西欧福祉史論

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 西欧福祉史論
科目番号 0034 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 レジュメ配布
担当教員 手嶋 泰伸,川畑 弥生

到達目標

社会福祉の今日的な課題について理解をする。具体的には、下記3点を到達目標とする。
①(手嶋講義分)人類史的な課題としての社会福祉を「分配」の観点から説明できる。
②(手嶋講義分)グローバル時代における社会福祉の課題について理解する。
③(川畑講義分)西欧と日本の児童福祉、福祉犯罪に関する諸政策について比較法的な視点から理解し、福祉政策の意義や社旗問題との関係性について説明することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1「分配」が人類共通の課題であることを十分理解している。「分配」が人類共通の課題であることを理解している。「分配」が人類共通の課題であることを理解していない。
評価項目2グローバル時代における社会福祉の課題について十分理解している。グローバル時代における社会福祉の課題について理解している。グローバル時代における社会福祉の課題について理解していない。
評価項目3西欧と日本の児童福祉、福祉犯罪に関する諸政策の理解ができており、福祉政策の意義や社会問題との関係性について十分に説明することができる。西欧と日本の児童福祉、福祉犯罪に関する諸政策の理解ができており、福祉政策の意義や社会問題との関係性についてある程度説明することができる。西欧と日本の児童福祉、福祉犯罪に関する諸政策の理解ができておらず,福祉政策の意義や社会問題との関係性について説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
現代社会の社会福祉制度及び社会福祉思想は、西欧近代社会の産物であることは確かであるが、同時に古今東西の人類共通の課題でもある。本講義では、社会福祉の歴史を人類誕生の時期から人類の普遍的な問題として概説したうえで、現在のグローバル時代という状況の中で社会福祉がいかなる課題を抱えているのかということを展望する。そのように、社会福祉を人類的・地球的視点から論じるという総論を基礎にして、個別具体的な各論を扱う。
授業の進め方・方法:
第1週~第10週では総論を扱い、手嶋が担当する。第12週から第16週では各論として児童福祉を扱い、川畑が担当し、日本と西欧の比較史的な視点から論じる。それらによって、全体として、社会福祉を人類史的課題として、またグローバルな課題として論じる。
注意点:
手嶋担当分60%と川畑担当分40%の合算で成績評価を行う。定期試験は行わず、課題で評価をする。それぞれの担当者の課題は、授業にて指示する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス  「福祉」の概念の歴史的特徴を理解できる。
2週 「分け合うこと」の始まり 分配の原初的展開について理解する。
3週 貧富の差の発生 貧富の差の原初的展開について理解する。
4週 格差と階級の原始的展開について 格差と階級の原始的展開について、レポートを作成する。
5週 封建制から近代社会へ 産業革命期における社会問題の発生について理解する。
6週 近現代社会における社会福祉 第二次大戦前後における「福祉」概念の変化について理解する。
7週 グローバル時代における社会福祉 グローバル時代における社会福祉の課題について理解する。
8週 グローバル時代における社会福祉の課題① グローバル時代における社会福祉の課題について、その現状を確認する。
4thQ
9週 グローバル時代における社会福祉の課題② グローバル時代における社会福祉の課題について、その現状を確認する。
10週 グローバル時代における社会福祉の課題③ グローバル時代における社会福祉の課題について、その現状を確認する。
11週 近現代の西欧の児童福祉政策 西欧における児童福祉の歴史的変遷と当時の時代背景について理解できる。
12週 近現代の日本の児童福祉政策 日本における児童福祉の歴史的変遷と当時の時代背景について理解できる。
13週 福祉と犯罪 福祉と犯罪の関係について理解ができる。
14週 青少年の福祉犯罪と少年の福祉を害する犯罪 少年(青少年)が加害者、または被害者となる福祉犯罪について学び、保護の目的や福祉犯罪の概要について理解できる。
15週 後期期末試験
16週 諸外国の児童福祉政策の動向と日本の課題 日本を含む諸外国における児童福祉に関わる立法化と諸政策を理解できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力00000100100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000