工作実習Ⅱ

科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 工作実習Ⅱ
科目番号 0020 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 教科書:嵯峨常夫ほか「機械実習1」「機械実習2」実教出版 配布プリント,安全のこころえ
担当教員 長坂 明彦,柳澤 憲史,山岸 郷志,門脇 廉

到達目標

安全を最優先とし,組み立てロボットや計測機器の操作および工作機械等による応用的加工方法の知識を得ると共に技能を習得する.これらを学ぶことで,学習・教育目標(D-1)の達成とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
工作機械について工作機械の応用問題ができる.工作機械について説明ができる.工作機械について説明ができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
工作機械等による加工方法の知識と技術の習得を目的とする.各種工作機械や工具等の取扱い,操作法を身に付ける.併せて生産現場における安全の確保について学習する.3年次は主として,加工法の応用に重点を置く.
授業の進め方・方法:
・知識や技術の取得を目的に授業を行い,質問を受け付ける.
・適宜,課題についての説明を行う.
注意点:
<成績評価>加工と技術及び安全についての知識とレポートの合計100点満点で(D-1)を評価し,合計の6割以上を獲得した者をこの科目の合格者とする.
<オフィスアワー>実習日の 16:00 ~ 17:00.
<先修科目・後修科目>先修科目は工作実習I,後修科目は工学実験,創造工学実習となる.
<備考>クラスを5班に分け,班別実習を行う.各授業項目前には機械の安全と作業方法の説明を充分理解し,授業に臨むこと.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 鋳造1 木型の設計および製作ができる.
2週 鋳造2 鋳鉄を理解し,生型鋳型による型込めができる.
3週 鋳造3 鋳鉄の溶解,鋳込みができる.
4週 鋳造4 フルモールド法の模型製作,鋳鉄の後処理および製品検査ができる.
5週 鋳造5 鋳物砂の管理ができる.
6週 鋳造6 フルモールド法の鋳型製作および実験,造型機での造型ができる.
7週 溶接1 TIG溶接で軟鋼との違いを理解し,アルミニウムの溶接ができる.
8週 溶接2 アーク溶接,ガス溶接により突合せ継手の溶接ができる.
2ndQ
9週 溶接3 曲げ試験を行い,溶接の評価ができる.
10週 溶接4 黄銅ろうを使ってろう付け作業ができる.
11週 溶接5 溶接ロボットを使ってプログラム作成を行い,自動溶接ができる.
12週 塑性加工 プレス加工試験機を使った塑性加工を理解できる.
13週 計測1 ダイヤルゲージを検査し,精度評価をすることができる.
14週 計測2
マイクロメータを検査し,精度評価をすることができる.
15週 ロボット1 組み立てロボットを操作することができる.
16週
後期
3rdQ
1週 ロボット2 組み立てロボットを操作することができる.
2週 三次元測定1 三次元測定機を使い,平面および立体の被測定物の測定ができる.
3週 三次元測定2 三次元測定機を使い,公差照合の被測定物の測定ができる.
4週 旋盤による加工1 旋盤を使い,精密切削加工作業ができる.
5週 旋盤による加工2 図面から行程加工ができる.
6週 旋盤による加工3 図面から行程加工ができる.
7週 信号計測とシーケンス制御の基礎1 標本化と量子化,A/D変換の基礎を説明できる.
8週 信号計測とシーケンス制御の基礎2 オシロスコープを使って信号を観察できる.
4thQ
9週 信号計測とシーケンス制御の基礎3 シーケンス制御の特徴を説明でき,制御アルゴリズムをラダー図などで表現できる.
10週 立てフライス盤による加工1 立てフライス盤を使い,段加工ができる.
11週 立てフライス盤による加工2 立てフライス盤を使い,溝加工ができる.
12週 立てフライス盤による加工3 立てフライス盤を使い,穴加工ができる.
13週 NCフライス盤による加工1 NCフライス盤を使い切削加工ができる.
14週 NCフライス盤による加工2 NC言語を用いてNCフライス盤を動かすプログラムを作ることができる.
15週 NCフライス盤による加工3 NC言語を用いてNCフライス盤を動かすプログラムを作ることができる.
16週

評価割合

試験小テスト平常点実技とレポートその他合計
総合評価割合0001000100
配点0001000100