概要:
現代文、古文、漢文の3つをほぼ均等に学習し、そのことを通して総合的に文章の内容を正しく理解する読解力、筋道を立てて文章を味わっていく鑑賞力を身につける。また、特に古典学習に関しては、その読解の基礎となる文法事項の確実な習得を目指す。またそれと並行して、様々なタイプの課題を通して、目的に応じて良い文章を書くための文章力を得る。
授業の進め方・方法:
原則として現代文と古文、漢文を同時並行で行う。また、主に授業で学んだことを自分の生活でどう生かすのかという観点から、課題を課す。読み取ったことを、自分なりの問題意識で文章にしていく。
注意点:
試験は前期末と後期末の2回に加えて、適宜小テストを行い、それが全体成績の45%を占める。レポート、スピーチなどの課題が同じく45%。また、級友のスピーチにおいて質問をするごとに点数を加算する(最高10点=10%まで)。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
国語科カリキュラムと授業概要の説明/自己紹介の文章 |
授業の流れを理解できる。授業の概要、目的を理解する。
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2週 |
羅生門(1)/歴史的仮名遣い |
芥川龍之介について知る/歴史的仮名遣いについて適切に使用できる
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3週 |
羅生門(2)/用言の活用(1) |
作品の構成を理解する/動詞の活用について理解する
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4週 |
羅生門(3)/用言の活用(2) |
作品の舞台設定を知る/形容詞の活用について理解する
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5週 |
羅生門(4)/用言の活用(3) |
作者と作品との関係性を読み解く/形容動詞の活用について理解する
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6週 |
羅生門(5)/児のそら寝(1) |
下人の心理と羅生門との関係を把握する/正しく本文を音読できる
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7週 |
羅生門(6)/児のそら寝(2) |
下人の心情変化を正しく理解する/全体の内容を把握する
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8週 |
羅生門(7)/児のそら寝(3) |
老婆の論理を把握する/場面と登場人物の心理を把握する
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2ndQ |
9週 |
羅生門(8)/児のそら寝(4) |
結末部に至る下人の心理、行動を読み取る/なぜ「わろかりなむ」「笑ふことかぎりなし」か説明できる
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10週 |
用言小テスト/漢文入門 |
用言の活用に関する知識を確認する/漢文について理解を深める
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11週 |
竹取物語(1)/故事成語(借虎威・1) |
竹取物語の文学史的位置を理解する/全体を正しく音読する
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12週 |
竹取物語(2)/故事成語(故事成語(借虎威・2) |
全体を正しく音読する/全体の内容を把握する
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13週 |
竹取物語(3)/故事成語(借虎威・3) |
助動詞に注意して内容を理解する/使役の用法を理解する
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14週 |
竹取物語(4)/故事成語(借虎威・3) |
かぐや姫の成長の様子を説明できる/反語の用法を理解する
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15週 |
竹取物語(5)/故事成語(借虎威・4) |
かぐや姫とその周りのあり様を理解する/文法的に正確に訳をつける
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
水の東西(1)/蛇足(1) |
東洋と西洋の違いを整理する/正しく音読する
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2週 |
水の東西(2)/蛇足(2) |
本文を通読し、構成を把握する/自立語、付属語に注意して書き下せる
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3週 |
水の東西(3)/蛇足(3) |
鹿おどしと噴水との対比を理解する/「能」「安」について正しく理解する
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4週 |
水の東西(4)/蛇足(4) |
時間的な水と空間的な水の内実を把握する/全体の内容を把握する
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5週 |
水の東西(5)/蛇足(5) |
西洋と日本の水の捉え方の違いを理解する/「蛇足」の意味を理解し、自らの生活とからめる
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6週 |
水の東西(6)/徒然草(序段) |
全体の要旨を確認、理解する/徒然草の文学史的位置を理解する
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7週 |
自然と人間の関係について考える(1)/徒然草(一〇九段・1) |
地球環境についての現状を把握する/全体を正しく音読する
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8週 |
自然と人間の関係について考える(2)/徒然草(一〇九段・2) |
本文を通読し、構成をつかむ/場面、人物関係を正しく押える
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4thQ |
9週 |
自然と人間の関係について考える(3)/徒然草(一〇九段・3) |
今と昔の自然利用における違いを理解する/指示語、会話者を正しく把握する
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10週 |
自然と人間の関係について考える(4)/徒然草(一〇九段・4) |
自然と人間の関係に対する筆者の主張を把握する/敬語に注意して全体の内容を理解する
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11週 |
自然と人間の関係について考える(5)/敬語小テスト |
近代社会が無視してきたものは何か理解する/敬語についての自分の理解を確認する
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12週 |
自然と人間の関係について考える(6)/先従隗始(1) |
自然と人間の間に不調和が生じた原因を説明する/全体を正しく音読する
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13週 |
自然と人間の関係について考える(7)/先従隗始(2) |
全体的な内容を正しく理解する/比較、反語について理解する
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14週 |
自然と人間の関係について考える(8)/先従隗始(3) |
要旨をまとめ、自分の考えを整理する/文法的に正確に内容を理解する
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15週 |
先従隗始(4)/まとめ |
「先従隗始」の意味を理解し、自らの生活と関連付けて説明できる/1年間のまとめ
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 3 | |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 3 | |
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。 | 3 | |
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 3 | |
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。 | 3 | |
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。 | 3 | |
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。 | 3 | |
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 3 | |
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。 | 3 | |
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 3 | |