工学実験

科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 工学実験
科目番号 0142 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 配付資料
担当教員 羽田 喜昭,長坂 明彦,渡辺 昌俊,岡田 学,北山 光也,宮下 大輔,宮崎 忠,小林 裕介,柳澤 憲史,相馬 顕子

到達目標

各テーマのレポートにおいて,論理的に表現でき,基礎的な課題に対して記述できることで,学習・教育目標(D-2)の達成とする.また,発表会において,学習成果を適切な文章,図等で表現できることで,学習・教育目標(F-1)の達成とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1現象の解析方法,実験報告書について詳細に説明できる.現象の解析方法,実験報告書について説明できる.現象の解析方法,実験報告書について説明できない.
評価項目2レポートにおいて,論理的な表現,基礎的な課題の記述を十分にできる.レポートにおいて,論理的な表現,基礎的な課題の記述をできる.レポートにおいて,論理的な表現,基礎的な課題の記述をできない.
評価項目3与えられた実験テーマを率先して効率的に遂行できる.与えられた実験テーマを遂行できる.与えられた実験テーマを遂行できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
座学で得られる専門科目の知識を,実験を通して実際に体験することで,具体的に深く理解し,実際問題に活用できる応用力を身につける.また,現象の解析方法,実験報告書の書き方を習得する.
授業の進め方・方法:
・各実験毎に課題を出す.
・課題の提出が遅れないようにすること.
注意点:
<成績評価>(D-2)(90%):各テーマの課題について,工学的な内容を適切な書式で論理的に表現し,記述したものを決められた期限で提出することで評価する.各課題の重みは,同じである.
(F-1)(10%):発表会において,必要な資料を提示でき,発表または討論することで評価する.
(D-2)及び(F-1)ともに6割以上を獲得した者を合格とする.いずれかが6割に達していない場合不合格者となり,(D-2)及び(F-1)の合計点が60 点以上の場合は59 点とする.
<オフィスアワー>放課後 16:00 ~ 17:00,機械工学科棟 各教員室.この時間にとらわれず必要に応じて来室可.
<先修科目・後修科目>先修科目は工作実習Ⅱ,後修科目は卒業研究となる.
<備考>課題の提出が遅れないよう,余裕を持って取り組むこと.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 実験ガイダンス レポートの書き方などを理解できる.実験データの分析,誤差解析,有効桁数の評価,整理の仕方,考察の論理性に配慮して実験できる.
2週 旋削における切削抵抗と表面粗さ① 切削抵抗と仕上面粗さの測定法を理解し測定できる.
3週 旋削における切削抵抗と表面粗さ② 切削条件が切削抵抗と表面粗さに及ぼす影響を説明できる.
4週 機械要素の振動解析とシミュレーション① スペクトル分析により振動現象を理解できる.
5週 機械要素の振動解析とシミュレーション② スペクトル分析により振動現象を理解できる.
6週 金属顕微鏡組織① 金属組織を現出させ観察することができる.
7週 金属顕微鏡組織② 金属組織を現出させ観察することができる.
8週 小型エンジンの分解・組立・運転① ガソリンエンジンの仕組みを理解できる.
2ndQ
9週 小型エンジンの分解・組立・運転② エンジンの性能および解析法が理解できる.
10週 メカトロニクスの基礎実験① センサ,モータを用いた回路について理解できる.
11週 メカトロニクスの基礎実験② センサ,モータを用いた回路について理解できる.
12週 前期工学実験発表会準備① 発表用資料の作成ができる.
13週 前期工学実験発表会準備② 発表用資料の作成ができる.
14週 前期工学実験発表会 実験に関する理論的な説明と討論ができる.
15週 前期工学実験総括 実験のまとめができる.
16週
後期
3rdQ
1週 鋼の焼入れ性試験① ジョミニー試験と焼き入れ性について理解できる.
2週 鋼の焼入れ性試験② ジョミニー試験と焼き入れ性について理解できる.
3週 はりのたわみ試験とひずみ測定① ひずみゲージを用いてひずみを測定することができる.
4週 はりのたわみ試験とひずみ測定② ひずみゲージを用いた応力解析法について理解できる.
5週 強制対流熱伝達の実験① 熱伝達率測定法を理解できる.
6週 強制対流熱伝達の実験② 熱伝達率測定法を理解できる.
7週 翼の揚力計測① シミュレーションにより,翼周りの流れを理解できる.
8週 翼の揚力計測② 実験により得られた表面圧力と揚力,抗力の関係が理解できる.
4thQ
9週 ねじ締結① 締結用ねじの締付管理法と緩みについて理解できる.
10週 ねじ締結② 締結用ねじの締付管理法と緩みについて理解できる.
11週 後期工学実験発表会準備① 発表用資料の作成ができる.
12週 後期工学実験発表会準備② 発表用資料の作成ができる.
13週 後期工学実験発表会 実験に関する理論的な説明と討論ができる.
14週 後期工学実験総括 実験のまとめができる.
15週 工学実験総括 実験のまとめができる.
16週

評価割合

試験小テスト平常点レポートその他合計
総合評価割合0009010100
配点0009010100