歴史Ⅰ(F5)

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 歴史Ⅰ(F5)
科目番号 0050 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 1年混合学級(一般教育科目) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『日本史A』(東京書籍)
担当教員 木村 美幸

到達目標

近現代日本の歴史を国際社会との関わりをふまえて把握し、それを説明することが出来る。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本近現代にかかわる基本的な出来事の内容、背景、経緯について8割以上説明できる。日本近現代にかかわる基本的な出来事の内容、背景、経緯について7割以上説明できる。日本近現代にかかわる基本的な出来事の内容、背景、経緯について説明できない。
評価項目2歴史的な事象について、史料から読み取り合理的かつ適切に説明することができる。歴史的な事象について、史料から読み取り適切に説明することができる。歴史的な事象について、史料から読み取り説明することができない。
評価項目3日本の動きが国際社会の中でどのように位置づけられるのかを、合理的かつ適切に説明することができる。日本の動きが国際社会の中でどのように位置づけられるのかを、適切に説明することができる。日本の動きが国際社会の中でどのように位置づけられるのかを、説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RA1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 現代社会の諸問題の歴史的な背景を把握し解決することができる技術者となるために、近現代日本の歴史について理解し、それを適切に説明できるようになる。
授業の進め方・方法:
 日本近現代史について、レジュメを主として授業を展開する。授業は教科書の内容に準拠しつつも、トピックごとに進めていく形式とする。
注意点:
レポートの提出によって総合的に評価する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 高専で学ぶ歴史
2週 「近代」とはどういう時代か 近代の成立について世界史的な視点から理解し、説明することができる。
3週 西洋への憧れ
 ①開国と文明開化
開国と文明開化について、西洋諸国との関係から理解し、説明することができる。
4週 西洋への憧れ
 ②学制・徴兵制
西洋諸国に並ぶ国となるために、人にかかわる各政策が実施されていったことを理解し、説明することができる。
5週 西洋への憧れ
 ③地租改正・殖産興業
西洋諸国に並ぶ国となるために、産業にかかわる各政策が実施されていったことを理解し、説明することができる。
6週 天皇中心の国づくり
 ①近世の天皇と国学
近代天皇制の前提となった近世の天皇制や国学について理解し、説明することができる。
7週 天皇中心の国づくり
 ②明治維新
天皇中心の国づくりを目指して明治維新が行われたことを理解し、説明することができる。
8週 天皇中心の国づくり
 ③憲法の発布と天皇
大日本帝国憲法発布までの流れを天皇制とのかかわりをふまえた上で理解し、説明することができる。
2ndQ
9週 「帝国日本」の誕生
 ①国境の確定
日本が自国の国境を画定していく過程を他国との関係をふまえた上で説明することができる
10週 「帝国日本」の誕生
 ②日清戦争の開戦の詔書を読む
日清戦争の開戦の詔書を読み、内容について考えることができる。
11週 「帝国日本」の誕生
 ③日清戦争と三国干渉
日清戦争から日露戦争までの国際社会における日本の進出について理解し、説明することが出来る。
12週 「帝国日本」の誕生
 ④日露戦争から韓国併合へ
韓国併合までにおける日本の立場について理解し、説明することができる。
13週 大衆の登場
 ①都市化と民衆
大正デモクラシー期に大衆が誕生する過程について理解し、説明することができる。
14週 大衆の登場
 ②都市暴動
大衆が起こした都市暴動とその展開について理解し、説明することができる。
15週 大衆の登場
 ③都市化の諸問題
都市化が進んだことにより、どのような問題が起こったかについて、理解し、説明することができる。
16週
後期
3rdQ
1週 政党政治
 ①明治期の政党
明治期の基本的な政党の変遷と政治について理解し、説明することができる
2週 政党政治
 ②政党内閣の誕生
政党内閣の誕生について理解し、説明することができる
3週 政党政治
 ③政党政治の終焉
政党政治が犬養内閣を最後に終わったことについて理解し、説明することができる
4週 戦争への道
 ①大正期の対外関係
大正期に日本が諸外国とどのような関係をきずいていたかを理解し、説明することが出来る
5週 戦争への道
 ②軍部の台頭
軍部が力をもっていく過程について理解し、説明することができる。
6週 戦争への道
 ③満洲事変~日中戦争
日中戦争が開戦した経緯や日中戦争の経過について世界情勢をふまえた上で理解し、説明することができる。
7週 戦争への道
 ④太平洋戦争
太平洋戦争の開戦から終戦までの課程について理解し、説明することができる。
8週 戦争と国民
 ①戦時下の国民生活
戦時下の国民生活の基本的な事項について理解し、説明することができる。
4thQ
9週 戦争と国民
 ②史料から考える
戦争と国民の関係についての史料を読み説明することができる
10週 戦争と国民
 ③戦時下の社会と国民
前週に資料で読み取った内容をふまえて、戦時下の社会と国民について理解し、説明することができる
11週 現代社会へ
 ①占領と改革
冷戦期における日本の立場について理解し、説明することができる。
12週 現代社会へ
 ②安全保障と戦後日本
戦後の日本の安全保障について理解し、説明することができる。
13週 現代社会へ
 ③高度経済成長と日本
戦後の日本の経済成長について理解し、説明することができる。
14週 現代社会へ
 ④平成の日本社会
平成の日本の歴史について理解し、説明することができる。
15週 日本の近代と現代社会 今までの授業内容をふまえた上で、近現代史や今後の世界について考えることができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3後11,後12,後13,後14,後15
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3前9,前10,前11,後8,後9
公民的分野自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3後15
工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史社会における技術者の役割と責任を説明できる。3前1,後15
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。3前1
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3後15
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。3前1,後10,後15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題・レポート合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力00000100100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000