機械加工学

科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 機械加工学
科目番号 0017 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:萱場孝雄・加藤康司『機械工作概論』,オーム社
担当教員 鈴木 伸哉

到達目標

ものづくりの基礎である鋳造法,旋盤加工,穴加工,フライス加工,研削加工の概要および切削理論の基礎について説明できること.また,鍛造や圧延などの各種塑性加工の特徴が説明でき,さらに各種溶接法の特徴や各種精密加工法,樹脂材料の成形加工および応用機械加工の概要を説明できること,またこれらの応用例を具体的に説明できることで学習・教育目標の(D-1)と(D-2)の達成とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

産業システム工学プログラム   説明 閉じる
学習・教育目標 (D-1) 説明 閉じる
学習・教育目標 (D-2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
機械加工に必要な切削理論などの基礎的な知識を身につけるとともに,機械工作法と各種工作機械について理解を深め,技術者として不可欠なものづくりに関する能力を養う.
授業の進め方・方法:
・授業方法は講義を中心とし,年間を通して4回の演習を行う.特に演習には必ず出席すること.
・適宜,レポート課題を課すこともあるので,期限に遅れず提出すること.
注意点:
(記入例)
<成績評価>4回の演習(各25%)で(D-1)を評価し,合計の6割以上を獲得した者を合格とする.レポート課題は上記の得点に付加するが100点を超えない.
<オフィスアワー>放課後 16:00 ~ 17:00,電子制御工学科棟1F 汎用実験室
この時間にとらわれず必要に応じて来室して下さい.
<先修科目・後修科目>
先修科目:工業力学,設計製図Ⅱ,材料工学,機構学
後修科目:機械設計法,設計工学,振動工学,生産工学,流体工学,計測工学
<備考>
工学実験実習で学んだ各種工作機械の基本作業と材料工学について理解できていることが重要である.また,毎回の授業内容について整理・復習し,確実に理解することが大切である.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション,鋳造の概要 鋳型の製作法について説明できる.
2週 鋳型の製作法,鋳型,砂 鋳型,鋳物砂について説明できる.
3週 鋳物用材料,溶解炉 鋳物用材料,溶解炉について説明できる.
4週 特殊鋳造法 特殊鋳造法について説明できる.
5週 樹脂材料の成形加工の概要 樹脂の成形加工について説明できる.
6週 樹脂成形の型構造 樹脂の成形加工の型構造について説明できる.
7週 樹脂材料,その他の樹脂成型 樹脂材料,その他樹脂成型について説明できる.
8週 演習1 鋳造および樹脂の成形加工について演習を行う.
2ndQ
9週 圧延加工・引抜き加工・押出し加工 圧延・引抜き加工・押出し加工について説明できる.
10週 鍛造加工 鍛造加工について説明できる.
11週 製管加工 製管加工について説明できる.
12週 プレス加工 プレス加工について説明できる.
13週 溶接 溶接の原理を理解し,各種溶接を説明できる.
14週 粉末冶金 粉末冶金について説明できる.
15週 演習2 塑性加工,溶接,粉末冶金について演習を行う.
16週
後期
3rdQ
1週 切削理論および工作機械一般 切削理論の基礎と工作機械一般について説明できる.
2週 旋盤1 旋盤の構造を理解し,説明できる.
3週 旋盤2 旋盤の構造を理解し,説明できる.
4週 ボール盤,中ぐり盤,形削り盤 ボール盤,中ぐり盤,形削り盤の構造を理解し,説明できる.
5週 形削り盤,立て削り盤,フライス盤 形削り盤,立て削り盤,フライス盤の構造を理解し,説明できる.
6週 フライス盤 フライス盤の構造を理解し,説明できる.
7週 演習3 切削加工全般について演習を行う.
8週 数値制御工作機械,CAM 数値制御工作機械,CAMについて説明できる.
4thQ
9週 研削加工1 研削加工の原理について説明できる.
10週 研削加工2 研削盤の構造を理解し,説明できる.
11週 砥石による精密加工 砥石による精密加工の原理を理解し,説明できる
12週 電気的・化学的加工 電気的・化学的精密加工について説明できる.
13週 測定と検査 測定顕微鏡,3次元測定器,あらさ測定器について説明できる.
14週 演習4 数値制御工作機械,砥粒加工,鍛造,製管加工について理解し,説明できる.
15週 実習工場見学 工作機械を実際に見学し,座学で学んだ内容と関係づけることができる.
16週

評価割合

試験小テスト平常点レポートその他合計
総合評価割合1000000100
配点1000000100