設計工学

科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 設計工学
科目番号 0019 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子制御工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:岸 佐年ほか「3次元CADから学ぶ機械設計入門[第2版]」,森北出版参考書:米山 猛「機械設計の基礎知識」,日刊工業新聞社
担当教員 堀口 勝三

到達目標

加工・組立などを考慮した機械設計の手順,機械安全に関する国際規格について理解できること.機械要素部品の基本的な強度設計手法を静力学的な考察法を中心に説明できること.これらの内容を満足することで,学習教育目標(D-1)及び(D-2)の達成とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

産業システム工学プログラム   説明 閉じる
学習・教育目標 (D-1) 説明 閉じる
学習・教育目標 (D-2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
設計工学とは本来かなり広範囲の学問体系を指す.本授業では,機械設計に焦点をあて,加工・組立などを考慮した設計,国際規格に準拠した安全設計の基本概念を修得し,さらに多用される機械要素部品の基本的な強度設計手法を静力学的な考察法を中心に理解して,機械設計実務に活用できる能力を養う.
授業の進め方・方法:
授業方法は講義を中心とし,適宜,演習や課題を課すので,期限に遅れず提出すること.
注意点:
<成績評価>達成度試験(70%)及び演習・課題(30%)の合計100点満点で(D-1)及び(D-2)を評価し,合計の6割以上を獲得した者を合格とする.
<オフィスアワー>放課後 16:00~17:00,電子制御工学科棟2F第7教官室..この時間にとらわれず必要に応じて来室可.
<先修科目・後修科目>先修科目は設計製図Ⅲ,材料力学,機械加工学となる.
<備考>工業力学・機構学・材料工学・材料力学・機械加工学・設計製図などで学習した基礎知識を理解していること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 設計工学緒論 設計工学の概念を理解し説明できる.
2週 規格と単位および標準化 機械設計に関する規格と単位及び標準化について説明できる.
3週 機械設計の手順と加工・組立 加工・組立を考慮した機械設計の手順を理解し,説明できる.
4週 安全設計(国際安全規格) 国際規格に適合する安全設計について理解し,説明できる.
5週 安全設計(演習:リスクアセスメント) リスクアセスメントの手法を理解し,応用できる.
6週 安全設計(グループディスカッション:リスクアセスメント) 国際安全規格に適合した危険源の同定,リスクの見積もり・評価,リスク低減について理解し,応用できる.
7週 安全設計(発表会:リスクアセスメント) リスクアセスメントの手法を機械設計に応用できる.
8週 理解度チェックⅠ 加工・組立などを考慮した設計,国際規格に準拠した安全設計について理解できる.
2ndQ
9週 ねじの基本と分類法・規格 ねじの基本と分類法・規格を説明できる.
10週 ねじの力学 ねじの締付けにおける力学を理解し,ねじの強度設計を実践できる.
11週 歯車の種類と用途 歯車の種類と用途,特徴を説明できる.
12週 平歯車の強度 歯車の曲げ・歯面強さについて理解し,平歯車の強度設計を実践できる.
13週 軸受の種類と用途 軸受の種類と用途,特徴を説明できる.
14週 転がり軸受の寿命 転がり軸受の寿命について理解し,設計(選定)に反映できる.
15週 理解度チェックⅡ 代表的な機械要素について強度設計法を理解できる.
16週

評価割合

試験小テスト平常点レポートその他合計
総合評価割合7000300100
配点7000300100