機械設計法

科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 機械設計法
科目番号 0050 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:林洋次ほか 機械製図(実教出版),3次元CADから学ぶ機械設計入門(森北出版),実践的品質マネジメント・統計解析の基礎(浅沼和志著),そのほか適宜資料を配布します.
担当教員 鈴木 伸哉

到達目標

商品設計プロセスを理解できること.寸法・幾何公差およびばらつきを取り扱う統計的的手法,表面性状について説明でき,設計プロセスに適用できること.公差・表面性状などが最終品質特性に及ぼす影響について理解できること.これらの内容を満足することで,学習・教育目標(D-1)(D-2)の達成とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
公差解析を行い,設計の評価ができる公差解析の必要性を理解し,完全互換の方法,完全互換の方法・不完全互換の方法,ガタ,レバー比などので計算ができる公差解析の必要性を理解し,完全互換の方法で計算ができる公差解析の必要性を理解できず,完全互換の方法で計算ができない
工程能力を計算し,評価ができるcp,cpkの概念を理解し,cp,cpkの計算,不良率の計算し,評価ができるcp,cpkの概念を理解し,cp,cpkの計算ができるcp,cpkの概念を理解できず,cp,cpkの計算ができない
サイズ公差を理解し,はめあいに関する計算ができるサイズ公差を理解し,はめあいに関する統計的な計算ができるサイズ公差を理解し,はめあいに関する計算ができるサイズ公差を理解できず,はめあいに関する計算ができない
幾何公差の図面を解釈することができる幾何公差の用途や特徴を理解し,幾何公差の図面を正確に読解することができる.機能ゲージに求められるMMVSを計算することができる幾何公差の用途や特徴を理解し,幾何公差の図面を読解することができる幾何公差の用途や特徴を理解できず,幾何公差の図面を読解することができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (D-1) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (D-2) 説明 閉じる
JABEE 産業システム工学プログラム 説明 閉じる

教育方法等

概要:
ものづくり現場で必要不可欠な,公差とばらつきの取扱いに代表される精度設計の基本概念を修得し,実際の商品設計プロセスに活用できる能力を養う.
授業の進め方・方法:
・授業方法は講義を中心とし,演習問題や課題をだす.
・適宜,レポート課題を課すので,期限に遅れず提出すること.

なお,この科目は学修単位科目であり,授業時間30時間に加えて,自学自習時間60時間が必要である.事前・事後学習として課題等を与える.
注意点:
<成績評価>試験(80%)およびレポート課題(20%)の合計100点満点で(D-1)(D-2)を評価し,合計の6割以上を獲得した者を合格とする.
<オフィスアワー>放課後 16:00 ~ 17:00,電子制御工学科棟1F 汎用実験室
この時間にとらわれず必要に応じて来室して下さい.
<先修科目・後修科目>先修科目:設計製図Ⅲ,材料力学Ⅰ,機械加工学.
<備考>工業力学・機構学・材料工学・材料力学・機械加工学・設計製図などの基礎教科に加え,計測工学・生産工学などの専門知識が総合的に要求される.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 サイズ公差 サイズ公差とはめあいについて説明できる.
2週 公差解析1 公差解析の基礎を理解し,簡単な部品の公差解析をすることができる.
3週 公差解析2 公差解析の,完全互換,非完全互換の方法を理解し,使い分けることができる.
4週 工程能力1 ばらつきと工程能力指数(cp,cpk)の概念を理解することができる.
5週 工程能力2 工程能力指数を計算することができる.
6週 サイズ公差と幾何公差 サイズ公差と幾何公差の用途を理解し,適切に使い分けすることができる.
7週 幾何公差1(形状公差) 形状公差を理解し,設定することができる.
8週 演習1 公差解析,工程能力指数に関する演習を行う.
4thQ
9週 幾何公差(データム) データムの必要性を理解し,設定することができる.
10週 幾何公差3(姿勢公差) 姿勢公差を理解し,設定することができる.
11週 幾何公差4(3平面データム) 3平面データム・6自由度を理解し,図面に設定することができる.
12週 幾何公差5(位置公差) 位置公差を理解し,設定することができる.
13週 幾何公差6(振れ公差) 振れの公差を理解し,設定することができる.
14週 幾何公差7(最大実体実効方式) 最大実体実効方式について理解し,説明ができる.
15週 演習2 幾何公差の基礎から幾何公差の応用に関する演習を行う.
16週 学年末達成度試験

評価割合

試験など小テスト平常点課題などその他合計
総合評価割合8000200100
配点8000200100