人間と社会

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 人間と社会
科目番号 0018 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 嶋田 千香,長水 壽寛

到達目標

・人間や社会の多様性を理解し、複数の人間像ないしは社会像を比較・考察することができる。
・人間によって生み出された産物の材料やその地理的・歴史的背景について考察することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1多様な文化・文物が存在することを理解し、複数の人間像ないしは社会像の概要を比較・考察することが十分にできる。多様な文化・文物が存在することを理解し、複数の人間像ないしは社会像の概要を比較・考察することがある程度できる。多様な文化・文物が存在することを理解し、複数の人間像ないしは社会像の概要を比較・考察することができない。
評価項目2人間によって生み出された産物の材料やその地理的・歴史的背景について考察することが十分にできる。人間によって生み出された産物の材料やその地理的・歴史的背景について考察することがある程度できる。人間によって生み出された産物の材料やその地理的・歴史的背景について考察することができない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
自国・他国の文化やそこで作り出された物を知ることは、人としての視野を広げ、将来より良い選択をするために意義深い。本授業では、(1)人の活動、(2)人の活動によって生み出され、利用されてきた物、これら2点に着目し、美術館・博物館、地域活動、医療、薬用・有用植物、文化財の観点から学習し、各自が持つ知識・経験と比較することで、思索を深めてもらいたい。
授業の進め方・方法:
・この科目は、学修単位B(30時間の授業で1単位)の科目である。予習や復習などは基本的に必要ではないが、興味を覚えた箇所については、各自書籍、インターネット、美術館・博物館の訪問などを通して、深く考察して欲しい。
・講義担当者が授業ごとに準備したレジュメに沿って学習を行う。
注意点:
・初回の授業の際に伝える「受講に際しての注意事項」を厳守すること。
・成績評価は、各授業の感想文(3点x12回)、グループディスカッション時の発表(12点x2回)、後期期末試験(40点)の合計で行い、100点満点の60点以上を合格とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 イントロダクション 授業の進め方、到達目標、成績評価法などについて理解できる。
2週 ヒマラヤトレッキング ネパール山地における生活様式(電気・水道・ガスの利用が極端に制限される)を知り、日本との相違点を考察できる。
3週 マイノリティと呼ばれる人々 人種、性的マイノリティについて、主にアメリカでの事例を通して学ぶ。
4週 家族との過ごし方 アメリカにおける男性の育児への関わり方、女性研究者の生活などを学び、日本との相違点を考察できる。
5週 アメリカの中の多国籍文化 台湾、パキスタン、フィリピン、ニジェールの文化を学び、これらの国と日本との相違点を考察できる。
6週 鯖江市河和田地区における地域活動 鯖江市河和田地区で実施されている地域活性化のための活動について学ぶ。
7週 健康な一生を過ごすために 東洋医学的視点から、睡眠や便通の問題、眩暈症状の原因を学び、それらを避けるための生活様式について考える。
8週 グループディスカッション1 1週から7週の授業から得た知見についてグループ内で討論し、各グループ3分程度の発表を行う。
4thQ
9週 身の回りの薬草 日本人が利用してきた薬草の一部を学び、その加工法や使用方法を理解することができる。
10週 在米美術館・博物館の日本コレクション Smithsonian Institution、メトロポリタン美術館、ボストン美術館などが収蔵する、日本関連の文物について学ぶ。
11週 フリーア美術館のバックグラウンド 美術品を展示収蔵し、できるだけ良い状態で後世に伝えるための様々な仕事を理解することができる。
12週 日本の文化財である和紙 日本の和紙抄造技術について、特に越前和紙の事例を学び、技術継続のために必要なことを考察できる。
13週 日本ゆかりの染織品とその染料 日本の絹織物とその染料について学ぶ。
14週 世界の染織品 日本と他の国々との染色技術の違いについて考察できる。
15週 グループディスカッション2 9週から14週の授業から得た知見についてグループ内で討論し、各グループ3分程度の発表を行う。
16週 後期期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題発表その他合計
総合評価割合4036240100
基礎的能力4036240100
専門的能力00000
分野横断的能力00000