概要:
地理(仮)では、前期は地学および自然地理分野、後期は人文地理学の内容を主に扱う。
前期には内的営力・外的営力が形成する地球、大気大循環をはじめとした気候の仕組みについて扱い、後期には世界及び日本の各種産業の動向や、それらに付随する諸問題について学んでいく中で、異文化・多文化に対する理解力を養う。
授業の進め方・方法:
教科書・資料集を用いた講義形式の授業であるが、適宜課題を提出させる。
数回はPC教室にて、パソコンを用いた演習を行う。
注意点:
評価方法:定期試験(70%)+課題(演習含む)(30%)
評価基準:100点満点で60点以上を合格とする。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
ガイダンス
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2週 |
太陽系と地球 |
太陽系の成り立ち・太陽の活動について理解する
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3週 |
太陽系と地球 |
地球誕生から第四紀までの地球の変遷を理解する
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4週 |
地球内部の現象 |
地球の陸海分布やプレートテクトニクスについて理解する
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5週 |
地球内部の現象 |
日本列島の形成過程や内的営力による自然現象(火山・地震・断層)について理解する
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6週 |
地形 |
小地形(河成地形・海岸地形など)の特徴を理解・判別できる
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7週 |
地形図(PC演習) |
地形図サイトの機能を利用して、計測や断面図の作成ができる
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8週 |
気候 |
気温・降水量の基準を理解する、気候を決める気象の基本現象を理解する
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2ndQ |
9週 |
中間試験 |
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10週 |
気候 |
大気大循環および熱の南北輸送の仕組みを理解する。
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11週 |
試験返却/気候 |
試験返却。大気大循環のうち、高圧帯・低圧帯の季節変化を理解する。
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12週 |
気候 |
大気大循環に関連する海流による熱輸送、スケールの異なる季節風や局地風について理解する。日本の気候の特性を理解する。
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13週 |
気候と文化 |
世界の気候帯の概要を植生・農作物・衣食住の多様性と関連させて理解する。
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14週 |
統計・データの利用 |
図表資料の読解時に留意する点を理解する。
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15週 |
気候変動と地球温暖化・環境問題・災害 |
第四紀の気候変動と地球温暖化の違いと仕組みを理解し、地球温暖化を巡る議論を理解する。世界の環境問題と四大公害等、汚染に伴う様々な影響について理解する/自然災害への対策を考える
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16週 |
試験返却 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
日本や世界の宗教 |
日本の宗教を概観的に理解する
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2週 |
日本や世界の宗教 |
日本の宗教を概観的に理解する/世界の主要宗教を理解する
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3週 |
日本や世界の宗教 |
世界の主要宗教を理解する
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4週 |
人種・民族 |
多民族共生世界を念頭に、世界の人種・民族の歴史、差別に対処してきた経緯を理解する
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5週 |
人種・民族 |
多民族共生世界を念頭に、世界の人種・民族の歴史、差別に対処してきた経緯を理解する
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6週 |
国家間の関係 |
国家間の諸グループの関係について理解する
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7週 |
世界の農業・食文化
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世界の農業生産と気候の関連、および世界の食文化の多様性を理解する
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8週 |
中間試験 |
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4thQ |
9週 |
試験返却・レポート課題(資料の引用) |
レポート作成時に留意する点を理解する
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10週 |
世界・農業・食文化 |
世界の農業生産と気候の関連、および世界の食文化の多様性を理解する
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11週 |
林業・水産業・食料自給率 |
林業・水産業を概観する。食料自給率の問題について理解する
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12週 |
レポート課題(資料の引用) |
レポート作成時に留意する点を理解する
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13週 |
エネルギー・資源 |
世界の鉱産資源が偏在していることを理解し、それに伴って生じている国際情勢を理解する。
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14週 |
工業 |
世界の工業生産の動向を理解する。
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15週 |
人口問題 |
世界、日本および日本の地方における人口問題を理解する。
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16週 |
試験返却 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | ライフサイエンス・アースサイエンス | ライフサイエンス・アースサイエンス | 太陽系を構成する惑星の中に地球があることを理解し、天体の運動と周期性について説明できる。 | 3 | 前2,前3 |
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。 | 3 | 前8,前10,前11,前12 |
地球温暖化を太陽の放射エネルギー及び大気・海洋による熱輸送と関連付けて説明できる。 | 3 | 前15,後12 |
原始地球の変遷について説明できる。 | 3 | 前2,前3 |
地球におけるマグマの生成や火山活動を理解して、人間生活に与える影響を説明できる。 | 3 | 前4,前5,前15 |
地震の発生と断層運動を理解して、地震活動をプレートの運動と関連付けて説明できる。 | 3 | 前4,前5,前15 |
有害物質の生物濃縮について理解し、 生物濃縮における公害問題について説明できる。 | 3 | 前15 |
人文社会科学 | 社会 | 社会 | 世界各地の人口、資源、産業の分布や動向、並びにそれらをめぐる地域相互の結びつき等について理解し、現代社会を地理的観点から説明できる。 | 3 | 前13,後7,後10,後11,後13,後14,後15 |
人間と自然環境との相互作用を前提としつつ、民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 3 | 前13,後1,後3,後4,後5,後7,後10 |
工学基礎 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | 異文化、多文化について説明できる。 | 3 | 前13,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後10 |
多様性の概念及びその重要性を説明できる。 | 3 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6 |
グローバリゼーションの進展により生じた産業、経済、政治への影響及びグローバリゼーションと科学技術との相互作用を説明できる。 | 3 | 後6,後7,後10,後11,後13,後14,後15 |
技術者としてグローバルに活動する際に求められる知識、資質、能力について説明できる。 | 3 | 前14,前15,後9,後12 |