電気回路

科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 電気回路
科目番号 0025 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:西巻正郎・森武昭・荒井俊彦 共著,「電気回路の基礎(第3版)」森北出版
担当教員 中山 英俊

到達目標

交流回路に関する基礎的な事柄について説明でき,交流回路の諸特性に関する具体的な計算ができること.これらの内容を満足することで,学習教育目標の(D-1)の達成とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1直流回路網に関する各種計算方法を理解した上で、他者に説明することができ、直流回路網に対して任意の計算方法を適用して回路動作を求めることができる。直流回路網に関する各種計算方法を理解し、直流回路網に対して任意の計算方法を適用して回路動作を求めることができる。直流回路網に関する各種計算方法を理解できない。直流回路網に対して任意の計算方法を適用して回路動作を求めることができない。
評価項目2交流回路の電圧・電流の表現方法、インピーダンス・アドミタンス等の用語を理解した上で、他者に説明することができ、交流回路の計算方法に適用して回路動作を求めることができる。交流回路の電圧・電流の表現方法、インピーダンス・アドミタンス等の用語を理解し、交流回路の計算方法に適用して回路動作を求めることができる。交流回路の電圧・電流の表現方法、インピーダンス・アドミタンス等の用語を理解できない。交流回路の計算方法に適用して回路動作を求めることができない。
評価項目3交流回路の電力、交流回路網の計算方法、結合回路の計算方法、交流回路の周波数特性を理解した上で、他者に説明することができ、それらの計算により、各種回路動作を求めることができる。交流回路の電力、交流回路網の計算方法、結合回路の計算方法、交流回路の周波数特性を理解し、それらの計算により、各種回路動作を求めることができる。交流回路の電力、交流回路網の計算方法、結合回路の計算方法、交流回路の周波数特性を理解できない。それらの計算により、各種回路動作を求めることができない。
評価項目43相交流および過渡応答に関する基礎的事項およびそれらの計算方法の基礎を理解した上で、他者に説明することができる。3相交流および過渡応答に関する基礎的事項およびそれらの計算方法の基礎を理解できる。3相交流および過渡応答に関する基礎的事項およびそれらの計算方法の基礎を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習到達目標 (D-1) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電気回路は,電気・電子系科目の根幹をなす重要科目である.本授業では,交流回路を中心に,その特性や解析方法について学習する.例題や演習を援用しながら,電気回路に関する基礎的な事項を理解し,実際に活用する能力を身につける.
授業の進め方・方法:
・授業方法は講義を中心とし,演習問題や課題をだす。
・適宜,レポート課題を課すので,期限に遅れず提出すること。
注意点:
<成績評価>4回の理解度チェック(各20%×4回),授業中に実施する小テストおよびレポート課題(計20%)の合計100点満点で目標(D-1)の達成度を評価する.合計で6割以上を達成した者を合格とする.
<オフィスアワー>火曜日 16:00~17:00,電子制御工学科棟2階第3教員室.時間外も必要に応じて来室可.出張・会議等の場合は不在.
<先修科目・後修科目>先修科目は電気基礎,後修科目は電磁気学となる。
<備考>電子制御工学実験Ⅰ,電子制御工学実験Ⅱおよび数学の関連内容を十分に理解しておくこと.予習復習が不可欠.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 直流回路の復習 直流回路の基礎的な回路計算ができる.
2週 直流回路網:重ね合わせ 理論を理解し,回路計算に利用できる.
3週 直流回路網:テブナンの定理 理論を理解し,回路計算に利用できる.
4週 交流の基礎:周期と周波数 周期と周波数を理解し,説明できる.
5週 交流の基礎:位相 位相,位相差を理解し,説明できる.
6週 交流の基礎:実効値・平均値 実効値,平均値を理解し,説明できる.
7週 演習,中間理解度チェック 理解度の確認
8週 交流波形のベクトル(フェーザ)表示 交流をベクトル形式で表し,利用できる.
2ndQ
9週 交流波形の複素数表示 交流を複素数形式で表し,利用できる.
10週 同上 同上
11週 交流回路素子とその性質 交流回路素子の特性を説明できる.
12週 同上 同上
13週 交流回路素子の直列・並列接続 インピーダンス等について説明できる.
14週 同上 同上
15週 演習,理解度チェック 理解度の確認
16週
後期
3rdQ
1週 交流電力:瞬時電力と有効電力・力率 交流電力について説明できる.
2週 交流電力:力率改善 力率改善の考え方を理解できる.
3週 交流回路網の解析 諸定理を交流回路の解析に利用できる.
4週 結合回路 相互インダクタンス等を説明できる.
5週 同上 同上
6週 演習,中間理解度チェック 理解度の確認
7週 交流回路の周波数特性 周波数特性を理解し,説明できる.
8週 同上 同上
4thQ
9週 共振回路:直列共振 直列共振を理解し,説明できる.
10週 同上 同上
11週 共振回路:並列共振 並列共振を理解し,説明できる.
12週 三相交流 三相交流について理解し,説明できる.
13週 同上 同上
14週 過渡応答 過渡応答の基礎的な内容を理解できる.
15週 理解度チェック 理解度の確認
16週

評価割合

試験小テスト平常点レポートその他合計
総合評価割合8000200100
配点8000200100