国語Ⅰ(F4)

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 国語Ⅰ(F4)
科目番号 0044 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 1年混合学級(一般教育科目) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 精選国語総合(大修館書店) 『トータルサポート 新国語便覧』(大修館書店)
担当教員 池田 彩音

到達目標

(1)日本語の文章や言語作品を的確に読み取り、何がどのように書かれているかを説明できる。
(2)書かれている内容について理解したうえで、自分の意見を理由を挙げて述べることができる。
(3)他者の文章を読み、その背景となる知識や考え方を的確にとらえることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本語の文章や言語作品を的確に読み取り、何がどのように書かれているかをわかりやすく説明できる。日本語の文章や言語作品を読み取り、何がどのように書かれているかを指摘できる。日本語の文章や言語作品を的確に読み取れず、何がどのように書かれているかを理解できない。
評価項目2書かれている内容について理解したうえで、自分の意見を理由を挙げて述べることができる。書かれている内容について理解しており、自分の意見を述べようとしているが、なぜそう考えたか説得性に欠ける。書かれている内容について理解できず、自分の意見を持つことができない。
評価項目3他者の文章の背景となる知識や考え方を的確にとらえ、理解しようとしている。他者の文章の背景となる知識や考え方があることについて気づき、興味関心を持っている。他者の文章の背景となる知識や考え方をとらえることができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RC2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この授業では、日本語の文章や言語作品の読解を通し、他者がどのように表現しているかを知ったうえで、自分がどのように表現すれば伝わる文章を作れるのかを考え、身につける。また、他者の文章の表面上の意味だけではなく、その背景にある知識や考え方についても理解することを目指す。
授業の進め方・方法:
講義形式を基本とするが、グループワークや小レポートなど、意見を発表したり、書いたりする機会をほとんど毎時間設ける。
注意点:
授業時には、辞書を持参すること。授業終わりには本時のまとめや感想、質問等を書いてもらい、授業への参加度を判断する材料とする。中間試験は論述を中心とするので、それに向けた書く練習としても積極的に取り組むこと。中間試験(30%)、期末試験(30%)、小テスト、小レポート、提出物(30%)、発表(10%)で評価する。 

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 国語科カリキュラムと授業概要の説明 授業の流れを理解できる。授業の概要、目的を理解する。
2週 羅生門(1) 作品、作者の概要を知り、興味関心を持つ。
3週 羅生門(2) 小説を読み、何がどのように書かれているかを理解する。
4週 羅生門(3) 小説を読み、何がどのように書かれているかを理解する。
5週 羅生門(4) 内容を理解したうえで、自分の意見を理由を挙げて書く。
6週 羅生門(5) 人物の心情の変化についてまとめることができる。
7週 古典入門(1) 古典について関心を持ち、その読み方を理解する。
8週 古典入門(2) 前回の学習内容を振り返り、問題を解くことができる。羅生門と今昔物語集の違いを指摘し、説明できる。
2ndQ
9週 中間試験 これまでの授業内容を理解しているか、記述を中心とした問題に取り組む。
10週 中間試験解説 これまでの学習を振り返り、今後の課題をつかむ。
11週 動詞の活用(1)/児のそら寝(1) 動詞の活用3種類について説明できる。/文学史的事項について説明できる。本文を正しく音読できる。
12週 動詞の活用(2)/児のそら寝(2) 動詞の活用3種類について説明できる。/動詞の活用と重要語句に注意して現代語訳できる。
13週 動詞の活用(3)/児のそら寝(3) 動詞の活用3種類について説明できる。/動詞の活用と重要語句に注意して現代語訳できる。
14週 児のそら寝(4) 人物に注目し、誰が何をしたのか読み取り、説明できる。
15週 児のそら寝(5) 人物の行動の理由を考え、説明できる。
16週 前期まとめ これまでの学習を振り返り、今後の課題をつかむ。
後期
3rdQ
1週 漢文の基礎 漢文の基礎を理解し、書き下し文を書くことができる。
2週 蛇足(1) 漢文の基礎を用いて何がどのように書かれているか説明できる。
3週 蛇足(2) 内容を理解したうえで、自分の意見を理由を挙げて述べることができる。
4週 水の東西(1) 評論を読み、何がどのように書かれているかを理解する。
5週 水の東西(2) 評論を読み、何がどのように書かれているかを理解する。
6週 水の東西(3) 評論を読み、その背景となる知識や考え方をとらえ、説明できる。
7週 水の東西(4) 内容を理解したうえで、自分の意見を理由を挙げて書く。
8週 中間試験 これまでの授業の内容を理解しているか、記述を中心とした問題に取り組む。
4thQ
9週 中間試験解説 これまでの学習を振り返り、今後の課題をつかむ。
10週 自然と人間の関係をとおして考える(1) 評論を読み、何がどのように書かれているかを理解する。
11週 自然と人間の関係をとおして考える(2) 評論を読み、その背景となる知識や考え方をとらえ、説明できる。
12週 自然と人間の関係をとおして考える(3) 内容を理解したうえで、自分の意見を理由を挙げて書く。
13週 竹取物語(1) 正しく本文を音読できる。
14週 竹取物語(2) 人物に注目し、誰が何をしたのか読み取る。
15週 竹取物語(3) 人物の行動の理由を考え、説明できる。
16週 一年間のまとめ これまでの学習を振り返り、今後の課題をつかむ。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3

評価割合

中間試験期末試験小テスト・小レポート・提出物発表合計
総合評価割合30303010100
基礎的能力30303010100
専門的能力00000
分野横断的能力00000