到達目標
・人間や社会について考察する多様な視角が存在することを理解し、複数の人間像ないしは社会像の概要を検討・考察することができる。
・方言記述に関する分析方法を把握し、各形式の用法を理解することを通して、自分自身の言葉を内省して説明することができる。
・英語の多様性やownershipの問題について十分に説明ができ、それに対する明確かつ説得力のある意見と自身の英語学習の目標を述べることができる。
・イギリス産業革命の意義と、産業革命の展開にあたって児童労働が果たした役割を理解し、大筋で説明できること。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 人間や社会について考察する多様な視角が存在することを理解し、複数の人間像ないしは社会像の概要を検討・考察することが十分にできる。 | 人間や社会について考察する多様な視角が存在することを理解し、複数の人間像ないしは社会像の概要を検討・考察することが或る程度できる。 | 人間や社会について考察する多様な視角が存在することを理解し、複数の人間像ないしは社会像の概要を検討・考察することができない。 |
評価項目2 | イギリス産業革命の意義と、産業革命の展開にあたって児童労働が果たした役割を、大筋で十分に説明できる。 | イギリス産業革命の意義と、産業革命の展開にあたって児童労働が果たした役割を、大筋である程度説明できる。 | イギリス産業革命の意義と、産業革命の展開にあたって児童労働が果たした役割をほとんど説明できない。 |
評価項目4 | 英語の多様性やownershipの問題について十分に説明ができ、それに対する明確かつ説得力のある意見と自身の英語学習の目標を述べることができる。 | 英語の多様性やownershipの問題について十分に説明ができ、それに対する明確かつ説得力のある意見と自身の英語学習の目標を述べることがある程度できる。 | 英語の多様性やownershipの問題について十分に説明ができ、それに対する明確かつ説得力のある意見と自身の英語学習の目標を述べることができない。 |
評価項目5 | 各形式の用法への理解を応用して、自分自身の言葉を分析し、それを的確に説明できる。 | 各形式の用法を理解しており、自分自身の言葉を内省して説明できる。 | 各形式の用法を理解しておらず、自分自身の言葉を内省して説明することができない。 |
学科の到達目標項目との関係
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教育方法等
概要:
多様で複雑化した現代社会において活躍する技術者に必要となる、人間及び社会に対する複眼的視角を得るために、各担当者が講義する人文社会科学系諸学問の専門的テーマについて学ぶ。受講者は担当者それぞれが展開する多様な人間像や社会像を理解していくことで、人間や社会についてそうした多様な視角が存在すること自体とその意義、そして、将来的に教養を自発的に深めていく際の基本的な方法論などを学んでいく。
上記の主旨に基づいて、令和4年度は「グローバル視点から考える社会と英語」、「方言記述を学ぶ」、「産業革命と児童労働」を扱う。
授業の進め方・方法:
各担当者が授業概要の趣旨に基づいて、人文社会科学系諸学問の専門的テーマについて講義を行う。
この科目は、学修単位B(30時間の授業で1単位)の科目であり、授業外学習として予習や復習、レポートなどの課題を課す。
・第1回から第5回の「方言記述を学ぶ」では、長崎県佐世保市宇久町方言を扱い、ことばを分析する方法を解説する。授業はプリントを配布する。講義形式で、各回の終わりにコミュニケーションペーパーを書いてもらう。最後に、自分の方言を記述するレポートを課す。
・第6回から第10回のの「グローバル視点から考える社会と英語」では、World Englishesの考え方をはじめとする英語の多様性やownershipの問題について学び議論することを通し、グローバル社会における英語使用の在り方を批判的に考え、自分自身の英語学習の目標について再考する機会を持つ。
・第11回から第15回の「産業革命と児童労働」では、基本的には教科書に沿って講義形式で教授する。
注意点:
・初回の授業の際に伝えた「受講に際しての注意事項」を厳守すること。
・各担当者がそれぞれのテーマに応じたレポートないしは試験でもって評価を行ない、合算して60点以上を合格とする。ただし、各担当者のテーマ全てで、それぞれ設定されている合格基準に達していなければならない。宮本、門屋はレポート、廣重は試験で評価を行う。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
宇久町方言の概説 (門屋10/5) |
宇久町方言について概略を把握し、この方言の音素目録を理解できる。
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2週 |
「希望」の「ゴト」 (門屋10/12) |
「様態」と「希望」で用いられる「ゴト」の用法を通じて、モダリティ形式について理解できる。
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3週 |
「可能」の「ヤユル」「ラルル」 (門屋10/19) |
「ヤユル」と「ラルル」の使い分けを通じて、可能表現について理解できる。
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4週 |
「カナ敬語」 (門屋11/2) |
「カナ」の用法を通じて、行為指示表現について理解できる。
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5週 |
「進行」の「オル」 (門屋11/9) |
「オル」の異形態を通じて、形態論について理解できる。
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6週 |
World Englishesと英語の多様性(1) (宮本11/16) |
World Englishesの考え方を通して現代の英語の多様性について理解し自分の意見を述べることができる。
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7週 |
World Englishesと英語の多様性(2) (宮本11/23) |
World Englishesの考え方を通して現代の英語の多様性について理解し自分の意見を述べることができる。
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8週 |
英語のownershipをめぐる諸議論(1) (宮本11/30) |
英語のownership問題を学ぶことで英語使用や英語学習について批判的に考え自分の立場を明らかにすることができる。
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4thQ |
9週 |
英語のownershipをめぐる諸議論(2) (宮本12/7)
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英語のownership問題を学ぶことで英語使用や英語学習について批判的に考え自分の立場を明らかにすることができる。
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10週 |
英語学習のゴール設定について (宮本12/14) |
これまでの議論を踏まえ各自の英語学習の目標設定と到達計画を作成し、グループで議論・シェアを行うことができる。
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11週 |
資本主義と産業革命 (廣重12/21) |
資本主義の本質と産業革命の意義について理解できる。
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12週 |
児童労働の規模と性格 (廣重1/18) |
産業革命期における児童労働の規模と性格について理解できる。
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13週 |
工業化の影響 (廣重1/25) |
児童労働に対して工業化が及ぼした影響について理解できる。
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14週 |
国家介入と慈善 (廣重2/1) |
児童の生活にとっての国家介入と慈善の意義について理解できる。
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15週 |
児童の仕事と福祉 (廣重2/8) |
産業革命期の児童の仕事と福祉の有り様について理解できる。
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16週 |
「産業革命と児童労働」期末試験 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | レポートその他 | | | | | 合計 |
総合評価割合 | 47 | 53 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 47 | 53 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |