通信工学

科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 通信工学
科目番号 0053 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:山中不二雄,中神隆清,中津原克己「通信工学概論」森北出版参考書:羽鳥光俊監修「わかりやすい通信工学」コロナ社
担当教員 中島 利郎

到達目標

通信工学の数学的取り扱い,変調技術などの通信システムを構成する要素技術について基本的に理解し説明できること.これらの内容を満足することで、学習教育目標の(D-1)及び(D-2)の達成とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 通信で用いられる情報や信号の取扱い方を説明でき、問題を解くことがでる。通信で用いられる情報や信号の取扱い方を応用的な問題に適用できる。通信で用いられる情報や信号の取扱い方の説明ができ、基本的な問題への適用ができる。通信で用いられる情報や信号の取扱い方の説明ができない。
評価項目2 通信で用いられる変調方式を説明できる。変調方式について、それぞれの方式の特徴と方式適用にあたっての利点と欠点を総合的に説明できる。各変調方式について、原理,基本特性を説明できること。各変調方式について、説明できない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (D-1) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (D-2) 説明 閉じる
JABEE 産業システム工学プログラム 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電気信号やディジタル信号を伝送する通信システムを検討・理解する上で必要となる基礎知識の習得を狙いとする.具体的には、信号の取り扱い方や信号の変調などの通信技術の基本事項を学ぶ.
授業の進め方・方法:
・授業方法は講義を中心とし,演習問題や課題をだす.
・適宜,レポート課題を課すので,期限に遅れず提出すること.
注意点:
<成績評価>試験(80%)およびレポート課題(20%)の合計100点満点で目標(D-1)及び(D-2)の達成度を総合的に評価する.合計で6割以上を達成した者をこの科目の合格者とする.
<オフィスアワー>毎授業日の放課後 16:00 ~ 17:00,電子制御工学科棟2F 中島利郎研究室.この時間にとらわれず必要に応じて来室可.
<先修科目・後修科目>先修科目は電子工学,電子回路.
なお、本科目は学修単位科目であり,授業時間30時間に加えて,自学自習時間60時間が必要です.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ・通信システムの基本構成 通信を学ぶ上での基礎事項を理解し説明できる.
2週 ・通信で扱われる情報(1) 通信における音声情報,データ情報の扱われ方について理解し説明できる
3週 ・通信で扱われる情報(2) 通信における画像情報の扱われ方について理解し説明できる.
4週 ・情報の量的取り扱い方 情報の定量的取り扱いを理解し説明できる.
5週 ・信号の時間領域と周波数領域での表現 信号の数学的表現を理解し説明できる.
6週 ・伝送量の単位と整合 伝送量の単位と整合について説明できる.
7週 ・理解度の確認 通信での情報の取り扱い関わる基本事項についての理解度を確認する.
8週 ・アナログ信号の振幅変調(1) 基本原理を理解し説明できる.
2ndQ
9週 ・アナログ信号の振幅変調(2) 振幅変調の各種方式を理解し説明できる.
10週 ・アナログ信号の角度変調(1) 角度変調方式の基本原理を理解し説明できる.
11週 ・アナログ信号の角度変調(2) 角度変調方式の各種特性を理化し説明できる.
12週 ・アナログ信号のパルス変調 基本原理を理解し説明できる.
13週 ・ディジタル信号のパルス符号変調(1) 基本原理を理解し説明できる.
14週 ・ディジタル信号のパルス符号変調(2) 各種特性を理解し説明できる.
15週 ・ディジタル信号の搬送波のディジタル変調 基本原理を理解し説明できる.
16週 ・前期期末達成度試験 各種変調方式についての理解度を確認する.

評価割合

試験小テスト平常点レポートその他合計
総合評価割合8000200100
配点8000200100