気と通風① 必要換気量を求めるサイデルの式を理解する.
2ndQ
9週 換気と通風② 圧力と圧力差の計測方法を理解する.
風速と動圧の関係式を理解する.
10週 換気と通風③ 換気計算の基礎式を理解する.
11週 換気と通風④ 自然換気による換気計算法を理解する.
12週 換気と通風⑤ 自然換気量の測定方法を理解する.
気密性と換気量の関係を理解する.
13週 換気と通風⑥ 通風による快適性を理解する.
14週 換気と通風⑦ 換気と通風による熱損失の計算方法を理解する.
15週 期末試験
16週 まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野水理連続の式について理解している。5
連続の式について説明できる。5
完全流体の運動方程式(Eulerの運動方程式)を説明できる。5
ベルヌーイの定理を理解している。5
ベルヌーイの定理の応用(ベンチュリーメータなど) の計算ができる。5
ベルヌーイの定理の応用(自然現象、河川工学など) について説明できる。5
運動量保存則を理解している。5
運動量保存則の誘導について説明できる。5
運動量保存則の応用した各種計算ができる。5
環境環境問題の歴史を理解している。5
地球温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨を理解している。5
環境と人の健康との関わりを説明できる。5
過去に生じた公害の歴史とその内容(環境要因と疾病の関係)について、説明できる。5
大気汚染の現状と発生源を理解している。5
大気汚染の現状と発生源を説明できる。5
大気汚染による人体・動植物への影響を理解している。5
大気汚染と気象を理解している。5
音の基礎(音波、音圧、波長など)を説明できる。5
音の尺度と騒音の評価を説明できる。5
騒音の発生源と現状について、説明できる。5
騒音による人体への影響を理解している。5
騒音の伝搬と予測を説明でき、計算できる。5
騒音の測定方法と計算方法を理解し、測定値から騒音評価ができる。5
施策、法規などによる騒音の防止対策を理解している。5
ヒートアイランドを理解している。5

評価割合

試験課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力000
専門的能力8020100
分野横断的能力000