到達目標
・ティム・インゴルドの『進化と社会生活』の一部分を英文で理解できる。
・進化の概念が19世紀以降どのように扱われてきたか、インゴルドの議論に沿って説明できる。
・進化論を生物学との関連だけではなく、「人間」「文化」「社会」といった社会生活の関連から捉えることができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | インゴルドの著作の一部分を英文で読解することが十分できる。 | インゴルドの著作の一部分を英文で読解することが或る程度できる。 | インゴルドの著作の一部分を英文で読解することが全くできない。 |
評価項目2 | 進化の概念の扱われ方をインゴルドの議論に沿って説明することが十分できる。 | 進化の概念の扱われ方をインゴルドの議論に沿って説明することが或る程度できる。 | 進化の概念の扱われ方をインゴルドの議論に沿って説明することが全くできない。 |
評価項目3 | 社会生活との関連から進化論を捉えることが十分できる。 | 社会生活との関連から進化論を捉えることが或る程度できる。 | 社会生活との関連から進化論を捉えることが全くできない。 |
学科の到達目標項目との関係
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教育方法等
概要:
現在、人類学(Anthropology)・考古学(Archaeology)・芸術(Art)・建築(Architecture)の「4つのA」をはじめ、哲学・社会学・生態心理学・歴史学・生物学などさまざまな学問領域を跨って活躍中の人類学者ティム・インゴルドの『進化と社会生活』の一部分を英文で読解し、進化の概念が19世紀以降どのように扱われたかを理解する。これにより、生物学の進化論のみを理解するのではなく、「人間」「文化」「社会」といった社会生活の関連から進化論を捉えることができる。
授業の進め方・方法:
ティム・インゴルド著、Evolution and Social Life(『進化と社会生活』)の第1章 “The progress of evolution”を講読する。理解度を見るために、毎回コミュニケーションペーパー(小テスト課題、演習)を課す。この科目は、学修単位B(30時間の授業で1単位)の科目であり、授業外学習として予習や復習、演習を課す。コミュニケーションペーパーは課題の評価として用いるだけではなく、復習や場合によっては予習に用いる。
注意点:
試験(30%)、コミュニケーションペーパー(40%)、訳読(30%)により評価する。評価したうえで、必要な場合は、追加の試験や訳読課題を課す。100点満点で60点以上を合格とする。
・遅刻、欠席をしない:講読は積極的な授業参加が絶対条件である。授業への参加を重視する。
・予習を行うこと:英文和訳形式で輪読していく授業形態であり、毎回の予習が必須である。なお、授業計画はあくまでも目安であり、進度に合わせて変化する。毎回の予習範囲を確認すること。
・復習を行うこと:試験に向けて復習を行う必要がある。
・生物学の知識や歴史的背景の知識も仕入れておくこと。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
授業概要 |
シラバスの説明とガイダンス 【授業外学習】次回の予習
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2週 |
講読(英文訳読、コミュニケーションペーパー) |
社会・文化の進化。スペンサー、ダーウィン 【授業外学習】次回の予習とコミュニケーションペーパーによる演習
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3週 |
講読(英文訳読、コミュニケーションペーパー) |
進化という語。17世から19世紀 【授業外学習】次回の予習とコミュニケーションペーパーによる演習
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4週 |
講読(英文訳読、コミュニケーションペーパー) |
適者生存。スペンサーと社会ダーウィニズム 【授業外学習】次回の予習とコミュニケーションペーパーによる演習
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5週 |
講読(英文訳読、コミュニケーションペーパー) |
変動・時間の観念。ラマルクとダーウィン等 【授業外学習】次回の予習とコミュニケーションペーパーによる演習
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6週 |
講読(英文訳読、コミュニケーションペーパー) |
鎖のイメージ。進歩と多様性 【授業外学習】次回の予習とコミュニケーションペーパーによる演習
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7週 |
講読(英文訳読、コミュニケーションペーパー) |
斉一説等。ハットンとライエル等 【授業外学習】次回の予習とコミュニケーションペーパーによる演習
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8週 |
講読(英文訳読、コミュニケーションペーパー) |
自然選択。不可逆で不確定。 【授業外学習】次回の予習とコミュニケーションペーパーによる演習
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4thQ |
9週 |
講読(英文訳読、コミュニケーションペーパー) |
ハクスリー。その回顧的誤謬と生物の序列。 【授業外学習】次回の予習とコミュニケーションペーパーによる演習
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10週 |
講読(英文訳読、コミュニケーションペーパー) |
定向進化と系統発生 【授業外学習】次回の予習とコミュニケーションペーパーによる演習
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11週 |
講読(英文訳読、コミュニケーションペーパー) |
有機的なシステムと複雑化 【授業外学習】次回の予習とコミュニケーションペーパーによる演習
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12週 |
講読(英文訳読、コミュニケーションペーパー) |
内在化と単純化 【授業外学習】次回の予習とコミュニケーションペーパーによる演習
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13週 |
講読(英文訳読、コミュニケーションペーパー) |
変化 【授業外学習】次回の予習とコミュニケーションペーパーによる演習
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14週 |
講読(英文訳読、コミュニケーションペーパー) |
量的で物理的な概念から質的で道徳的な次元へ 【授業外学習】次回の予習とコミュニケーションペーパーによる演習
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15週 |
講読(英文訳読、コミュニケーションペーパー) |
目的論と機械論 【授業外学習】コミュニケーションペーパーによる演習
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16週 |
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試験は試験返却期間に返却する
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | コミュニケーションペーパー | 訳読 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 30 | 40 | 30 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 30 | 40 | 30 | 0 | 0 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |