電子回路

科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 電子回路
科目番号 0027 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:藤原修編著「電子回路A」オーム社参考書:岩田聡「電子回路」オーム社
担当教員 中島 利郎

到達目標

トランジスタ,ダイオード,オペアンプなどを用いた無帰還増幅器,負帰還増幅器,演算回路などの電子回路の動作を理解し説明できるとともに等価回路を用いて基本設計できる.これらの内容を満足することで学習・教育目標の(D-1),(D-2)の達成とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 構成素子(ダイオード,トランジスタ,FET)各素子の特徴と等価回路を理解し、基本動作を解析できる.各素子の特徴と等価回路を説明できる.各素子の特徴と等価回路を説明できない.
評価項目2 増幅回路増幅回路の基礎事項およびバイアス回路を理解し、基本的な解析ができる.増幅回路の基礎事項およびバイアス回路を説明できる.増幅回路の基礎事項とバイアス回路の説明ができない.
評価項目3 演算増幅器演算増幅器の基本特性を説明でき、演算増幅器を用いた基本回路の基礎設計ができる。演算増幅器の基本特性を説明でき、演算増幅器を用いた基本回路の動作をできる。演算増幅器の特性および基本回路の動作を説明できない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (D-1) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (D-2) 説明 閉じる
JABEE 産業システム工学プログラム 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電気信号の希望処理を実現するために,回路の構成・解析・設計法について学ぶ.具体的には,信号とデバイス,トランジスタやオペアンプを適用した増幅回路,負帰還回路などについて学習し,回路設計と実装に応用できる基礎知識を得る.
授業の進め方・方法:
・授業方法は講義を中心とし,演習問題や課題をだす.
・適宜,レポート課題を課すので,期限に遅れず提出すること.
注意点:
<成績評価>試験(80%)およびレポート課題(20%)の合計100点満点で目標(D-1)及び(D-2)の達成度を総合的に評価し,合計で6割以上を獲得した者を合格とする.
<オフィスアワー>毎授業日の放課後 16:00 ~ 17:00,電子制御工学科2F中島利郎研究室.この時間にとらわれず必要に応じて来室可.
<先修科目・後修科目>先修科目は電磁気学,電気回路,後修科目はディジタル回路,通信工学,電子応用工学となる.
なお、本科目は学修単位科目であり,授業時間30時間に加えて,自学自習時間60時間が必要です.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 1.ダイオード
・動作特性
ダイオードの特徴を説明できる。
2週 2.トランジスタ回路
・特性図による回路解析
トランジスタの特徴を説明できるとともに、作図により増幅度を求めることができる。
3週 ・各種接地回路とバイアス回路 各種接地回路と等価回路について説明できる.
4週 ・等価回路 ・等価回路を説明できる
5週 ・hパラメータ ・hパラメータを説明できる.
6週 2.FET回路
・接地回路
FETの特徴およびFET接地回路について理解し説明できる.
7週 ・等価回路 FET接地回路の等価回路について説明できる.
8週 ・理解度の確認 ・トランジスタ・FET回路についての理解度を確認する.
4thQ
9週 3.増幅回路の特性
・利得,電圧特性,電流特性,入出力インピーダンス
トランジスタ増幅回路について、各種特性を説明できる.
10週 ・周波数特性 トランジスタ増幅回路について、周波数特性を説明できる.
11週 4.負帰還回路
・負帰還の原理
負帰還の原理を理解し説明できる.
12週 ・負帰還による回路特性の改善 各種特性の改善を解析的に説明でき、負帰還回路の基本設計ができる.
13週 5.演算増幅器
・理想演算増幅器
理想演算増幅器の基本特性を説明できる.
14週 ・演算増幅器を用いた基本回路
  増幅回路
演算増幅器を用いた基本回路である反転,非反転増幅器の動作を説明できる.
15週 ・演算増幅器を用いた基本回路
  演算回路
演算増幅器を用いた基本的演算回路の動作を説明できる.
16週 ・学年末達成度試験 負帰還,演算増幅器について,理解度を確認する.

評価割合

試験小テスト平常点レポートその他合計
総合評価割合8000200100
配点8000200100