化学Ⅰ(F4)

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 化学Ⅰ(F4)
科目番号 0079 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 1年混合学級(一般教育科目) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 これだけはおさえたい化学(実教出版)とリードライトノート化学基礎(数研出版)
担当教員 山本 裕之

到達目標

○化学に興味を持たせ、一見複雑に見える化学の諸現象も簡単な原理、法則からできていることを理解できること
○化学の技術が現代社会のいろいろなところで利用されていることが挙げられること
○実験の結果を評価し、化学の諸法則を理解できること

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1化学の授業内容の基礎を理解し、簡単な応用が問題が解ける場合化学の授業内容の基礎を理解し、基礎問題が解ける場合 化学の授業内容の基礎を理解し、基礎問題が解けない場合
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RB2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
○自然や生活環境における化学の基本的な概念や原理・法則を理解させる。
○物質の状態や変化について化学的に考察する能力を養う。
○化学的な現象を実験を通して観察する能力を養う。
授業の進め方・方法:
基本的には教科書に従い講義する。できる限り毎週講義の終わりに簡単な演習を行い、講義内容を理解させる。
注意点:
中間と期末試験の成績を70%、実験レポート、課題提出及び授業姿勢の評価を30%とし、成績評価を行う。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバスの説明、化学の進歩、化学と私たち、有効数字について 化学の進歩、化学と私たち、有効数字を理解できること
2週 物質の種類ー混合物、純物質、化合物、単体ー化学式 物質の種類と性質が理解できること
3週 物質の構成粒子ー原子と分子、原子の構造 原子と分子、原子の構造が理解できること
4週 実験1ー安全教育・基本操作・硫黄の同素体の作製 安全教育・基本操作・硫黄の同素体の作製ができること
5週 元素の周期表とイオン 元素の周期表とイオンが理解できること」
6週 イオン結合と共有結合 イオン結合と共有結合が理解できること
7週 共有結合の結晶と金属結合 共有結合の結晶と金属結合が理解できること
8週 中間試験
2ndQ
9週 中間試験解答
10週 原子量、分子量、式量、物質量 原子量、分子量、式量、物質量が理解できること
11週 物質量、濃度 物質量、濃度を理解できる
12週 化学反応式 化学反応式が理解できること
13週 化学反応式と物質量 化学反応式と物質量が理解できること
14週 実験2-塩酸と炭酸カルシウムの反応における量的関係 塩酸と炭酸カルシウムの反応における量的関係が実験を通して理解できること
15週 期末試験解答
16週
後期
3rdQ
1週 酸と塩基の定義 酸と塩基の定義が理解できること
2週 酸と塩基の強弱と電離度 酸と塩基の強弱と電離度が理解できること
3週 pH pHが理解できること
4週 中和反応 中和反応が理解できること
5週 塩の性質 塩の性質が理解できること
6週 中和滴定 中和滴定が理解できることt
7週 中間試験
8週 実験3.食酢の酸濃度を求める
食酢の酸濃度を求める実験を通して中和反応と中和滴定が理解できること
4thQ
9週 物質の三態ー状態変化と熱運動、蒸気圧
状態変化と熱運動、蒸気圧
を理解できること
10週 分子間力と沸点、状態図 分子間力と沸点、状態図が理解できること
11週 ボイルシャルルの法則 ボイルシャルルの法則が理解できること
12週 気体の状態方程式 気体の状態方程式が書けること
13週 混合気体の計算 混合気体の計算が理解できること
14週 実験4ボイルの法則、シャルルの法則、気体の分子量を求める
ボイルの法則、シャルルの法則、状態方程式を実験にて理解できること
15週 1年間のまとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)代表的な金属やプラスチックなど有機材料について、その性質、用途、また、その再利用など生活とのかかわりについて説明できる。3前1
洗剤や食品添加物等の化学物質の有効性、環境へのリスクについて説明できる。3前1
物質が原子からできていることを説明できる。3前3
単体と化合物がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。3前2
同素体がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。3前2,前4
純物質と混合物の区別が説明できる。3前2
混合物の分離法について理解でき、分離操作を行う場合、適切な分離法を選択できる。3前2
物質を構成する分子・原子が常に運動していることが説明できる。3後9
水の状態変化が説明できる。3後10
物質の三態とその状態変化を説明できる。3後10,後14
ボイルの法則、シャルルの法則、ボイル-シャルルの法則を説明でき、必要な計算ができる。3後11
気体の状態方程式を説明でき、気体の状態方程式を使った計算ができる。3後12,後13
原子の構造(原子核・陽子・中性子・電子)や原子番号、質量数を説明できる。3前3
同位体について説明できる。3前3
放射性同位体とその代表的な用途について説明できる。3前3
原子の電子配置について電子殻を用い書き表すことができる。3前3
価電子の働きについて説明できる。3前3
原子のイオン化について説明できる。3前5,前6
代表的なイオンを化学式で表すことができる。3前5,前6
原子番号から価電子の数を見積もることができ、価電子から原子の性質について考えることができる。3前5
元素の性質を周期表(周期と族)と周期律から考えることができる。3前5
イオン式とイオンの名称を説明できる。3前5,前13
イオン結合について説明できる。3前6,前13
イオン結合性物質の性質を説明できる。3前6,前13
イオン性結晶がどのようなものか説明できる。3前6,前13
共有結合について説明できる。3前6,前14
構造式や電子式により分子を書き表すことができる。3前7,前14
自由電子と金属結合がどのようなものか説明できる。3前7,前15
金属の性質を説明できる。3前7,前15
原子の相対質量が説明できる。3前10
天然に存在する原子が同位体の混合物であり、その相対質量の平均値として原子量を用いることを説明できる。3前10
アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。3前10,前11
分子量・式量がどのような意味をもつか説明できる。3前10,前11
気体の体積と物質量の関係を説明できる。3前11
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。3前12
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。3前12
電離について説明でき、電解質と非電解質の区別ができる。3前11
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。3前11
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。3前11
酸・塩基の定義(ブレンステッドまで)を説明できる。3後1,後8
酸・塩基の化学式から酸・塩基の価数をつけることができる。3後1
電離度から酸・塩基の強弱を説明できる。3後2
pHを説明でき、pHから水素イオン濃度を計算できる。また、水素イオン濃度をpHに変換できる。3後3
中和反応がどのような反応であるか説明できる。3後4
中和滴定の計算ができる。3後6

評価割合

試験課題提出と授業姿勢合計
総合評価割合7030000100
基礎的能力7030000100
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