到達目標
摩擦・摩耗・潤滑の基礎的な概念について説明できることと,それらの制御方法や評価方法について説明できることおよび,実際の機械要素における問題解決について提案できることなど.これらの内容を満足することで,学習教育目標の(D-1)および(D-2)の達成とする.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | アモントン=クーロンの法則を凝着説の立場から説明できる | アモントン=クーロンの法則を説明できる | アモントン=クーロンの法則を説明できない |
評価項目2 | 境界潤滑の摩擦機構を説明できる | 境界潤滑について説明できる | 境界潤滑について説明できない |
評価項目3 | 凝着摩耗とアブレシブ摩耗の違いを説明できる | 固体の摩耗には複数のモデルが存在することを説明できる | 固体の摩耗には複数のモデルが存在することを説明できない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
トライボロジーは摩擦,摩耗,潤滑に関する諸問題を取り扱う学問である.授業では,主に機械要素の界面で発生する摩擦摩耗現象についての理解を深め,その制御法を学び,機械設計におけるトライボロジー的問題解決能力を養う.
授業の進め方・方法:
・授業方法は講義を中心とする.
・適宜,レポート課題を課すので,期限に遅れず提出すること.
この科目は学修単位科目であり,授業時間30時間に加えて,自学自習時間60時間が必要である.事前・事後学習として課題等を与える.
注意点:
<成績評価>レポート(40%),試験(60%)の合計100点満点で(D-1)および(D-2)を評価し,合計の6割以上を獲得した者を合格とする.
<オフィスアワー>授業日の12時~12時45分.
<先修科目・後修科目>先修科目は機械工作学IIとなる.
<備考>トライボロジーの学問分野は広範囲にわたるため.講義は概論的な内容に終始する.講義はきっかけに過ぎない.本質的な理解のためには自ら学ぶ姿勢を求む.
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
トライボロジーについて |
トライボロジーを概説できる
|
2週 |
固体の表面構造 |
固体の表面構造を説明できる
|
3週 |
固体の表面トポグラフィ |
固体の表面トポグラフィを説明できる
|
4週 |
アモントン-クーロンの法則 |
アモントン-クーロンの法則を説明できる
|
5週 |
固体の接触 |
固体の接触状態について説明できる
|
6週 |
滑り摩擦のメカニズム |
滑り摩擦のメカニズムについて説明できる
|
7週 |
アモントン-クーロンの法則の限界 |
アモントン-クーロンの法則の限界を知る
|
8週 |
スティック-スリップ現象 |
スティック-スリップ現象を説明できる
|
2ndQ |
9週 |
理解度の確認 |
|
10週 |
境界潤滑 |
境界潤滑の機構について説明できる
|
11週 |
固体表面の吸着現象 |
固体表面の吸着現象を説明できる
|
12週 |
流体潤滑 |
流体潤滑について説明できる
|
13週 |
粘度と動粘度 |
流体の粘度と動粘度について説明できる
|
14週 |
潤滑の基礎 |
基礎的な潤滑について説明できる
|
15週 |
摩耗の基礎 |
摩耗について説明できる
|
16週 |
前期末達成度試験 |
|
評価割合
| 試験 | 小テスト | 平常点 | レポート | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 0 | 0 | 40 | 0 | 100 |
配点 | 60 | 0 | 0 | 40 | 0 | 100 |