機構学

科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 機構学
科目番号 0005 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:森田 鈞「機構学」サイエンス社参考書:稲田重男・森田 鈞「機構学演習」学献社,森田 鈞「機構学」実教出版,配布プリント
担当教員 長坂 明彦

到達目標

機械工学の基本として,モジュール, ピッチ円直径,歯先円直径,円ピッチおよび中心距離について説明でき,歯車の基礎を中心に習得する.これらのプロセスを示すことができることで,学習・教育目標(D-1)の達成とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1歯車の応用問題ができる.歯車について説明ができる.歯車について説明ができない.
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (D-1) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
複雑な運動をする機械も,これを分解・観察すると,歯車の組合せ,ベルトとベルト車,クランクとピストンのような機構の集りである.このような機械を構成している基礎的な機構と運動について歯車を中心に学習し,創造的思考における素養をつける.
授業の進め方・方法:
・授業方法は講義を中心とする.
注意点:
<成績評価>達成度評価等(80%)およびレポート等(20%)の合計 100 点満点で(D-1)を評価し,合計の 6 割以上を獲得した者をこの科目の合格者とする.
<オフィスアワー>水曜日の16:00~17:00,機械工学科棟1F 長坂教員室.ただし,出張等で不在の場合がある.
<先修科目・後修科目>先修科目は機械工学概論,後修科目は設計工学Ⅰとなる.
<備考>三角関数等が理解できていることが特に重要である.各回の講義内容を整理・復習し,理解を確実にすることが大切である.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 機械と機構,機構に関する用語 機構,機素,対偶および連鎖を説明できる.
2週 歯車歯形としての条件 ピッチ円およびピッチ点を説明できる.
3週 滑り速度 滑り速度を計算および説明できる.
4週 歯車に関する用語と記号 モジュールからピッチ円直径,歯先円直径,円ピッチおよび中心距離を計算および説明できる.
5週 円のインボリュート・インボリュート歯形 圧力角,法線ピッチを計算および説明できる.
6週 中心距離の変化の影響 中心距離の変化したピッチ円半径および圧力角を計算および説明できる.
7週 かみあい率・滑り率 かみあい率・滑り率を計算および説明できる.
8週 前期中間達成度試験
2ndQ
9週 干渉・切下げ・転位1 歯車に切下げを生じさせない転位係数を計算および説明できる.
10週 干渉・切下げ・転位2 歯車に切下げを生じさせない転位係数を計算および説明できる.
11週 平歯車・はすば歯車 はすば歯車のねじれ角,圧力角および相当平歯車歯数を計算および説明できる.
12週 かさ歯車・ねじ歯車・ウォームギヤ1 かさ歯車のピッチ円すい角,ねじ歯車のねじれ角およびウォームの進み角と効率を計算および説明できる.
13週 かさ歯車・ねじ歯車・ウォームギヤ2 かさ歯車のピッチ円すい角,ねじ歯車のねじれ角およびウォームの進み角と効率を計算および説明できる.
14週 歯車列1 作表法から歯車の回転数を計算および説明できる.
15週 歯車列2 作表法から歯車の回転数を計算および説明できる.
16週 前期末達成度試験

評価割合

試験小テスト平常点レポートその他合計
総合評価割合8000200100
配点8000200100