塑性加工

科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 塑性加工
科目番号 0148 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:川並高雄他「基礎塑性加工学」第3版,森北出版,参考書:「例題で学ぶはじめての塑性力学」社団法人 日本塑性加工学会編,森北出版,配布プリント
担当教員 長坂 明彦

到達目標

学習・教育目標(D-1)は,加工硬化指数を理解していること(60%),(D-2)は,加工硬化指数を利用して応用問題が解答できること(40%)で達成できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
加工硬化指数について加工硬化指数の応用問題ができる.加工硬化指数について説明ができる.加工硬化指数について説明ができない.
初等解析法について初等解析法の応用問題ができる.初等解析法について説明ができる.初等解析法について説明ができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
塑性加工は高精度,低コスト,省エネルギ,省資源の面で効果的な製造技術である.授業では,金属材料の性質と塑性加工の関係,塑性加工の方法,塑性力学の基礎,塑性力学の塑性加工解析への応用,塑性加工のコンピュータシミュレションの概要等を学ぶ.
授業の進め方・方法:
授業方法は講義を中心とする.レポートを提出する.本科目は学修単位科目であり,授業時間 30 時間に加えて,自学自習時間 60 時間が必要です.
注意点:
<成績評価>達成度評価等(80%)およびレポート等(20%)の合計100点満点で(D-1)および(D-2)を評価し,合計の6割以上を獲得した者を合格とする.
<オフィスアワー>水曜日の16:00~17:00,機械工学科棟1F 長坂教員室.ただし,出張等で不在の場合がある.
<先修科目・後修科目>先修科目は機械工作学Ⅱとなる.
<備考>塑性加工は材料学や材料力学と関連がある.塑性加工の理解を深めるために授業と同時進行で材料学や材料力学を復習することが必要である.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 2ピース缶 塑性加工の各加工法の特徴を説明できる.2ピース缶を説明できる.
2週 アルミニウム合金の化学組成と機械的性質 アルミニウム合金の化学組成と機械的性質の関係を説明できる.
3週 圧延ロールの弾性変形量 圧延ロールの弾性変形量を説明および計算できる.
4週 圧延機と先進率 圧延機と先進率を説明できる.
5週 曲げ加工とスプリングバック量 曲げ加工とスプリングバック量を説明および計算できる.
6週 管の曲げ加工と最大ひずみ 管の曲げ加工と最大ひずみを説明および計算できる.
7週 理解度の確認 理解度を確認することができる.
8週 変形抵抗と指数硬化則 変形抵抗と指数硬化則を説明および計算できる.
4thQ
9週 ひずみ速度と体積一定則 ひずみ速度と体積一定則を説明および計算できる.
10週 トレスカの降伏条件とミーゼスの降伏条件 トレスカの降伏条件とミーゼスの降伏条件を説明および計算できる.
11週 相当応力と相当ひずみ 降伏,加工硬化,降伏条件式,相当応力および体積一定則の塑性力学の基本概念が説明できる.
12週 ブロックの平面ひずみ圧縮 平行平板の平面ひずみ圧縮を初等解析法により解くことができる.
13週 軸対称の圧縮 軸対称の圧縮を初等解析法により解くことができる.
14週 押出し加工の拘束係数と断面減少率 拘束係数と断面減少率を説明および計算できる.
15週 期末達成度試験 理解度を確認することができる.
16週 まとめ 理解度を再確認することができる.

評価割合

試験小テスト平常点レポートその他合計
総合評価割合8000200100
配点8000200100