工作実習Ⅱ

科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 工作実習Ⅱ
科目番号 0015 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 教科書:嵯峨常夫ほか「機械実習1」「機械実習2」実教出版 配布プリント,安全のこころえ
担当教員 長坂 明彦,相馬 顕子,森山 実

到達目標

安全を最優先とし,組み立てロボットの操作,計測の基礎および工作機械等による応用的加工方法の知識を得ると共に技能を習得する.これらを学ぶことで,学習・教育目標(D-1)の達成とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1工作機械の応用問題ができる.工作機械について説明ができる.工作機械について説明ができない.
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (D-1) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
工作機械等による加工方法の知識と技術の習得を目的とする.各種工作機械や工具等の取扱い,操作法の実習を行う.併せて生産現場における安全の確保について学習する.3年時は主として,加工法の応用に重点を置く.
授業の進め方・方法:
・実習を中心とし,随時質問を受け付ける.
・適宜,課題についての説明を行う.
注意点:
<成績評価>実技(60%),レポート(40%)の合計100点満点で(D-1)を評価し,合計の6割以上を獲得した者をこの科目の合格者とする.ただし,レポートは全て提出されて評価の対象となる.
<オフィスアワー>水曜日の 16:00 ~ 17:00,各ショップの担当者の部屋.ただし,出張等で不在の場合がある.
<先修科目・後修科目>先修科目は工作実習I,後修科目は工学実験,創造工学実習となる.
<備考>クラスを5班に分け,班別実習を行う.各授業項目前には機械の安全と作業方法の説明を充分理解してから機械を操作すること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 鋳造1 鋳物砂の砂管理ができる
2週 鋳造2 生型鋳型による型込めができる
3週 鋳造3 鋳鉄の溶解,鋳込みおよび後処理ができる
4週 鋳造4 特殊鋳造法のフルモールド法,Vプロセス法,シェルモールド法を理解できる
5週 鋳造5 特殊鋳造法のフルモールド法,Vプロセス法,シェルモールド法を理解できる
6週 鋳造6 特殊鋳造法のフルモールド法,Vプロセス法,シェルモールド法を理解できる
7週 溶接・塑性加工1 TIG溶接で軟鋼との違いを理解し,アルミニウムの溶接ができる
8週 溶接・塑性加工2 アーク溶接,ガス溶接により突合せ継手の溶接ができる
2ndQ
9週 溶接・塑性加工3 曲げ試験を行い,溶接の評価ができる
10週 溶接・塑性加工4 黄銅ろうを使ってろう付け作業ができる
11週 溶接・塑性加工5 溶接ロボットを使ってプログラム作成を行い,自動溶接ができる
12週 溶接・塑性加工6 油圧プレスを使った塑性加工を理解できる
13週 計測・ロボット1 ダイヤルゲージを検査し,精度評価することができる
14週 計測・ロボット2 マイクロメータを検査し,精度評価することができる
15週 計測・ロボット3 組み立てロボットを操作することができる
16週
後期
3rdQ
1週 計測・ロボット4 組み立てロボットを操作することができる
2週 計測・ロボット5 三次元測定機を使い,平面および立体の被測定物の測定ができる
3週 計測・ロボット6 三次元測定機を使い,平面および立体の被測定物の測定ができる
4週 CNC旋盤による加工1 CNC旋盤を使い精密切削加工作業ができる
5週 CNC旋盤による加工2 NC言語を用いてCNC旋盤を動かすプログラムを作ることができる
6週 CNC旋盤による加工3 NC言語を用いてCNC旋盤を動かすプログラムを作ることができる
7週 ワイヤ放電加工機による加工1 ワイヤ放電加工機を使い精密部品の加工作業ができる
8週 ワイヤ放電加工機による加工2 NC言語を用いてワイヤ放電加工機を動かすプログラムを作ることができる
4thQ
9週 ワイヤ放電加工機による加工3 精密部品の構造と特徴を理解できる
10週 ホブ盤,立てフライス盤による直みぞ加工のはめ合わせと穴加工、ホブ盤による歯切り1 立てフライス盤による溝加工,側面加工,位置出しと穴加工ができる
11週 ホブ盤,立てフライス盤による直みぞ加工のはめ合わせと穴加工、ホブ盤による歯切り2 歯車の製作ができる
12週 ホブ盤,立てフライス盤による直みぞ加工のはめ合わせと穴加工、ホブ盤による歯切り3 歯車の製作ができる
13週 NCフライス盤による加工1 NCフライス盤を使い切削加工ができる
14週 NCフライス盤による加工2 NC言語を用いてNCフライス盤を動かすプログラムを作ることができる
15週 NCフライス盤による加工3 NC言語を用いてNCフライス盤を動かすプログラムを作ることができる
16週

評価割合

試験小テスト平常点レポートその他合計
総合評価割合0060400100
配点060400100