高分子工業化学

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 高分子工業化学
科目番号 0008 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 配布資料など
担当教員 古谷 昌大

到達目標

各種工業・日常生活に欠かせない材料の一つになっているポリマー(高分子)材料を使いこなすために,高分子の基本的な分子状態や,ポリマー材料の基礎的な物性について理解すること.また,ポリマー材料利用の問題点について理解すること.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
高分子の分子状態についての理解高分子の基本的な分子状態について,深く理解し説明できる.高分子の基本的な分子状態について,一通り理解し説明できる.高分子の基本的な分子状態について,理解できない.
ポリマー材料の物性についての理解ポリマー材料の基礎物性について,深く理解し説明できる.ポリマー材料の基礎物性について,一通り理解し説明できる.ポリマー材料の基礎物性について,理解できない.
ポリマー材料利用の問題点についての理解ポリマー材料利用の問題点について,深く理解し説明できる.ポリマー材料利用の問題点について,一通り理解し説明できる.ポリマー材料利用の問題点について,理解できない.

学科の到達目標項目との関係

JABEE JB3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本科の授業を通して学んできた高分子物性に関する事項を整理しながら,材料中の高分子の分子状態や,その分子状態とポリマー材料物性の関連性について理解を深めることで,実践的な高分子科学の学力を養う.
授業の進め方・方法:
プリントなどの配布資料を用いて講義を行なう.毎回の講義内容に対する理解度を確認するために,講義最終盤に簡単な小テストを行なう.
注意点:
この科目は,学修単位A(15時間の授業で1単位)の科目である.授業外学修の時間を含む.
授業外学修として,予習復習などを課す.
環境生産システム工学プログラム:JB3(◎)
関連科目:高分子化学,有機・高分子材料(以上,本科3年),材料化学(本科4年),高分子材料設計,材料工学実験Ⅱ(以上,本科5年),環境システム工学実験Ⅰ(専攻科1年)
評価方法:小テスト85%,課題15%として評価する.
上記の評価で合格点に満たないときは,状況に応じて追加課題や試験などで加点を行なう場合がある.
評価基準:学年成績60点以上

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 シラバスの説明 シラバスについて理解できる.
2週 高分子工業化学の歴史,高分子とは 高分子工業化学の歴史と現状について理解できる.高分子の定義や大きさなどについて理解できる.
3週 高分子鎖の分子構造の多様性 高分子鎖の分子構造の多様性について理解できる.
4週 ポリマー材料中の高分子鎖の状態 ポリマー材料中の高分子鎖の状態について理解できる.
5週 高分子の凝集(溶融)状態 高分子の凝集(溶融)状態について理解できる.
6週 高分子のガラス状態 高分子のガラス状態について理解できる.
7週 高分子の結晶状態 高分子の結晶状態について理解できる.
8週 高分子のゴム状態 高分子のゴム状態について理解できる.
4thQ
9週 前半の内容の振り返り 前半の講義内容を振り返り,理解を深めることができる.
10週 ポリマー材料の諸物性~他の材料との比較~ ポリマー材料の物性的な特徴について,他の材料と比較しつつ理解できる.
11週 ポリマー材料の熱的性質 ポリマー材料の熱的性質について理解できる.
12週 ポリマー材料の力学的性質 ポリマー材料の力学的性質について理解できる.
13週 ポリマー材料の電気的性質 ポリマー材料の電気的性質について理解できる.
14週 ポリマー材料の光学的性質 ポリマー材料の光学的性質について理解できる.
15週 ポリマー材料と環境問題 ポリマー材料が関わる環境問題について理解できる.
16週 講義内容全体の振り返り 全講義内容を振り返り,理解を深めることができる.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

小テスト課題合計
総合評価割合8515100
専門的能力8515100