歴史Ⅰ(F3)

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 歴史Ⅰ(F3)
科目番号 0048 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 1年混合学級(一般教育科目) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 手嶋 泰伸

到達目標

現代社会の歴史的な背景と、その特徴や課題を理解し、説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1歴史的経緯を正しく記載したうえで、その論理展開にも工夫がみられる。歴史的経緯を正しくレポートに記載することができる。歴史的経緯を正しくレポートに記載することができない。
評価項目2他者の意見を適切に把握したうえで、合理的かつ建設的な意見を述べることができる。他者の意見を適切に把握することができる。議論に主体的に参加することができない。
評価項目3適切に調査方法を選択したうえで、適切なまとめを行なうことができる。適切に調査方法を選択して、レポートを提出することができる。適切な調査方法の選択と、それによる調査内容のまとめができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RA1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
社会的な諸問題を主体的に解決できる技術者となるために、現在の日本社会の諸問題を歴史的に認識できるようになる。特に、日本の近代化及び近代性の特徴を理解し、それらがどのように現在の社会の諸問題を形作っているのかについて、歴史的に説明できるようになる。
授業の進め方・方法:
 近現代の日本の政治・経済・外交を概観し、そのうえで現在の日本社会を歴史的に解説する。
 授業は一定程度の時期ごとに、分野別に概説する。前期は戦前・戦中期を、後期は戦後期を扱う。なお、授業は毎時間配布されるプリントで行う。教科書は予習・復習に用いること。
注意点:
定期試験は行わず、課題で評価する。すべての課題を提出しなければ合格とはならない。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 前期ガイダンス 高専で学ぶ歴史
2週 江戸幕府の終焉 明治維新期の政治経済政策の背景が理解できる。
3週 明治維新の政治・経済政策 日本における資本主義や産業の発展過程や特徴が理解できる。
4週 立憲政治の開始 近代日本の政治体制の特質について理解できる。
5週 日清・日露戦争 政党政治の発展過程について理解できる。
6週 不平等条約の改正/韓国併合 明治期の国際関係について理解できる。
7週 第1次世界大戦と国際協調の時代 今日の国際的な政治の仕組みの背景が理解できる。
8週 日本の産業革命 日本における資本主義や産業の発展過程や特徴を理解できる。
2ndQ
9週 日中戦争まで 今日の国際的な政治の仕組みの背景が理解できる。
10週 日中戦争から敗戦まで 今日の国際的な政治の仕組みの背景が理解できる。
11週 長期的に歴史をみる 基本的な年表が作成できる。
12週 歴史で議論をする 歴史で議論が実践できる。
13週 ドキュメンタリーの鑑賞法 ドキュメンタリーを鑑賞することができる。
14週 読書による自学自習法 要約を行うことができる。
15週 近代日本の意味
16週
後期
3rdQ
1週 後期ガイダンス 「現在」への道のり
2週 占領期の政治 戦後期の政治の背景について理解できる。
3週 日本国憲法体制と55年体制 現代の政治状況生成の歴史的背景を理解できる。
4週 自民党による国家意思決定システム 現代の政治状況生成の歴史的背景を理解できる。
5週 自民党政権の安定 現代の政治状況生成の歴史的背景を理解できる。
6週 高度経済成長 現代の経済状況生成の背景を理解できる。
政府の経済政策が歴史に及ぼした影響を理解できる。
環境問題が生じることになる経緯を位階できる
7週 自民党政権の動揺と55年体制の崩壊 現代の政治状況生成の歴史的背景を理解できる。
8週 小括 現代社会のしくみ
4thQ
9週 1990年代以降の特徴~バブル崩壊/情報通信技術の発達とグローバル化~ 現代の経済状況生成の背景を理解できる。
政府の経済政策が歴史に及ぼした影響を理解できる。
地球的な経済格差の生じた経緯を理解できる
10週 政権の流動化と国内改革の時代 グローバルな時代における政治・経済の取り組みを理解できる。
11週 近年の政治・経済状況 グローバルな時代における政治・経済の取り組みを理解できる。
12週 英語による歴史学学習法① 英語による歴史学習方法を理解できる。
13週 英語による歴史学学習法② 英語による歴史学習方法を理解できる。
14週 「現在」を歴史的に考える
15週 歴史と人文社会科学の意味
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3
公民的分野自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3
工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史社会における技術者の役割と責任を説明できる。3
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。3
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題・レポート合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力00000100100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000