設計工学Ⅱ

科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 設計工学Ⅱ
科目番号 0028 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 塚田・吉村・黒崎・柳下「機械設計法」森北出版
担当教員 北山 光也

到達目標

機械を構成する代表的な要素を上げることができ,その働きを説明できる.また,巻掛け伝動装置,クラッチ・ブレーキ,ばね,管などについて強度を中心に設計することができる.これらの内容が身につくことで,学習・教育目標(D-1),(D-2)の達成とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1機械の精度について正しく説明することができる.機械の精度について説明することができる.機械の精度について説明することができない.
評価項目2ベルトとチェーンによる伝動装置について正しく説明し、設計することができる.ベルトとチェーンによる伝動装置について説明することができる.ベルトとチェーンによる伝動装置について説明することができない.
評価項目3クラッチ・ブレーキ・爪車について正しく説明し、設計することができる.クラッチ・ブレーキ・爪車について説明することができる.クラッチ・ブレーキ・爪車について説明することができない.
評価項目4ばねについて正しく説明し、設計することができる.ばねについて説明することができる.ばねについて説明することができない.
評価項目5管・管継手・弁について正しく説明し、設計することができる.管・管継手・弁について説明することができる.管・管継手・弁について説明することができない.
評価項目6与えられた課題について,適切に設計,評価することができる.与えられた課題について,設計,評価することができる.与えられた課題について,設計,評価することができない.

学科の到達目標項目との関係

産業システム工学プログラム 説明 閉じる
学習・教育目標 (D-1) 説明 閉じる
学習・教育目標 (D-2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
あらゆる機械はねじ,軸受,歯車など様々な機械要素から成立っている.本授業では4年次前期の設計工学Ⅰに引き続き,機械要素の内,巻掛け伝動装置,クラッチ・ブレーキ,ばね,管について学び,それぞれの働きを理解する.さらにその機械要素を具体的に設計できるようにする.
授業の進め方・方法:
・授業方法は講義を中心とし,授業毎に演習問題を課す.
注意点:
<成績評価>定期試験(70%),演習・小テスト(30%)の合計100点満点で(D-1),(D-2)を評価する.ただし各定期試験の重みは同じとする.合計の6割以上を獲得した者をこの科目の合格とする.
<オフィスアワー>毎週木曜日 16:00~17:00,機械工学科棟2F機構設計準備室ただし,出張等で不在の場合がある.この時間にとらわれず必要に応じて来室可.
<先修科目・後修科目>先修科目は設計工学Ⅰ,後修科目は生産システム工学となる.
<備考>なお、本科目は学修単位科目であり,授業時間30時間に加えて,自学自習時間60時間が必要です.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 機械の精度① 精度について説明することができる.
寸法精度について説明することができる.
2週 機械の精度② 幾何学的な精度について説明することができる.
表面粗さについて説明することができる.
3週 ベルトとチェーンによる伝動① ベルト・伝動の特徴について説明することができる.
平ベルトによる伝動装置を設計することができる.
4週 ベルトとチェーンによる伝動② Vベルトによる伝動装置を設計することができる.
5週 ベルトとチェーンによる伝動③ チェーンによる伝動装置を設計することができる.
6週 演習① 設計工学に関する基礎的な問題を解くことができる.
7週 後期中間達成度試験
8週 クラッチ、ブレーキおよびつめ車① クラッチについて説明することができる.
かみ合いクラッチについて説明することができる.
摩擦クラッチを設計することができる.
4thQ
9週 クラッチ、ブレーキおよびつめ車② ブレーキについて説明することができる.
ブレーキを設計することができる.
つめおよびつめ車について説明することができる.
10週 ばね ばねの種類について説明することができる.
円筒コイルばねを設計することができる.
11週 管、管継手、弁 管の種類と用途について説明することができる.
管を選択をすることができる.
管継手・弁について説明することができる.
12週 総合演習① 与えられた課題について,設計,評価することができる.
13週 総合演習② 与えられた課題について,設計,評価することができる.
14週 総合演習③ 与えられた課題について,設計,評価することができる.
15週 総合演習④ 与えられた課題について,設計,評価することができる.
16週 学年末達成度試験

評価割合

試験小テスト平常点レポートその他合計
総合評価割合7030000100
配点7030000100