プログラミング言語Ⅱ

科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 プログラミング言語Ⅱ
科目番号 0044 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:髙橋麻奈「やさしいC 第5版」SBクリエイティブ,自作プリント 参考書:藤原晄宏「アルゴリズムとデータ構造第2版」森北出版,堀之内ら「数値計算法入門」森北出版 
担当教員 鈴木 宏

到達目標

C言語の基本的な命令の使い方を説明でき,それらを問題に応じて適切に使用したプログラミングや,外部データとの入出力をするファイル処理のプログラミングができる.
また,ソーティングなどの基本的なアルゴリズムや数値計算解法の説明とプログラミングができること.これらの内容を満足することで,学習・教育目標の(C-2)の達成とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 構造体およびファイルの入出力を含むC言語によるプログラミングC言語の構造体およびファイルの入出力関数や再帰呼び出しを含む基本的な文法で例題や演習問題のプログラム作成が自力でできる.C言語の構造体およびファイルの入出力関数や再帰呼び出しを含む基本的な文法で例題や演習問題のプログラム作成が他者の助言を得ながらできる.C言語の構造体およびファイルの入出力関数や再帰呼び出しを含む基本的な文法で例題や演習問題のプログラム作成ができない.
評価項目2 基本的なアルゴリズム基本的なアルゴリズムを理解しており,他者に説明できる.基本的なアルゴリズムを理解し,ある程度説明できる.基本的なアルゴリズムを説明できない.
評価項目3 基本的な数値計算法基本的な数値計算法を理解しており,他者に説明できる.基本的な数値計算法を理解し,ある程度説明できる.基本的な数値計算法を説明できない.

学科の到達目標項目との関係

C C-2 説明 閉じる
(C-2) 説明 閉じる
産業システム工学プログラム 説明 閉じる

教育方法等

概要:
C言語の基本的な文法を例題や演習問題のプログラム作成に取り組みながら習得する.また,よく利用されるアルゴリズムについても文法の学習とともに行う.最終的には諸処の問題について効率の良いプログラミングができる能力を養う.授業では演習を多く取り入れ,自力でプログラミングを作れるように学習する.また,数値計算法ではエクセルを使用して計算法を学習する.
授業の進め方・方法:
・授業方法は講義を中心とし,演習【1から7】や課題【1から4】を課す.
・演習問題は紙ベースで提出,課題はプログラミングを行うため,teamsで提出すること.
・7つの演習と4つの課題を課す.期限に遅れず提出すること.
・この科目は学修単位科目であり,授業時間30時間に加えて,自学自習時間60時間が必要である.事前・事後学習として自ら予習・復習を行うとともに,与えられた課題等に取り組む.
注意点:
<成績評価>数回提出する課題とほぼ毎回課す演習のレポートを総合して、合計 100 点満点で(C-2)を評価し,合計の 6 割以上を獲得した者を合格とする.
<オフィスアワー>放課後 16:00 ~ 17:00,電気電子工学科棟3F 鈴木宏教員室.この時間にとらわれず必要に応じて来室可.
<先修科目・後修科目>先修科目はプログラミング言語Ⅰとなる.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス・関数・変数の有効範囲・再帰呼び出し【演習1】 関数・変数の有効範囲・再帰呼び出しを理解し説明ができる.
2週 構造体【演習2】 構造体を利用したプログラムを理解し説明できる.
3週 演習【課題1:3年の総復習および構造体】 構造体を用いた演習を3年の復習を兼ねた課題をC言語によりプログラミングする.
4週 ファイルの入出力の基礎
 (入出力関数,ファイル処理)
ファイルデータの概念が説明でき,外部ファイルデータとの入出力とそのデータの演算・処理ができる.
5週 演習【課題2:ファイルの入出力】 ファイルの入出力に関する演習例題,課題をC言語によりプログラミングする.
6週 数値表現と誤差【演習3】 コンピュータ内の数値表現と計算に関わる有効桁数と誤差の説明できる.
7週 データ構造とアルゴリズムの概要
 (配列、リスト、スタックとキューなど)
アルゴリズムの概要と各種データ構造について説明できる.
8週 ソーティング
(バブル、選択、挿入、クイックなど)
各ソートのしくみど動作原理について説明できる.
4thQ
9週 検索アルゴリズム
 (線形、2分、深さ優先など)
各検索アルゴリズムの動作原理を説明できる.
10週 演習【課題3:ソーティングか探索アルゴリズムをプログラムする】 演習例題,課題をC言語によるプログラミングにより演習をする.
11週 数値計算1:方程式【演習4】
 2分法、はさみうち法、ニュートン法
方程式の近似解をコンピュータで求める方法を説明できる.
12週 数値計算2:曲線のあてはめ【演習5】
 最小2乗法
最小二乗法について説明できる.
13週 数値計算3:数値積分【演習6】
 台形公式、シンプソンの公式
数値積分の近似値をコンピュータで求める方法を説明できる.
14週 数値計算4:常微分方程式【演習7】
 ルンゲ・クッタ法
ルンゲ・クッタ法について説明できる.
15週 演習【課題4:数値計算のどれか一つをプログラムする】 演習例題,課題をC言語によるプログラミングにより演習をする.
16週 総まとめ 3つの評価項目について各自で確認を行う.

評価割合

試験小テスト平常点レポートその他合計
総合評価割合0001000100
配点0001000100